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Interstage Service Integrator V9.4.1 リリース情報
Interstage

第2章 互換に関する情報

本ソフトウェアでは、以前のバージョン・レベルからの非互換があります。
今回のバージョン・レベルでの互換に関する情報は、以下のとおりです。

  1. スタートメニューへの登録項目の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.4、V9.3、V9.2

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    スタートメニューに登録される項目名が、”Interstage”の項目の中に”Service Integrator”が登録される形式から、”Interstage Service Integrator”に登録される形式に変更されています。

    影響

    特にありません。

    対処方法

    ありません。


  2. ISI呼び出しをするアプリケーション実行時の設定の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.4

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI呼び出しをするアプリケーションをスタンドアロンで動作させる場合の環境設定が変更となりました。

    影響

    以下のアプリケーションをスタンドアロンで動作させている場合に影響があります。

    • ISI呼び出しをするカスタムアダプタ

    • 共通APIを利用したサービス利用側アプリケーション

    対処方法

    ありません。


  3. MQ連携時のMQMDの値の持ち回り方の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.3

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    WebSphere MQ連携時に、デフォルトでMQメッセージのMQMDのフィールドとISIの共通メッセージのヘッダ間で相互に値をマッピングするようになりました。

    影響
    • インバウンドのMQアダプタを利用し、かつアウトバウンドのMQアダプタを利用してMQキューとMQキューを連携している場合。

    対処方法

    旧バージョン・レベルと同じ指定結果を得るには、以下のどちらかの対処を行ってください。

    • 環境設定ファイルに以下の項目を指定してください。設定方法の詳細は“ISI 導入ガイド”の“環境のカスタマイズ”を参照してください。

      com.fujitsu.esi.mqmd.mapping.compatibility=true
    • MQアダプタ設定ファイルに以下の項目を追加してください。設定方法の詳細は“ISI 導入ガイド”の“MQアダプタ利用時の設定”を参照してください。

      <Property name="mqmd.mapping.compatibility">true</Property>

  4. Interstage Application Server V10.0以降でのXML処理の動作変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.3

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    Interstage Application ServerのV10.0以降において、ISIで使用するXML処理の動作が変更となりました。

    影響

    Interstage Application ServerのV10.0以降でISIを運用した場合、ISIでのXMLに対する解析処理の動作が変わります。

    変更となる動作の詳細は、Interstage Application Serverマニュアルの“使用上の注意”の“XML処理(JAXP)を使用する際の注意事項”を参照してください。

    ISIでのXML処理時の動作に影響があるため、Interstage Application ServerのV10.0以降でISIを運用する場合、必ず以下の対処方法を実施してください。

    対処方法

    旧バージョン・レベルと同じXML処理の動作とするには、ISIサーバおよびSOAPアダプタのワークユニットのjava実行時のオプションに以下の指定を追加します。

    "-Dcom.fujitsu.jdkext.jaxp.impl.compat"


  5. Formatmanagerの[リンクの作成/削除]ボタンの動作変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.3

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    [リンクの作成/削除]ボタンの動作を以下のとおり変更しました。

    • リンクの削除は、選択された項目同士の変換設定が最適化転記のリンク1つだけの場合に実行します。

    影響

    フォーマット変換設定画面の[リンクの作成/削除]ボタンの動作が旧バージョン・レベルと異なります。

    対処方法

    ありません。


  6. FormatmanagerのXML文書から行終端可変長フォーマットへの変換処理の動作変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.3

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    XML文書から行終端可変長フォーマットへの変換処理において、変換後のデータサイズが0バイトの場合、行終端文字(標準:改行コード)を出力しないように修正しました。

    影響

    行終端文字が出力されることを前提に運用している場合、行終端文字が出力されない0バイトのデータを処理できるようにアプリケーションを修正する必要があります。

    対処方法

    互換動作に変更する場合は、環境設定ファイル(flxml.conf)に以下の値を設定してください。

    環境設定ファイルは、フォーマット定義(Formatmanagerクライアントで生成した変換テーブルなど)と同じディレクトリに配置してください。

    • LoopCnv0byteCompatibleMode=ON


  7. Formatmanagerのシミュレーション機能におけるCSVファイル出力の動作変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.3

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    シミュレーション画面の[実行およびCSVファイルに結果出力]をチェックした場合のCSVファイルへの出力内容を以下のとおり変更しました。

    バージョン

    実行結果の値

    ID

    変換結果の値

    V9.4以降

    テキストで出力する。

    (例「山田太郎」)

    すべて表示する。

    すべて表示する。

    V9.3以前

    HEX文字で出力する。

    (例「8e52936391be985981408140」)

    9バイトまで表示する。

    1017バイトまで表示する。

    影響

    シミュレーション画面でのCSVファイルへの出力内容が旧バージョン・レベルと異なります。

    対処方法

    互換動作に変更する場合は、FEDIT/FL-TABLEのインストールフォルダにあるfedConfig.xmlファイルを編集して、“simulationResultCsvOption”タグの“version”属性の値に“9.3”を指定してください。

    実行結果の値をHEX文字で出力する部分だけを互換動作に変更する場合は、fedConfig.xmlファイルを編集して、“simulationResultCsvOption”タグの“outputMode”属性の値に“hex”を指定してください。


