Linkexpress クラスタシステム導入説明書
|
目次
索引

|
2.2.4 サービスの運用に関する注意事項
Linkexpressを導入した相互待機のSafeCLUSTERシステムで、サービスを運用する際の注意事項について説明します。
- Linkexpressのプロセス監視について
- 待機インスタンスのみの運用不可について
- サービス起動不可時の対処方法
■Linkexpressのプロセス監視について
相互待機のSafeCLUSTERシステムではSafeCLUSTERによるLinkexpressのプロセス監視を行っています。システムの運用上Linkexpressのプロセス監視を解除したい場合は、以下のファイル内の"clmonproc"コマンド記述行をコメント行に変更し、状態遷移プロシジャを再登録(lxclsetrsc)してください。
/opt/FSUNlnkexp/SAMPLE/CLUSTER/switch.FSUNlnkex_mo
/opt/FSUNlnkexp/SAMPLE/CLUSTER/switch.FSUNlnkex_ms |
■待機インスタンスのみの運用不可について
Linkexprssを相互待機で運用する場合、待機インスタンスを運用中に変更するには、同一ノード上の別サービスの運用インスタンスも運用中である必要があります。以下にこの条件による影響範囲について示します。
- 運用インスタンスが停止中かつ同一ノード上の待機インスタンス待機中のノードに対し、待機インスタンスを運用中に遷移させた場合、遷移に失敗します。

- 運用インスタンス運用中かつ同一ノード上の待機インスタンス運用中のノードで、運用インスタンスが停止中に遷移した場合、待機インスタンスも停止します。

- 運用インスタンス運用中かつ同一ノード上の待機インスタンス運用中のノードで、どちらかのインスタンスでLinkexpressが停止した場合、両方のインスタンスが停止します。

■サービス起動不可時の対処方法
異常発生により停止中となった運用インスタンスが含まれるサービスを起動する場合、そのサービスの起動前に事前操作が必要となります。以下にサービス起動不可時の対処方法について説明します。
- 運用インスタンスが異常発生により停止中であり、サービス起動を行うと待機インスタンスを運用中へ遷移させるが、Linkexpress未起動によりサービス起動に失敗する場合の対処方法。
- 初期状態(この状態ではサービス2の起動に失敗します)

- 起動しようとする待機インスタンスと同一ノード上の運用インスタンスを運用中へ遷移させます。そのため、別サービス(サービス1)を起動します。

- 別サービス(サービス1)の起動により、同一ノード上の運用インスタンスが運用中へ遷移したため、サービス(サービス2)の起動が可能となります。

- サービス(サービス2)の運用インスタンスの組み込みおよび、その後の切戻しにより初期運用状態に戻します。

- すべての運用インスタンスが異常発生による停止中であり、起動可能なサービスがない場合の対処方法。
- 初期状態 (この状態ではいずれのサービスの起動にも失敗します)

- 任意のノード(ノード1)のコンソールで、以下のLinkexpress起動コマンドを投入します。

- Linkexpress起動コマンドを投入したノード(ノード1)上の待機インスタンスが属するサービス(サービス2)を起動します。

- 起動したサービスに運用インスタンスの組み込みを行ってから、切戻しを行います。

- Linkexpress起動コマンドを投入したノード(ノード1)のコンソールから、以下のLinkexpress停止コマンドを投入します。

- Linkexpress起動コマンドを投入したノード(ノード1)上の運用インスタンスが属するサービス(サービス1)を起動します。

- 停止中の運用インスタンスを組み込み、サービス(サービス2)の切戻しを行います。

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1997-2012