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Systemwalker Desktop Patrol V14g リファレンスマニュアル
Systemwalker

1.8 CustomPolicy.exe(カスタム設定用ポリシーの変更)

機能説明

本コマンドは、V13.3.0以前との互換性のためのコマンドです。

V13.3.0以前のMC画面で設定可能なポリシー/プロパティで、V14g以降のメインメニューで変更できない項目について、本コマンドを使用して変更します。また、「ソフトウェア格納ディレクトリ」については、-o|-out パラメタで出力する情報で確認できます。

これらの設定は、CSやDSをインストールした後に実施してください。


記述形式

CSにのみ有効な設定値

CustomPolicy.exe

[-sv.file.stragePath ファイル収集格納フォルダ]

[-sv.patch.retry.count パッチのダウンロードのリトライ回数]

[-sv.patch.retry.interval パッチのダウンロードのリトライ間隔]

[-sv.swlist.uptime ソフトウェアリスト更新時間]

[-sv.swlist.interval ソフトウェアリスト更新間隔]


CSとDSに有効な設定値

CustomPolicy.exe

[-sv.admin.number 管理者従業員番号]

[-sv.buffer.size 転送バッファサイズ]

[-sv.retry.interval エラーリトライ間隔]

[-sv.retry.count エラーリトライ回数]

[-sv.buffer.timeout エラータイムアウト時間]

[-sv.transfer.interval 転送間隔]

[-sv.polling.time ポーリング間隔]

[-sv.enable.outPolicy on|off]

[-sv.soft.strageSize ソフトウェア格納フォルダサイズ]

[-sv.soft.extendPath ソフトウェア格納拡張フォルダ]

[-sv.soft.extendSize ソフトウェア格納拡張フォルダサイズ]

[-sv.patch.dlv.svr on|off]

-host ホスト名1


CTに有効な設定値

CustomPolicy.exe

[-cl.diff.collect on|off]

[-cl.diff.collectExe on|off]

[-cl.logon.delay on|off]

[-cl.recollect.inventory on|off]

[-cl.ctsetup.deffile on|off]

[-cl.auto.change on|off]

[-cl.restrict.change on|off]

[-cl.chk.guestpw on|off]

[-cl.soft.exec.flag on|off]

[-cl.patch.interrupt on|off]

[-cl.connect.retry on|off]

[-cl.transfer.retryMode 0|1]

[-cl.task.enabled on|off]

[-cl.task.getInterval 確認間隔]

-host ホスト名1


設定されたポリシーの値を表示する場合

CustomPolicy.exe

-o|-out 種別 [-host ホスト名2]


ヘルプの表示する場合

CustomPolicy.exe

-h|-help


オプション

-sv.file.stragePath ファイル収集格納フォルダ:

本オプションはCSの場合のみ指定可能です。

ファイル収集格納フォルダには、「ファイル収集」機能で収集したファイルの格納フォルダを指定します。

収集されたファイルを参照する場合は、CSでエクスプローラなどを使用して、直接上記フォルダ配下を参照します(メインメニューから参照できません)。

収集されたファイルを参照する場合は、以下のフォルダを参照してください。

「ファイル収集格納フォルダ」\file\"ユーザーID"+"PC名"+"上位サーバ名"

例)

ファイル収集格納フォルダがC:\tmp、ユーザーIDが0001、PC名がhost1、上位サーバ名がupperhostの場合

C:\tmp\file\0001+host1+upperhost


-sv.patch.retry.count パッチのダウンロードのリトライ回数:

本オプションはCSの場合のみ指定可能です。

Microsoft社の公開サイトからのパッチダウンロード中にエラーが発生した場合に、リトライする回数を指定します。

パッチのダウンロードのリトライ回数には、0から100までの数値(回)を指定することができます。初期値として、3回が設定されています。


-sv.patch.retry.interval パッチのダウンロードのリトライ間隔:

本オプションはCSの場合のみ指定可能です。

Microsoft社の公開サイトからのパッチダウンロード中にエラーが発生した場合に、リトライする間隔を設定します。

パッチのダウンロードのリトライ間隔には、1から600までの数値(秒)を指定することができます。初期値として、300秒が設定されています。


-sv.swlist.uptime ソフトウェアリスト更新時間:

本オプションはCSの場合のみ指定可能です。

ソフトウェアリストの更新時間を指定します。

ソフトウェアリスト更新時間には、以下のフォーマットに従って時刻を指定します。

MM:DD


MM:

時間を指定します。0 から23までの数値を指定することができます。

DD:

分を指定します。0 から59までの数値を指定することができます。


例)午後 11時30分にソフトウェアリストの更新を行う場合の指定方法です。

23:30


-sv.swlist.interval ソフトウェアリスト更新間隔:

本オプションはCSの場合のみ指定可能です。

ソフトウェアリスト更新間隔を指定します。

更新間隔には、30から1440までの数値(分)を指定します。初期値として60分が設定されています。


-sv.admin.number 管理者従業員番号:

管理者従業員番号を20バイト以下で指定します。

管理者従業員番号には、半角英数字、および半角記号の「-」、「@」、「.」、「_」が使用できます。

当管理者従業員番号は、Systemwalker Centric Managerとインベントリ情報の連携を行う際に、設定した値が「ユーザーID」として使用されます。