  8. ISI Studioにおけるシーケンス終端の表示の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.3

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    本バージョンにおいては、シーケンスに“END”の終端1つだけが表示されます。終端“END”のプロパティで、シーケンスの処理結果が正常の場合とエラーの場合の両方の設定を行います。

    旧バージョン・レベルでは、シーケンスに“SUCCESS”と“FAILURE”の2つの終端が表示されます。終端“SUCCESS”のプロパティでシーケンスの処理結果が正常の場合の設定、終端“FAILURE”のプロパティでシーケンスの処理結果がエラーの場合の設定を行います。

    影響
    • ISI Studioのシーケンスエディタでシーケンスの終了情報を設定する場合、どのプロパティ画面で設定を行うかが、旧バージョン・レベルから変更となります。

    対処方法

    下記の表に記載のプロパティ画面で、シーケンスの終了情報を設定してください。操作方法の詳細については、“ISI Studioヘルプ”の“シーケンスの終了情報を設定する”を参照してください。

    バージョン

    シーケンスが正常終了の場合の設定

    シーケンスの実行結果がエラーの場合の設定

    V9.4

    終端“END”のプロパティの
    “正常終了時の設定”の項目で設定

    終端“END”のプロパティの
    “エラー発生時の設定”の項目で設定

    V9.3以前

    終端“SUCCESS”のプロパティで設定

    終端“FAILURE”のプロパティで設定


  9. XSLTプロセッサの変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.2

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISIで使用するXSLTプロセッサを変更しました。

    これにより、XSLT変換を実施する際の動作が以下のように変更となります。

    • 出力結果のXML文書に、改行無しのXML宣言が付与されます。

    影響

    以下の機能を利用している場合、動作が変更となります。

    • ペイロードの加工・編集(XML Operation)

    • XMLメッセージの変換(XML Converter)

    • SOAPメッセージの操作(SOAP Operation)

    • アウトバウンドのSOAPアダプタ

    対処方法

    旧バージョン・レベルと同じXSLTプロセッサを使用するには、ISIサーバおよびSOAPアダプタのワークユニットに以下のクラスパスを追加します。

    <INSDIR>\ISI\lib\xalan.jar

    /opt/FJSVesi/lib/xalan.jar

  10. Systemwalker SQC連携の表示変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    V9.2

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    Systemwalker SQCコンソールの監視画面詳細表示(ドリルダウン)でシーケンスを表示させた場合、「プロトコル」欄で「JAXM」が「SOAP」に変更になります。

    影響

    特にありません。

    対処方法

    ありません。

  11. メッセージの変更

    ここでは、メッセージの変更内容について説明します。メッセージの詳細は、“ISI メッセージ集”を参照してください。

    V9.3での変更
    変更内容

    V9.3においてメッセージはV9.2から以下のように変更になりました。

    旧メッセージID

    新メッセージID

    変更内容

    ADMIN-03009

    変更なし

    メッセージの内容を以下に変更しました。

    旧:シーケンス実行状況の状態取得が完了しました。

    新:シーケンス実行結果の状態取得が完了しました。

    ADMIN-03011

    変更なし

    シーケンス実行状況のリセットが完了しました。

    新:シーケンス実行結果のリセットが完了しました。

    ADMIN-03026

    変更なし

    メッセージの内容を以下に変更しました。

    旧:キュー間転送を起動しました。

    新:キュー間転送を起動しました。[MQDシステム名=%1]

    ADMIN-03027

    変更なし

    メッセージの内容を以下に変更しました。

    旧:キュー間転送を停止しました。

    新:キュー間転送を停止しました。[MQDシステム名=%1]

    ADMIN-23016

    変更なし

    メッセージの内容を以下に変更しました。

    旧:キュー間転送はすでに起動しています。

    新:キュー間転送はすでに起動しています。[MQDシステム名=%1]

    ADMIN-23017

    変更なし

    メッセージの内容を以下に変更しました。

    旧:キュー間転送はすでに停止しています。

    新:キュー間転送はすでに停止しています。[MQDシステム名=%1]

    ADMIN-60033

    変更なし

    メッセージの内容を以下に変更しました。

    旧:キュー間転送の起動に失敗しました。[詳細=%1]

    新:キュー間転送の起動に失敗しました。[MQDシステム名=%1][詳細=%2]

    ADMIN-60034

    変更なし

    メッセージの内容を以下に変更しました。

    旧:キュー間転送の停止に失敗しました。[詳細=%1]

    新:キュー間転送の停止に失敗しました。[MQDシステム名=%1][詳細=%2]

    ADMIN-23012

    変更なし

    シーケンス実行状況はすでにリセットされています。

    新:シーケンス実行結果はすでにリセットされています。

    ADMIN-60011

    変更なし

    シーケンス実行状況の取得に失敗しました。[詳細=%1]

    新:シーケンス実行結果の取得に失敗しました。[詳細=%1]

