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Systemwalker Desktop Patrol V14g 導入ガイド
Systemwalker

4.2.1 V12.0L10以前のバージョンからの移行

Systemwalker Desktop Patrol V12.0L10以前のバージョンから移行する場合の非互換項目を以下に示します。

なお、本項では、V12.0L10以前のバージョンからV13.0.0までの非互換について説明します。本バージョンに移行するには、本項を確認後、以下の非互換項目の確認が必要です。

4.2.1.1 動作環境の非互換

動作環境の非互換について説明します。

サポートOS

以下のOSがサポート対象外となります。

前提製品

DBMS製品(Oracle, SQL Server)が不要になります。

(DBMS機能をDesktop Patrolに内蔵します)

連携製品

以下の製品との連携はできません。

4.2.1.2 機能非互換

機能の非互換について説明します。

マスタ構築

メインメニュー(旧Web総合メニュー)

操作権限

セキュリティ強化のため、操作者の権限によって設定および参照範囲を明確にします。この対応により、V12.0L10以前のバージョンのWeb総合メニューの操作制限・仕様変更があります。

  • インベントリ情報参照

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    権限に関係なく、すべてのPCの情報を参照可能(部門表示制限時はその配下のみ)

    ユーザーアカウントの場合、自分のPCのみ参照可能

    部門管理アカウントの場合、自部門配下のみ参照可能

  • リース契約情報の設定・更新

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    権限に関係なく、すべてのPCのリース契約情報の更新が可能(部門表示制限時はその配下のみ)

    システムアカウント/部門管理アカウントのみが設定・更新が可能

    ※リース契約情報の設定・更新は、リース管理機能として独立。

  • 部門表示制限コマンドの廃止、およびエラーPC参照用IDの廃止

    システムアカウント・部門管理アカウント・ユーザアカウントの権限による操作制限の対応に伴い、下記コマンドが不要になります。

    • dtp_chconf.exe(部門の表示制限)

    • dtp_chconf.exe(エラーPC参照用IDの設定)

    ※従来、エラーPCを参照するために作成し使用していたエラーPC参照用IDは、部門ツリーにエラーPCが格納されるフォルダ「未配置]の作成によりいつでも参照可能になることで不要になります。

ソフト情報更新機能

ソフト情報更新機能が不要になります。

不要になったソフトウェア(MC画面においてエンタープライスポリシーの設定をはずしたものなど)をWeb上から表示させないための機能として使用していたものですが、不要な情報を自動的にデータベースから削除するように機能改善を行ったため、本機能は不要となります。

ソフト導入状況画面

ソフト導入状況画面において、以下の仕様が変更になります。

  • ソフト導入状況画面の「ソフトウェア導入状況の表示(詳細)」で表示されていた、[関係定義]コードが表示されなくなります。

    ※[関係定義] コードは、ユーザーが意識しなくてもよいコードです。

  • ソフト導入状況画面の「ソフトウェア導入状況の表示(詳細)」で表示されていた、下記のコードは、表示されなくなります。

    • プログラム名の先頭に「[関係定義]」と記述されているコード

      ※[関係定義] コードは、ユーザーが意識しなくてもよいコードです。

    • Adobe Acrobatを検出するコードのうち、「[存在確認]」と記述されていない下記のプログラム名のコード

      Adobe Acrobat 6.0 Professional - Japanese
      Adobe Acrobat 6.0 Standard - Japanese
      Adobe Acrobat 6.0.1 Professional - Japanese
      Adobe Acrobat 6.0.1 Standard - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0 Elements - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0 Professional - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0 Standard - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0.5 Elements - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0.5 Professional - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0.5 Standard - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0.7 Professional - Japanese
      Adobe Acrobat 7.0.7 Standard - Japanese

      ※上記のAdobe Acrobatの検出は、「[存在確認]」と記述されている下記のコードで確認できます。

      [存在確認]Adobe Acrobat 6.0 Professional - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 6.0 Standard - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 6.0.X Standard - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 6.0.X Professional - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0 Elements - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0 Professional - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0 Standard - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0.5 Elements - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0.5 Professional - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0.5 Standard - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0.7 Professional - Japanese
      [存在確認]Adobe Acrobat 7.0.7 Standard - Japanese

  • ソフト導入状況画面の「セキュリティパッチの適用状況」で表示されていた、下記のコードは、表示されない場合があります。これらのコードは特定のプログラムの存在を確認するコードのため、ユーザーが意識しなくても良いコードです。

    • プログラム名が「P」「ZZ」で始まるコード

    • プログラム名の末尾に「1/2」「2/2」が記載されているコード

      例)

      913446(MS06-007)WXP TCP/IP の脆弱性 1/2
      913446(MS06-007)WXPSP1 TCP/IP の脆弱性 2/2
      ZZR MDAC 2.8 1022.3
      P DirectX 8.1

  • 「従業員数」の管理は、新Web総合メニュー(メインメニュー)の「ユーザー管理」に移行します。このため従来のソフト導入状況画面では、「従業員数」の表示は行わなくなります。