-sv.buffer.size 転送バッファサイズ:

上位サーバとの通信時の転送処理用バッファサイズを指定します。

転送バッファサイズには、1から9999までの数値(KB)を指定します。初期値として32KBが設定されています。


-sv.retry.interval エラーリトライ間隔:

上位サーバとの通信エラー時の転送処理用リトライ間隔を指定します。

リトライ間隔には、1から999までの数値(秒)を指定します。初期値として5秒が設定されています。


-sv.retry.count エラーリトライ回数:

上位サーバとの通信エラー時の転送処理用リトライ回数を指定します。

リトライ回数には、1から999までの数値(回数)を指定します。初期値として5回が設定されています。


-sv.buffer.timeout エラータイムアウト時間:

上位サーバとの通信処理時で異常が発生したと判断するまでのタイムアウト時間を指定します。

エラータイムアウト時間には、1から999までの数値(秒)を指定します。初期値として、60秒が設定されています。


-sv.transfer.interval 転送間隔:

上位サーバとの通信処理時の転送間隔を指定します。

転送間隔には、1から2147483647までの数値(ミリ秒)を指定します。初期値として、5ミリ秒が設定されています。


-sv.polling.time ポーリング間隔:

インベントリ情報を上位サーバに転送するための確認間隔を指定します。

ポーリング間隔には、1から9999までの数値(分)を指定します。初期値として、5分が設定されています。

クライアントから通知されたインベントリ情報は、一旦サーバのフォルダに格納されます。ポーリング間隔でフォルダ内を検索し、インベントリ情報が格納されていれば上位サーバへ通知します。


-sv.enable.outPolicy on|off:

ポリシー/プロパティを「ダウンロード時間帯」で指定した時間以外にもダウンロードする場合に使用します。

on:

機能を有効します。指定した時間帯以外でもポリシー/プロパティのダウンロードを行います。(初期値)

of:

機能を無効にします。


-sv.soft.strageSize ソフトウェア格納フォルダサイズ:

サーバ導入時に指定した「ソフトウェア格納フォルダ」に格納することができるソフトウェアの最大サイズを指定します。

ソフトウェア格納フォルダサイズには、1から999999までの数値(MB)を指定します。


-sv.soft.extendPath ソフトウェア格納拡張フォルダ:

ソフトウェア格納フォルダの空き容量がなくなった場合の、予備用の格納フォルダを指定します。

ソフトウェア格納拡張フォルダには、128バイト以内の絶対パスを指定します。

当オプションの設定値は、1度設定すると変更することができません。

サーバ上に存在するフォルダを指定してください。「ソフトウェア格納フォルダ」の空き容量がなくなると、ソフトウェアをサーバ上に格納することができなくなるため、配信結果が異常の状態となります。


-sv.soft.extendSize ソフトウェア格納拡張フォルダサイズ:

「ソフトウェア格納拡張フォルダ」に格納することができるソフトウェアの最大サイズを指定します。

ソフトウェア格納拡張フォルダサイズには、1から999999までの数値(MB)を指定します。


-sv.patch.dlv.svr on|off:

CSおよびDSに、Microsoftからダウンロードしたパッチを配信(格納)する場合に使用します。

on:

機能を有効します。パッチが配信(格納)されます。(初期値)

off:

機能を無効にします。パッチは配信(格納)されません。

特定のDS配下のCTに対して、パッチ適用を行わない場合に、機能を無効化します。


-cl.diff.collect on|off:

CTでインベントリ情報を収集する時に、前回収集したインベントリ情報との差分のみを収集するか、しないかを指定します。

on:

機能を有効します。前回収集したインベントリ情報の差分のみをサーバに通知します。(初期値)

off:

機能を無効にします。毎回すべてのインベントリ情報をサーバに通知します。


-cl.diff.collectExe on|off:

拡張子が「.exe」のファイルのプロパティ情報を収集する際に、前回収集した結果との差分のみを通知するか、しないかを指定します。

on:

機能を有効します。前回収集した結果の差分のみをサーバに通知します。(初期値)

off:

機能を無効にします。毎回すべての結果をサーバに通知します。

メインメニューの[環境設定]-[ポリシーグループ管理]-[基本動作ポリシー]-[インベントリ情報]で「EXE情報の収集」を“する”に指定すると、当オプションが有効となります。特定のサーバのみ無効とする場合に、当オプションを使用してください。


-cl.logon.delay on|off:

ログオン後にソフトウェア配信およびパッチ適用の新着確認を開始するタイミングを分散させるかを指定します。

on:

機能を有効します。タイミングを分散します。(初期値)

off:

機能を無効にします。タイミングを分散しません。

メインメニューの[環境設定]-[ポリシーグループ管理]-[基本動作ポリシー]-[共通の設定]で「ログオン時の確認タイミング」の時間の指定を行うと、当オプションが有効となります。特定のサーバのみ無効とする場合に、当オプションを使用してください。