    ADMIN-60013

    変更なし

    シーケンス実行状況のリセットに失敗しました。実行モニタで使用するデータを消去できませんでした。

    新:シーケンス実行結果のリセットに失敗しました。実行モニタで使用するデータを消去できませんでした。

    ADMIN-01001

    ADMIN-01002

    ADMIN-40001

    ADMIN-40002

    ADMIN-40003

    ADMIN-40004

    ADMIN-40005

    ADMIN-40006

    ADMIN-40007

    ADMIN-40010

    ADMIN-40011

    ADMIN-40012

    ADMIN-40013

    MSG-DB-30006

    WSBPEL-17202

    WSBPEL-17305

    V9.3では表示されません。

    SOAP-MSG-60000

    SOAP-MSG-60000

    SOAP-MSG-49007

    SOAP-MSG-49007を追加します。

    SOAP-MSG-49007が出力される場合、SOAP-MSG-60000は出力されなくなります。

    影響

    監視ソフトウェアにてシステムログに出力されるメッセージ内容を監視している場合。

    対処方法

    監視ソフトウェアにて監視対象とするメッセージ内容を変更してください。メッセージの詳細は、“ISI メッセージ集”を参照してください。

  12. Formatmanager変換機能の運用形態の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.2以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    Formatmanager変換機能の運用形態として、ISIサーバ分離型に加えてISIサーバ一体型を新たにサポートし、ISIサーバ一体型をデフォルトの運用形態とするよう変更しました。ISIサーバ一体型、およびISIサーバ分離型については、“ISI 解説書”の“ISIの機能”の“インタフェース調整機能”を参照してください。

    影響

    ISIサーバ一体型の場合、従来のISIサーバ分離型と比べてFormatmanager変換機能の起動・停止などの運用方法、定義の配備先が変更となります。

    対処方法

    V9.2以前と同じ運用を行う場合は、ISIサーバ分離型を使用してください。ISIサーバ分離型のセットアップについては、“ISI 導入ガイド”の“Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)”を参照してください。

  13. Formatmanagerクライアントのデータベース格納先フォルダのデフォルト設定の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.2以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    Formatmanagerクライアントのデータベース格納先フォルダのデフォルト設定をISI Studioの“<ロケーションのフォルダ>\FMCL”に変更しました。

    影響

    データベース格納先フォルダとしてデフォルト設定を採用した場合、Formatmanagerクライアントで作成した定義の格納先、およびがFormatmanagerクライアントのログ出力先がISI Studioの“<ロケーションのフォルダ>\FMCL”となります。

    対処方法

    データベース格納先フォルダとして、Formatmanagerクライアントのインストールフォルダを指定することで、V9.2以前と同じ運用を行うことができます。データベース格納先フォルダの指定については、“ISI Studioヘルプ”の“定義を操作する”の“ISIプロジェクトのプロパティを設定する”を参照してください。

  14. BPEL機能のビジネス・プロセス実行環境の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.2以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ビジネス・プロセス実行環境が利用する実行基盤をJ2EEからJavaEEに変更しました。

    影響

    ビジネス・プロセス実行環境の作成、削除、運用などの手順が変更になりました。

    対処方法

    旧バージョン・レベルのビジネス・プロセス実行環境から移行する場合は、“ISI 導入ガイド”の“ビジネス・プロセス実行環境の移行”を参照してください。新規にビジネス・プロセス実行環境を作成する場合は、対処は必要ありません。

  15. BPELエディタの表示言語の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.2以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    BPELエディタに表示される文字が、英語から日本語に変更されています。

    影響

    BPELエディタの利用者において、旧バージョン・レベルと同様の英語表示を要求する場合。

    対処方法

    BPELエディタ用のプラグインから日本語表示のためのファイルを削除することで、BPELエディタを旧バージョン・レベルと同様の英語表示とすることができます。

    手順の詳細は、“ISI 導入ガイド”の“インストール”の“インストール後の作業”の“ISI Studioの設定”を参照してください。


  16. BPEL定義の最大処理時間の設定方法の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.2以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    BPEL定義全体で共通のタイムアウトの設定が、環境変数ESI_WSBPEL_TIMEOUTから定義ファイルに変更になりました。環境変数ESI_WSBPEL_TIMEOUTを設定しても無視されます。

    影響

    BPEL定義全体で共通のタイムアウト設定を、旧バージョン・レベルと同じ手順で設定できません。

    対処方法

    BPEL定義全体で共通のタイムアウトの設定は、定義ファイルを使用して行います。

    手順の詳細は、“ISI アプリケーション開発ガイド”の“BPEL機能のアプリケーション開発”の“BPEL定義の開発”の“ビジネス・プロセス実行環境のチューニング”を参照してください。


  17. Formatmanagerのサーバコンポーネントのインストーラの統合

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    Formatmanagerのサーバコンポーネントのインストーラが、1つのインストーラに統合されました。

    【インストーラを統合したサーバコンポーネント】

    Formatmanager Server

    FEDIT/CMN-API

    FEDIT/FL-SV

    FEDIT/FL-XML

    【統合されたサーバコンポーネントのインストーラ】

    “<CDドライブ>:¥ISI¥fm¥SV¥setup.exe”


    また、上記変更に伴い、クライアントコンポーネントのインストーラも、以下に変更されています。

    【クライアントコンポーネントのインストーラ】

    “<CDドライブ>:¥ISI¥fm¥CL¥setup.exe”