  • 該当台数が0件のデータを表示しなくなります。

EXE情報の表示内容

インベントリ情報のEXE情報で表示するファイルの情報について、主要項目に絞って表示するように変更しています。

V13.0.0以降のバージョンでは、以下の項目のみの表示となります。

V12.0L10以前

V13.0.0以降

ファイル更新日時

ファイル更新日時

ファイルサイズ

ファイルサイズ

会社名

-

説明

説明

ファイルバージョン

ファイルバージョン

内部名

-

著作権

著作権

製品名

-

製品バージョン

-

正式ファイル名

-

コメント

-

商標

-

プラベートビルド情報

-

スペシャルビルド情報

-

言語

-

部門ツリーの表示順

V12.0L10以前のバージョンでは、部門ツリーの表示順が部門コードのソート昇順となっていました。しかし、部門ツリーの表示画面には部門コードは表示されておらず、分かりにくい表示内容となっていました。

V13.0.0以降のバージョンから部門ツリーの表示順が部門名のソート昇順となりました。表示内容によるソート順となり、より部門ツリーが分かりやすく、かつ見やすく改善しました。

未配置PC(エラーPC)の操作

V12.0L10以前のバージョンでは、1PC単位の操作となりますが、未配置PC(エラーPC)を旧画面「Web統合メニュー」上で部門への移動/削除が可能でした。

V13.0.0以降のバージョンでは、該当操作がなくなり、セキュリティ強化という点から、未配置PCの考え方を以下のように改めました。


部門に所属していない不明ユーザーの所有PCを未配置PCとし、新Web GUI(メインメニュー)の[設定管理]-[ユーザー管理]で所有者を正しく登録しない場合は、以下の操作ができません。

  • 部門管理アカウントユーザーでの参照/設定(インベントリ削除、グループポリシーに所属させる)

未配置PCとして管理されるケースとしては、次のものがあります。未配置PCに対する所有者の登録方法については、“Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド管理者編”の“資産管理”の“未配置PCのインベントリ情報”に関する記述を参照して対処してください。

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CS」でマスタ管理情報の登録が行われる前にPCからインベントリが通知された場合

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CS」で、ユーザー管理情報としてPCの所有者が登録されたが、該当の所有者の所属する部門管理情報が未登録の場合

  • 「Systemwalker Desktop Patrol CT」の利用者側で指定したユーザーIDに設定誤りがある場合

[環境設定]画面のユーザー情報

[環境設定]画面のユーザー情報において、入力可能な文字が以下のように変更になります。

V12.0L10以前

V13.0.0以降

全角、半角カナ、および半角英数字を含む任意の文字

全角文字

半角英数字、半角空白

特殊記号 - @ . ( ) [ ] { } < > : ; /

[環境設定]画面は、以下の操作で表示します。

[サーバ環境設定]画面

「Systemwalker Desktop Patrol CS」、「Systemwalker Desktop Patrol DS」のインストール時に表示する設定画面のタイトルを変更します。また、「サーバ環境設定」画面の「コンテンツ格納ディレクトリ」の「最大サイズ」に指定できるサイズが以下のように変更になります。

  

V12.0L10以前

V13.0.0以降

設定画面のタイトル

サーバプロパティ

サーバ環境設定

最大サイズ

1MBから2,147,483,648MB

1MBから999,999MB

インストール時に表示するメッセージ

「Systemwalker Desktop Patrol CT」のインストール時に表示するエラーメッセージを以下のように変更しています。

V12.0L10以前

V13.0.0以降

モジュールの起動に失敗しました。

DetailCode(CT):7

システムの環境獲得中に異常が発生しました。

システムを再起動し、再度インストールを行ってください。

インストールが正常に動作できない可能性があります。現在使用中のWindowsプログラムをすべて終了後、再度インストールしてください。(Ctd Mutex Hwnd=%d)

コンテンツダウンロードまたは、パッチ適用中です。

終了後に再度インストールを行ってください。

インストールが正常に動作できない可能性があります。現在使用中のWindowsプログラムをすべて終了後、再度インストールしてください。(Mutex : %s)

コンテンツダウンロードが起動されています。

終了後に再度インストールを行ってください。

インストールが正常に動作できない可能性があります。現在使用中のWindowsプログラムをすべて終了後、再度インストールしてください。(Mutex : %s)

環境設定が起動されています。

終了後に再度インストールを行ってください。

インストールが正常に動作できない可能性があります。現在使用中のWindowsプログラムをすべて終了後、再度インストールしてください。(Mutex : %s)

コンテンツの新着メッセージが表示されています。

終了後に再度インストールを行ってください。

イベント設定

V12.0L10以前のバージョンレベルでは、イベント設定で[オプション]-[イベント出力]をチェックした場合、アラームに該当する通知情報があればイベントビューアのイベントログ(アプリケーションログ)に「種類:エラー」としてイベントを記録しており、さらに、アラーム通知の処理異常も「種類:エラー」としてイベントを記録していました。

V13.0.0以降のバージョンでは、アラームに該当する通知情報があった場合のイベントは、「種類:警告」とし、処理異常が発生した場合のイベントは、「種類:エラー」に変更しています。