また、パッチ適用の運用として、「ログオン時」を指定していた場合、ログオン時のタイミングを変更することができます。


-cl.recollect.inventory on:

CTで収集したすべてのインベントリ情報をサーバへ通知します。

当オプションでコマンドを実行した後、CTでポリシーを受信すると、すべてのインベントリ情報をサーバへ通知します。

以降の動作は、クライアントポリシーの設定に従い動作します。(差分収集が有効となっていた場合は、差分情報のみサーバへ通知します)

なお、指定した再収集処理を取り消すことはできません。


-cl.ctsetup.deffile on|off:

CT導入時に、「デフォルト値を格納したファイル」(CesdDefaultValue.inf)から「ユーザーID」と「PC名」を自動的に獲得し、設定します。

ファイルは、環境変数TEMPのディレクトリ配下、またはWindowsディレクトリ配下に格納しておく必要あります。

ファイルの内容は、以下の記述例のようにユーザーID、PC名の順序で設定します。

記述例:"user001","pc001"


-cl.auto.change on|off:

ソフトウェア自動配信を行う際に、サーバの自動切換えを行うかを指定します。

on:

機能を有効します。サーバの自動切換えを行い、配信済みのサーバからソフトウェアを配信します。

off:

機能を無効にします。(初期値)

CTのログオン時に、接続しているサーバにソフトウェアが配信されていなかった場合、配信済みのサーバからソフトウェアのダウンロードを行います。


-cl.restrict.change on|off:

CTの利用ユーザーに対して、環境設定を催促することができます。この機能を使用した場合も、環境設定情報の変更を制限するかを指定します。

on:

機能を有効します。「ユーザーID」と「PC名」の変更を制限(非活性化)します。

off:

機能を無効にします。(初期値)


-cl.chk.guestpw on|off:

Guestアカウントの監査時にパスワードを監査するかを設定します。

on:

Guestアカウントの監査時にパスワードを監査します。(初期値)

off:

Guestアカウントの監査時にパスワードを監査しません。


-cl.soft.exec.flag on|off:

ソフトウェアダウンロード画面から実行権限を指定して実行する機能を有効にします。

on:

指定されたユーザー権限または、サービス権限で実行します。

off:

Windowsのログオンユーザー権限で実行します。(初期値)


-cl.patch.interrupt on|off:

セキュリティパッチ適用中にキャンセルする機能を有効にします。

on:

セキュリティパッチ適用中にキャンセルすることができます。

off:

セキュリティパッチ適用中にキャンセルできません。(初期値)


-cl.connect.retry on|off:

同時接続オーバー時にリトライ機能を有効にします。

on:

接続サーバで同時接続オーバーが発生した時にリトライします。

off:

接続サーバで同時接続オーバーが発生した時にリトライしません。(初期値)


-cl.transfer.retryMode 0|1

サーバ負荷などで、通信中のデータ転送が一時停止(遅延)された場合のリトライ条件を指定します。

0:

リトライ回数、リトライ間隔、リトライするまでの待ち時間を長く設定します。(初期値)

ネットワーク回線が細い環境での設定を推奨します。

1:

リトライ回数、リトライ間隔、リトライするまでの待ち時間を短く設定します。


-cl.task.enabled on|off

対処およびファイルをサーバに確認する機能を有効にします。

on:

対処およびファイルをサーバに確認します。(初期値)

off:

対処およびファイルをサーバに確認しません。


-cl.task.getInterval 確認間隔

対処およびファイルをサーバに確認する間隔を指定します。

確認間隔には、1から1440までの数値(分)を指定します。初期値として10分が設定されています。


-host ホスト名1:

指定したオプションを反映させるCSとDSのホスト名を指定します。

メインメニューの[環境設定]-[サーバの設定と稼働状況]で設定したいCSとDSのホスト名を確認して、指定してください。

複数のホスト名を指定する場合は、カンマ(,)区切りで指定します。

例)-host ds1.fujitsu.com,ds2.fujitsu.com


-o|-out 種別:

本コマンドで設定したオプションの設定値を表示することができます。

cs:

CSにのみ有効な設定値を表示します。

sv:

CSとDSに有効な設定値を表示します。

cl:

CTに有効な設定値を表示します。

all:

本コマンドで設定できるオプションの設定値を表示します。


-host ホスト名2:

本コマンドで設定したオプションの設定値を表示させるCSとDSのホスト名を指定します。

メインメニューの[環境設定]-[サーバの設定と稼働状況]で設定したいCSとDSのホスト名を確認して、指定してください。

複数のホスト名を指定することはできません。

-o|-outオプションで、sv、cl、またはallを指定した場合、当オプションを必ず指定してください。csを指定した場合は、指定する必要はありません。


-h|-help:

標準出力に本コマンドの使用方法を出力します。


復帰値

0:正常終了

0以外:異常終了


コマンド格納場所

CSの以下のフォルダ

CSのインストールディレクトリ\FJSVsbtrs\bin


実行に必要な権限/実行環境

注意事項

使用例

実行結果/出力形式

処理が失敗した場合は、エラーメッセージが出力されます。詳細は、“3.3.17 カスタム設定用ポリシーの変更コマンドで出力するメッセージ”を参照してください。