    影響

    Formatmanagerのサーバコンポーネントの一部を個別にインストールしたい場合に影響があります。

    対処方法

    インストール時に、以下の手順でFormatmanager サーバコンポーネントのインストーラの初期選択状態を変更してください。

    1. [インストールの確認]画面にて、[変更する]を選択する。

    2. [機能の選択]画面にて、インストールしたいサーバコンポーネントを選択する。


  18. インストール先フォルダの初期値の変更

    バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI統合インストーラからInterstage Application Serverをインストールする場合のInterstage Application Serverのインストール先フォルダの初期値が、”C:\Interstage”に変更されています。

    また、ISIのインストール先フォルダの初期値が、”C:\Interstage\ISI”に変更されています。

    影響

    旧バージョン・レベルのISIから移行する際は、ISI V9.2インストール時にインストール先フォルダが変更されていることを考慮してインストールする必要があります。

    対処方法

    旧バージョン・レベルのISIと同じインストール先フォルダにインストールしたい場合は、インストール先フォルダを初期値から変更してください。


  19. Formatmanagerのインストール先フォルダの初期値の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    個別にFormatmanagerのサーバコンポーネント、またはクライアントコンポーネントをインストールする場合のインストール先フォルダの初期値が、”C:\Interstage\ISI\FM”に変更されています。

    影響

    Formatmanagerを個別にインストールしている、かつ旧バージョン・レベルのISIから移行する際は、ISI V9.2に同梱のFormatmanagerの個別インストール時にインストール先フォルダが変更されていることを考慮してインストールする必要があります。

    対処方法

    旧バージョン・レベルのFormatmanagerと同じインストール先フォルダにインストールしたい場合は、インストール先フォルダを初期値から変更してください。


  20. Interstage Application Serverのデフォルト・インストール機能の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI統合インストーラからInterstage Application Serverをインストールする場合、以下のInterstage Application Serverの機能がインストールされないように変更されています。

    【ISI Standard Editionの場合】
    •   サンプルアプリケーション

    •   フレームワーク

    【ISI Enterprise Editionの場合】
    •   オプション機能(Portable-ORB、CORBAサービスディベロップメントツール、Enabler Server)

    •   Interstage ディレクトリサービス

    •   サンプルアプリケーション

      標準インストールする場合、以下のInterstage Application Serverの機能がインストールされないように変更されています。

    【ISI Standard Editionの場合】
    •   オプション機能(FJSVena、FJSVporb)

    •   Interstage ディレクトリサービス(FJSVirep、FJSVirepc)

    •   サンプルアプリケーション(FJSVisspl)

    •   フレームワーク(FJSVapcst、FJSVbcco)

    【ISI Enterprise Editionの場合】
    •   オプション機能(FJSVena、FJSVporb)

    •   Interstage ディレクトリサービス(FJSVirep、FJSVirepc)

    •   サンプルアプリケーション(FJSVisspl)

    影響

    ISI統合インストーラを使用してInterstage Application Serverをインストールした場合、上記の機能を利用できません。

    標準インストールした場合、上記の機能を利用できません。

    対処方法

    Interstage Application Serverは同梱しているInterstage Application Serverのインストーラから、個別にインストールしてください。

    カスタムインストールで、Interstage Application Serverの機能、またはパッケージを選択して、個別にインストールしてください。


  21. Symfoware Serverのインストール有無の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI統合インストーラからインストールする場合にデフォルトでSymfoware Serverがインストールされないように変更されています。

    デフォルトでSymfoware Serverがインストールされないように変更されています。

    影響

    ISI統合インストーラからインストールする場合に、Symfoware Serverがインストールされないため、以下の構成・機能を利用することができません。

    • 非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成

    • メッセージ蓄積機能

    • キュー間転送機能

    インストール時のSymfoware Serverのインストールに関する問い合わせで、“n”を選択、または省略した場合、Symfoware Serverがインストールされないため、以下の構成・機能を利用することができません。

    • 非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成

    • メッセージ蓄積機能

    • キュー間転送機能

    対処方法

    Symfoware ServerをISI統合インストーラからインストールしたい場合は、インストール時に以下の手順でインストーラの初期選択状態を変更してください。

    1. [インストールの確認]画面にて、[変更する]を選択する。

    2. [Symfoware Serverのインストール選択]画面にて、[Symfoware Serverのインストールを行う]を選択する。

    インストール時のSymfoware Serverのインストールに関する問い合わせで、“y”を選択してインストールしてください。


  22. スタートメニューへの登録項目の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    スタートメニューに登録される項目名が、”Interstage Service Integrator”から、”Interstage”に変更され、この項目の中に”Service Integrator”がさらに登録されるように変更されています。

    影響

    特にありません。

    対処方法

    ありません。


  23. ISIサーバの構成変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISIサーバの構成が変更されています。

    影響

    V9.2でのISIサーバ構成では、以下の機能を利用することができません。

    • シーケンス複数実行機能

    • サービスエンドポイント単位の順番保証機能

    対処方法

    上記の機能を利用したい場合は、旧バージョン、レベルの互換モードのセットアップを実施する必要があります。旧バージョン、レベルと同じセットアップをする場合は“ISI 導入ガイド”の”互換モードのセットアップ”を参照してください。


