以下の点に留意して、ストレージプールおよびバックアップ運用を設計してください。
ここでは、オフラインバックアップを行う場合の運用設計について説明します。
テープを利用するオンラインバックアップ運用では、バックアップ/リストア対象のストレージプールとして、バックアップ用ストレージプールを使用します。そのため、「I.2 レプリケーション機能またはAdvancedCopy Manager CCMのコピー先を使用したバックアップ/リストア」を参照してください。
ZFSストレージプールの種別および構成
AdvancedCopy Managerでは、システム領域(ZFSルートプール)およびデータ領域(通常のストレージプール)のバックアップ/リストアを行うことができます。
システム領域(ZFSルートプール)のバックアップ/リストアは、システムを停止して実施する必要があります。詳細は、「システム領域のバックアップ/リストア」を参照してください。
データ領域のバックアップ/リストアは、ストレージプールをシステムから切り離して実施する必要があります。詳細は、「データ領域のバックアップ/リストア」を参照してください。
AdvancedCopy Managerでは、ZFSストレージプールを構成するデバイス(物理ディスク)として、以下をサポートします。
以下のデバイス種別をサポートします。
通常デバイス
PRIMECLUSTER GDS/SafeDISKのSDXオブジェクト (スライス単位で運用する場合だけ)
参照
詳細は、「2.5.1 通常デバイス」および「2.5.2 PRIMECLUSTER GDS/SafeDISKのSDXオブジェクト」を参照してください。
ポイント
ZFSストレージプールを作成する方法は、各デバイスのマニュアルを参照してください。
ZFSストレージプールを構成するデバイス(物理ディスク)として、ディスク全体(LU)およびスライスをサポートします。
ただし、ZFSストレージプールを構成するデバイス種別(通常デバイス/GDSのSDXオブジェクト)によって、AdvancedCopy Managerでバックアップ/リストア可能な単位は異なります。
注意
ディスク全体(LU)、またはスライスが混在したZFSストレージプールは未サポートです。
バックアップ/リストアの単位(ストレージプール単位)
AdvancedCopy Managerでは、ZFSのストレージプール単位(ストレージプール内すべてのファイルシステム)でのバックアップ/リストアをサポートします。ZFSのファイルシステム単位でのバックアップ/リストアは未サポートです。
ストレージプール内のすべてのデバイスをAdvancedCopy Managerに登録し、一括してバックアップ/リストアします。
AdvancedCopy Managerへの登録方法は、「I.3.3 事前準備」を参照してください。
バックアップ/リストア方法の詳細は、「I.3.4 運用」を参照してください。
また、サポート可能なZFSストレージプールの構成の詳細は、「I.3.1 運用設計」を参照してください。
ポイント
AdvancedCopy ManagerでZFSのバックアップ運用を行う場合、バックアップを行う単位でストレージプールを分割してください。例えば、異なるタイミングでバックアップを行う業務などはストレージプールを分けてください。
バックアップ/リストア方式
ストレージプールの整合性を保証するため、AdvancedCopy Managerでのバックアップ/リストアはオフライン状態で実施してください。バックアップ対象のZFSストレージプールの用途(システム領域/データ領域)に応じて、以下の対応を実施してください。
バックアップ対象がシステム領域の場合
バックアップ対象のサーバを停止してから、バックアップ/リストアします。
バックアップ/リストアの手順は、「システム領域のバックアップ/リストア」を参照してください。
バックアップ対象がデータ領域の場合
ストレージプールを切り離してから、バックアップ/リストアします。
バックアップ/リストアの手順は、「データ領域のバックアップ/リストア」を参照してください。