MC画面

クライアントポリシーのスケジュール

V13.0.0以降、「MC画面」のツリービューで[カテゴリ]-[ポリシー/プロパティ]-[クライアントポリシー]-[スケジュール]で設定する項目に非互換があります。以下に詳細を示します。

  • メータリング収集を行う日

    “収集単位”で「毎週」を指定した場合に、“メータリング収集を行う日”の設定が無効となります。設定が有効な項目を以下に示します。

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    • メータリング収集を行う日

    • インベントリ収集を行う日

    備考.V12.0L10以前は、“メータリング収集を行う日”を指定する場合は、“インベントリ収集を行う日”も指定する必要があります。

  • 収集タイミング

    インベントリの収集タイミングが変更になります。設定が有効な項目を以下に示します。

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    • 時刻指定

    • 電源投入時

    • ログオン時

    • 時刻指定

    なお、インベントリ収集はMC画面で設定するスケジュール以外にも収集が行われます。

    詳細は、“Systemwalker Desktop Patrol 運用ガイド 管理者編”の“資産管理情報が収集されるタイミング”を参照してください。

  • ポリシー獲得タイミング

    クライアントポリシーを獲得するタイミングが変更になります。設定が有効な項目を以下に示します。

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    • 電源投入時

    • ログオン時

    • 電源投入時

    ログオン時を指定した場合、電源投入時で動作します。

  • 通信の分散を行う

    ポリシー確認、およびインベントリ送信時の通信の分散の設定が無効となります。設定が有効な項目を以下に示します。

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    • ポリシー確認
      ・最大
      ・分散間隔

    • インベントリ送信
      ・最大
      ・分散間隔

    • すべて無効

    通信の分散は、クライアントポリシーの確認間隔で指定した時間内で乱数を使用して分散を行います。

クライアントポリシーのパッチ設定

V13.0.0以降、「MC画面」のツリービューで[カテゴリ]-[ポリシー/プロパティ]-[クライアントポリシー]-[パッチ設定]の項目に非互換があります。以下に詳細を示します。

  • 確認間隔、分散間隔

    パッチ適用設定で“電源投入時に確認と適用を開始する”のチェックボックスにチェックをつけた場合に入力可能となる“確認間隔”および“分散間隔”が無効となります。

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    • 確認間隔

    • 分散間隔

    • すべて無効

    なお、パッチ適用は、クライアントポリシーの“ポリシー獲得タイミング”の“確認間隔”で指定した間隔で行われます。

  • ログオン時に確認と適用を行う

    パッチ適用設定で指定可能な“ログオン時に確認と適用を行う”のチェックボックスは、ログオンタイミングでパッチ適用を行う設定ではなく、ログオン状態の時にパッチ適用を行う設定へ変更になりました。

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    • 電源投入時に確認と適用を開始する

    • ログオン時に確認と適用を行う

    • 電源投入時に確認と適用を開始する

    • ログオン中に確認と適用を行う

    パッチの確認と適用は、クライアントポリシーの“ポリシー獲得タイミング”で確認と適用を行います。

    [電源投入時に確認と適用を開始する]と[ログオン時に確認と適用を行う]の組合せの動作を以下に示します。

    チェック状態

    パッチ適用動作

    [電源投入時に確認と適用を開始する]

    [ログオン時に確認と適用を行う]

    電源投入時に確認と適用を開始する

    ログオン中に確認と適用を行う

    チェックなし

    チェックなし

    ×

    ×

    チェックなし

    チェックあり

    ×

    チェックあり

    チェックなし

    チェックあり

    チェックあり

クライアントポリシーのユーザー情報

V13.0.0以降、「MC画面」のツリービューで[カテゴリ]-[ポリシー/プロパティ]-[クライアントポリシー]-[ユーザー情報]で、ユーザー情報を設定できるPCの範囲に非互換があります。以下に詳細を示します。

  • ユーザー情報の項目の設定

    ユーザー情報を設定可能な範囲(対象PC)が変更になります。有効範囲を以下に示します。

    V12.0L10以前

    V13.0.0以降

    DS単位

    CS単位(システムで一意)

    ユーザー情報の項目は、V12.0L10以前ではDS単位で設定できましたが、V13.0.0以降はシステム全体で一意の設定となりました。

クライアントのインベントリ収集

手動でインベントリ情報を収集する

「Systemwalker Desktop Patrol CT」から手動で上位サーバに送信する場合で、クライアントポリシーの[収集条件]の[ファイル収集]に「する」を指定し、[インベントリ差分収集]に「する」を指定している場合、[ファイル収集]で指定したファイルが、前回の収集時との差分がなければ収集されなくなりました。

ソフトウェア稼働状況

V13.0.0から、CTのインベントリ情報は、MC画面の[カテゴリ]-[ポリシー/プロパティ]-[クライアントポリシー]-[スケジュール]- [ポリシー獲得タイミング]で指定する[確認間隔]でインベントリ収集されます。

ソフトウェア稼働状況は、インベントリ収集の契機に上位サーバへ通知されます。

インベントリ収集の契機になる以前に、CTで手動によりインベントリ収集した場合は、上位サーバへ通知されません。