  24. SOAP受信時の実行処理を行うISIサーバのデフォルトの設定変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    インバウンドの同期処理でSOAP接続を行う場合の実行処理を行うISIサーバのデフォルトがESIServerに変更されました。

    影響

    特にありません。

    対処方法

    ありません。


  25. ISIサーバで使用するlog4jのバージョン変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISIで使用するlog4jのバージョンが以下に変更になりました。

    V9.1以前:log4j-1.2.9.jar

    V9.2:log4j.1.2.15.jar

    影響

    ユーザ作成のメディエータファンクションでlog4jを使用した実装を行っていた場合、ユーザ作成のメディエータファンクションの動作に影響がある可能性があります。

    対処方法

    ユーザ作成のメディエータファンクションでlog4jを使用した実装を行っている場合は、十分なテストを実施して、問題ないことを確認してください。


  26. トランザクション属性の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISIサーバが動作するIJServerのトランザクションの制御が変更されています。

    ISIサーバはEJBアプリケーションとして動作しており、EJBアプリケーションのトランザクション属性がNotSupportedからRequiredに変更されています。

    影響

    メディエータファンクションとして作成したプログラムでInterstageのリソース(データソース)を利用してDB接続を行っている場合に影響があります。

    対処方法

    互換動作への変更する場合は、メディエータファンクションを呼び出すISIサーバ(IJServer)のVMオプションに以下の値を設定してください。

    • -Dcom.fujitsu.esi.TranSeparateMode=ON


  27. SOAPアダプタとCORBAアダプタのセットアップコマンドの復帰値の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    SOAPアダプタとCORBAアダプタのセットアップ時に、すでにCORBAアダプタがセットアップされていた場合の復帰値が0(正常終了)に変更になりました。

    影響

    特にありません。

    対処方法

    ありません。


  28. ルーティング定義が設定されていない場合のCORBAアダプタの起動

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ルーティング定義が設定されていない場合にCORBAアダプタがエラー終了せず、正常に起動します。

    影響

    特にありません。

    対処方法

    ありません。


  29. シーケンスログの出力ファイルの単位の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISIサーバが動作するIJServerのプロセスごとにシーケンスログを出力するように変更されています。

    影響

    シーケンスログファイルの定期的なバックアップ、削除などの運用をしている場合で、かつ、IJServerのプロセスを2多重以上で動作させる場合に正しくバックアップ運用できない場合があります。

    対処方法

    シーケンスログファイル名に合わせて運用を変更してください。


  30. CORBAアダプタのトレースログの出力先変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    CORBAアダプタのトレースログの出力先が以下に変更になります。

    <INSDIR>\var\log\trace\ESICORBARcv\trace.log

    影響

    CORBAアダプタのトレースログを監視している場合は、監視対象のログを変更する必要があります。

    対処方法

    9.1以前のログの出力先に変更したい場合は、環境設定ファイルに以下の項目を指定する必要があります。設定方法の詳細は、“ISI 導入ガイド”の“環境のカスタマイズ”を参照してください。

    • com.fujitsu.esi.tracelog.outputdir.compatibility=true

    9.1以前のログの出力先に変更し、ISI運用管理コンソールを使って、トレースログをダウンロードするには、[ログダウンロード・削除]画面の[対象]で、「ESICORBARcv」を選択してください。
    また、ダウンロードしたトレースログの内容には、ISIのコマンドのログも出力されています。


  31. トレースログサイズのデフォルト値の変更

    バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    トレースログサイズのデフォルト値が10(MB)に変更になります。

    影響

    トレースログの切り替えが発生する間隔が短くなります。

    対処方法

    ISI運用管理コンソールの[システム環境設定]画面から、トレースログサイズを変更してください。


  32. アウトバウンド同報の制御の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    アウトバウンド同報の送信異常時には必ず処理を中断し、メッセージのトランザクションの同期をとるよう変更されています。

    影響

    旧バージョン・レベルでアウトバウンド同報処理の送信異常時に以降の処理を継続する運用を行っていた場合、V9.2への定義移行時に影響があります。

    対処方法

    旧バージョン、レベルから移行した定義を互換モードのISIサーバで実行してください。互換モードのセットアップをする場合は“ISI 導入ガイド”の”互換モードのセットアップ”を参照してください。


  33. シーケンス実行履歴のデフォルト値の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    シーケンス定義のステップ情報の実行履歴がデフォルトでは、“残さない”に変更になりました。

    影響

    同一メッセージの処理中に後続のステップで前のステップの処理結果のメッセージを使用することができません。

    対処方法

    後続のステップで前のステップの処理結果のメッセージを使用したい場合は、シーケンス定義の処理結果を使用したいステップのステップ情報にある“ステップの実行結果の履歴”を“残す”に変更してください。


  34. ISIサーバで利用できるキュー種別

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    同期メッセージング構成のISIサーバからはJMSキュー、およびJMS-Rキューへ送信できません。

