Linkexpress クラスタシステム導入説明書
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2.2.5 業務の運用方法に関する注意事項
相互待機のSafeCLUSTERシステムで業務定義を運用する際の注意事項について説明します。
- ノード切替え時の業務引き継ぎについて
- ノード切替えで業務再開できない業務について
- 運用資源のディスク配置について
■ノード切替え時の業務引き継ぎ不可について
相互待機のSafeCLUSTERシステムでは、切替え後の処理中業務の引き継ぎができません。以下に業務引き継ぎ時の注意事項を示します。
- 運用インスタンスから待機インスタンスへの切替え発生後、その後に動作させる待機業務は初期状態となります。そのため、業務の再開(lxrrnwrk)はできません。それに伴い、ファイル転送の途中再送機能および、DBへのデータ格納時のテーブル格納反映機能も使用できません。
- 運用インスタンスから待機インスタンスへの切替え発生後、待機インスタンスでは切替えによって異常終了した運用業務を識別することができません。そのため、切替え後に待機業務を自動起動する場合、あらかじめ異常発生時に再実行する業務を特定しておく必要があります。なお、切戻しにおいても同様となります。
- 運用インスタンスから待機インスタンスへの切替え発生後、待機業務にスケジュールが設定されている場合、スケジュールどおりに業務が起動されます。
- 待機インスタンスから運用インスタンスへの切戻しでは、待機業務が実行中であっても切戻しを行います。
切戻し時に実行中待機業務の処理完了待ち合わせ設定を行う場合、以下のファイル内に記述の"待機業務の非活性化"における"lxchgsys"コマンドのオペランドを変更し、状態遷移プロシジャを再登録してください。オペランドの詳細はlxchgsysコマンドの説明を参照してください。
/opt/FSUNlnkexp/SAMPLE/CLUSTER/switch.FSUNlnkex_ms |
■運用資源のディスク配置について
相互待機のSafeCLUSTERシステムの場合、業務の引き継ぎを行いません。そのため、切替えディスクへの運用資源の配置は必須ではありません。しかし、運用業務と待機業務で使用する運用資源は同一であることが望ましく、各運用資源のディスク配置を以下の観点で行ってください。
- ファイル転送やジョブ起動で利用するファイルは、切替えディスクに配置することを推奨します。
- SafeCLUSTERシステムの接続相手システムからファイル転送や相手側ジョブ起動を要求する場合、相手システムが指定するファイルやジョブをSafeCLUSTERシステムの切替えディスクに配置することを推奨します。
- SafeCLUSTERシステムで実行するジョブは、切替えディスクを利用することを推奨します。
- 自側ジョブ起動イベントに対して、必ずjobtimeオペランドでジョブ結果待ち時間を指定してください。業務定義ウィンドウでは"ジョブ結果待ち時間"に値を設定することで指定できます。
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