    非同期メッセージング(メッセージ保証なし)構成のISIサーバからはJMS-Rキューへ送信できません。

    非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成のISIサーバからはJMSキューへ送信できません。

    影響

    旧バージョン・レベルで以下の運用を行っていた場合、V9.2への定義移行時に影響があります。

    • 同期メッセージング構成のISIサーバからJMSキュー、およびJMS-Rキューへの送信を行う運用。

    • 非同期メッセージング(メッセージ保証なし)構成のISIサーバからJMS-Rキューへの送信を行う運用。

    • 非同期メッセージング(メッセージ保証あり)構成のISIサーバからJMSキューへの送信を行う運用。

    対処方法

    旧バージョン、レベルから移行した定義を互換モードのISIサーバで実行してください。互換モードのセットアップをする場合は“ISI 導入ガイド”の”互換モードのセットアップ”を参照してください。


  35. シーケンスのリトライの指定方法

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    サービスエンドポイントの通信方式が非同期で動作するシーケンスのリトライの指定方法を、Interstage Application Serverの“異常時のメッセージ退避機能”のリトライカウントで指定する方法に変更しました。サービスエンドポイントの通信方式が非同期で動作するシーケンスでは、シーケンス定義で指定されたリトライ回数とリトライ間隔は無効となります。

    影響

    旧バージョン・レベルで以下の運用を行っていた場合、V9.2への定義移行時に影響があります。

    • サービスエンドポイントの通信方式が非同期で動作するシーケンスのリトライを行う運用

    対処方法

    シーケンス定義で指定されているリトライ回数をInterstage Application Serverの“異常時のメッセージ退避機能”のリトライカウントで指定してください。リトライ間隔は指定できません。ユーザプログラムで待ち合わせ処理を作成し、メディエータファンクションのキャンセル処理としてシーケンス定義に登録してください。ユーザプログラムの作成方法の詳細については、“ISIアプリケーション開発ガイド”の“メディエータファンクションの開発”を参照してください。

    または、旧バージョン、レベルから移行した定義を互換モードのISIサーバで実行してください。互換モードのセットアップをする場合は“ISI 導入ガイド”の”互換モードのセットアップ”を参照してください。


  36. ISI Studioの表示変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI Studioで表示される項目名が一部変更になりました。

    影響

    旧バージョン、レベルから移行した場合にISI Studioの項目名が一部異なります。

    対処方法

    付録A 用語の呼称変更”を参照して項目名の変更を確認してください。



  37. ISI Studioが対応するInterstage Studioのバージョンレベル・ワークベンチについて

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.2以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI Studioが対応するInterstage Studioは、バージョン9.2のJava EEワークベンチに変更しています。

    影響

    旧バージョンのISI Studioで作成した定義を編集する場合、旧バージョンで作成した定義を格納したワークスペースを、Java EEワークベンチに移行する必要があります。

    対処方法

    新規に定義を作成する場合は特に対処の必要はありません。

    旧バージョンのISI Studioで作成した定義を編集する場合、旧バージョンで作成した定義を格納したワークスペースを、Java EEワークベンチに移行する必要があります。

    Java EEワークベンチの起動ダイアログボックスの環境設定で、旧バージョンで作成した定義を格納したワークスペースを指定して、Java EEワークベンチを起動します。ワークスペースとその中に格納されているプロジェクトがJava EEワークベンチで利用可能となります。


  38. ISI運用管理コンソール、およびISI Studioから接続するISIサーバのログインユーザの変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI運用管理コンソールとISI Studioから接続するISIサーバのログインが、OSのアカウントを使用するように変更になりました。

    影響

    ISI運用管理コンソール、およびISI Studioから接続するISIサーバにログインするユーザがOSのアカウント情報を知っておく必要があります。

    対処方法

    ありません。


  39. ISI運用管理コンソールのログダウンロード

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    過去のシーケンスログファイルの名前には日付が、過去のトレースログファイルの名前にはバックアップの版数が、それぞれ付加されています。

    影響

    ダウンロードしたログファイルが管理しやすくなります。

    対処方法

    ありません。


  40. ISI運用管理コンソールのメニュー名、画面名の変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.1以前

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    以下のメニュー名、および画面名の変更をしています。

    旧バージョン・レベルのメニュー名、画面名

    本バージョン・レベルのメニュー名、画面名

    [シーケンスエラー確認/再実行]メニュー
    [シーケンスエラー確認/再実行]画面

    [リカバリメッセージ]メニュー
    [リカバリメッセージ]画面

    [実行モニタ]画面

    シーケンス実行状況を表示する画面
    [シーケンス実行状況]

    キュー滞留件数を表示する画面
    [キュー滞留件数]

    [ログ管理]画面

    [ログのダウンロード・削除]画面

    [再送実行結果]画面([メッセージ蓄積]メニュー)

    [再送受付完了]画面

    影響

    特にありません。

    対処方法

    ありません。


  41. シーケンスエラー時のインバウンドのCORBAアダプタの復帰方法変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル

    9.0

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    旧バージョン・レベルに対して、シーケンスエラー発生時にCORBAクライアントに正常復帰するように変更されています。

    影響

    ISIの提供するIDLを使用してCORBAのクライアントアプリケーションを作成していた場合、クライアントアプリケーションのエラー処理のロジックを修正する必要があります。

    対処方法
    • CORBAクライアントアプリケーションの修正
      CORBAのクライアントアプリケーション側で、シーケンスエラー発生時の判別をユーザ例外のキャッチから、返却されたプロパティ情報のキー名(com.fujitsu.esi.status)の値を参照して判別するようにしてください。

    • 互換動作への変更
      環境設定ファイルの設定を編集し、互換モードでの動作に変更することが可能です。
      環境設定ファイルの詳細については、“ISI 導入ガイド”の“環境設定ファイルの設定”を参照してください。



  42. XML Emerger、BPM Monitoring連携、およびルーティング機能利用時におけるXPathの指定

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル


    V7.0L10以降


    7.0以降

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    旧バージョン・レベルに対して、XPath1.0準拠のXPath指定になるように変更されています。

    影響

    XML Emerger、BPM Monitoring連携、およびルーティング機能利用時に、同じXPath式に対して旧バージョン・レベルと本バージョン・レベルで指定結果が異なる場合があります。
    指定結果が異なるのは、以下のケースです。

    • ケース1
      デフォルト名前空間(xmlns属性による名前空間宣言で、接頭辞が省略されている名前空間)が使用されているXML文書の場合

    • ケース2
      存在する要素を指定するXPathの場合

    • ケース3
      存在しない要素を指定するXPathの場合

    • ケース4
      存在しない属性を指定するXPathの場合

    • ケース5
      存在しない要素の要素内容を指定するXPathの場合

    • ケース6
      要素は存在するが、空の要素内容を指定するXPathの場合

    例)同じXPath式に対して指定結果が異なる場合

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <booklist>
      <book>
        <type>dictionary</type>
        <genre>English-Japanese</genre>
        <language></language>
      </book>
      <book xmlns="http://novel”>novel</book>
      <book>essay</book>
    </booklist>

    ケース
    No.

    XPath

    本バージョン・レベルの指定結果

    旧バージョン・レベルの指定結果

    1

    /booklist/book[2]/text()

    2番目に出現する“booklist/book”要素の値“essay”を指定します。

    2番目に出現する“booklist/book”要素の値“novel”を指定します。

    2

    /booklist/book

    最初に出現する“/booklist/book”要素の文字列値“dictionaryEnglish-Japanese”が返却されます。
    なお、要素の文字列値は、子孫となるテキストノードの文字列値を文書順に連結したものを表します。また、テキストノードの文字列値は、要素の内容においてタグ以外の文字データを連結したものを表します。

    最初に出現する“/booklist/book”要素が存在することを表す文字列“true”が返却されます。

    3

    /booklist/book/title

    存在しない“/booklist/book/title”要素の文字列値“”(空文字)が返却されます。

    “/booklist/book/title”要素が存在しないことを表す文字列“false”が返却されます。

    4

    /booklist/book/@id

    存在しない“/booklist/book/@id”属性の文字列値“”(空文字)が返却されます。

    “/booklist/book/@id”属性が存在しないので、nullが返却されます。

    5

    /booklist/book/title/text()

    存在しない“/booklist/book/title”要素の文字列値“”(空文字)が返却されます。

    “/booklist/book/title”要素が存在しないので、nullが返却されます。

    6

    /booklist/book/language/text()

    最初に出現する“/booklist/book/language”要素の文字列値“”(空文字)が返却されます。

    最初に出現する“/booklist/book/language”要素の要素内容が空なので、nullが返却されます。

    対処方法

    旧バージョン・レベルと同じ指定結果を得るには、以下のどちらかの対処を行います。

    • XPath1.0準拠のXPath式に変更
      XML Emerger、BPM Monitoring連携、およびルーティングの定義を、XPath1.0準拠のXPath式に変更します。

      ケース
      No.

      指定方法

      指定例

      1

      方法1
      ワイルドカード“*”と関数(local-name関数とnamespace-uri関数)を使用して、XPath式を記述します。

      方法2
      接頭辞を使用して、XPath式を記述します。ただし、この方法では、XPath式で使用した接頭辞とその接頭辞に対応するURIの対応付けが必要です。対応付けの詳細については、“ISI Studio ヘルプ”を参照してください。

      方法1
      /booklist/*[local-name()='book'][namespace- uri()='http://novel']/text()

      方法2
      /booklist/a:book/text()
      ※:接頭辞“a”は、“http://novel”を表します。

      2

      boolean関数を使用してXPath式を記述します。

      boolean(/booklist/book)

      3

      boolean関数を使用してXPath式を記述します。

      boolean(/booklist/book/title)

      4

      指定方法はありません。

        

      5

      指定方法はありません。

        

      6

      指定方法はありません。

        


    • 環境設定ファイルの編集
      環境設定ファイルESISystemConfig.propertiesを編集し、[com.fujitsu.esi.XPath.compatibility]に“true”を指定してください。
      “true”を指定すると、旧バージョン・レベルと同じXPath解析を行うため、XPathの変更は不要です。
      環境設定ファイルの詳細については、“ISI 導入ガイド”を参照してください。



  43. SOAPのメッセージング機能利用時のSOAPFaultメッセージの変更

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル


    V7.0L10以降


    7.0以降

    ×

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    旧バーション・レベルに対してISIが返却するSOAPFaultメッセージのWS-I Basic Profile 1.0への対応を強化するとともに、エラー原因をSOAPFaultメッセージ内に格納するように改善しています。

    影響

    SOAPのメッセージング機能を利用したサービス利用側アプリケーションにおいて、SOAPFaultメッセージの内容を参照して処理を行っている場合。

    [旧バージョン・レベルのSOAPFaultメッセージ]
    faultcodeに、メッセージラベルまたはJavaのExceptionクラス名が設定されます。
    faultstringに、“ISI Server error.”または“Internal Server Error”が設定されます。

    例)

    <soapenv:Body>
      <soapenv:Fault>
        <faultcode>SOAP-MSG-41002</faultcode>
        <faultstring>ISI Server error.</faultstring>
      </soapenv:Fault>
    </soapenv:Body>

    [本バージョン・レベルのSOAPFaultメッセージ]
    faultcodeに、“Server”が設定されます。(“Server”は、SOAP1.1仕様で定義されているfaultcodeの1つです。)
    faultstringに、ISIサーバで発生したエラー情報(エラーコードとエラーメッセージ)が設定されます。

    例)

    <soapenv:Body>
      <soapenv:Fault>
        <faultcode>soapenv:Server</faultcode>
        <faultstring>errorcode=SOAP-MSG-41002, message=エンドポイント情報が取得できませんでした。[エンドポイント名=endpoint]</faultstring>
      </soapenv:Fault>
    </soapenv:Body>
    対処方法

    旧バージョン・レベルと同じ指定結果を得るには、以下の対処を行ってください。
    環境設定ファイル“ESISystemConfig.properties”を編集し、[com.fujitsu.esi.soapfault.compatibility]に“true”を指定してください。


  44. サービス利用側アプリケーションの移行

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル


    V7.0L10


    7.0

    ×

    8.0以降

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    ISI V7.0L10に対して、共通メッセージにESIParameterItemクラスが追加され、WSDLファイルが変更されています。

    ISI 7.0に対して、共通メッセージにESIParameterItemクラスが追加され、WSDLファイルが変更されています。

    影響

    SOAPのRPC機能(JAX-RPC)を利用したアプリケーション開発において、ISI V7.0L10で提供しているWSDLファイルから生成したスタブを使用したアプリケーションを作成している場合。

    SOAPのRPC機能(JAX-RPC)を利用したアプリケーション開発において、ISI 7.0で提供しているWSDLファイルから生成したスタブを使用したアプリケーションを作成している場合。

    対処方法

    SOAPのRPC機能(JAX-RPC)を利用したアプリケーション開発において、ISI V7.0L10で提供しているWSDLファイルから生成したスタブを使用したアプリケーションを作成している場合、アプリケーションを移行します。移行についての詳細は、“ISI アプリケーション開発ガイド”を参照してください。

    SOAPのRPC機能(JAX-RPC)を利用したアプリケーション開発において、ISI 7.0で提供しているWSDLファイルから生成したスタブを使用したアプリケーションを作成している場合、アプリケーションを移行します。移行についての詳細は、“ISI アプリケーション開発ガイド”を参照してください。


  45. Interstage Application Serverの“Webサービス”への移行

    旧バージョン・レベル

    本バージョン・レベル


    V7.0L10


    7.0

    ×

    8.0以降

    ○:互換あり
    △:一部互換なし
    ×:互換なし

    変更内容

    Interstage Application Server 8.0から旧バージョン・レベルのSOAPサービスと異なる、Webサービス実行環境が提供されているため、機能差異があります。ISI 9.0以降、サーバの実行環境を“SOAPサービス”から“Interstage Webサービス”に変更しました。

    影響
    • SOAPのRPC機能(JAX-RPC)、またはSOAPのメッセージング機能の受信を利用している場合。

    • ユーザ作成のメディエータファンクションでInterstage Application Serverの互換機能“SOAPサービス”で作成されたスタブを利用している場合。

    対処方法

    SOAPのRPC機能(JAX-RPC)、またはSOAPのメッセージング機能の受信を利用している場合、“Interstage Webサービス”移行のためSOAPの通信先(エンドポイントURL)が変更されているため、サービス利用側でエンドポイント定義またはクライアントアプリケーションでの対応が必要になります。以下を変更してください。

    • 共通APIでJAX-RPCを利用している場合
      エンドポイント定義

    • 共通WSDLを使用してスタブを生成している場合
      URL情報の変更されたWSDLを入手しスタブの再生成

    • JAXMを利用している場合
      クライアントアプリケーションで通信先の指定

    例)
    ホスト名:MyHost
    ポート番号:省略(80)

    RPC機能(JAX-RPC)
    • 8.0の場合
      http://MyHost/soap/servlet/WSContainer

    • 9.0以降の場合
      http://MyHost/esisoap/services/ESISoapRpcProvider

    メッセージング機能
    • 8.0の場合
      http://MyHost/soap/services/urn:com.fujitsu.esi.soap.msg.ESISoapMsgWsOneway
      http://MyHost/soap/services/urn:com.fujitsu.esi.soap.msg.ESISoapMsgWsReqResp

    • 9.0以降の場合
      http://MyHost/esisoap/ESISoapMsgServer?エンドポイント名

    ユーザ作成のメディエータファンクションでInterstage Application Serverの互換機能“SOAPサービス”で作成されたスタブを利用している場合、Interstage Application Serverの“Webサービス”でスタブを再作成して利用してください。スタブ作成の詳細については、“Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド”を参照してください。