ZFSのストレージプールをバックアップおよびリストアする際に必要となる、前処理および後処理の手順を説明します。
注意
システム領域のバックアップ/リストアはオフライン運用だけ可能です。
システム領域のバックアップ/リストア
システム領域(ルートプール)のバックアップをします。
バックアップ手順は、以下のとおりです。
バックアップ対象のサーバを停止します。
サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。
AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをバックアップします。
バックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、バックアップを行います。
レプリケーション管理を使用する場合
swsrpmake(複製作成コマンド)をグループ指定で実行します。バックアップ対象サーバへの通信が発生しないように-mオプションを指定します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake(複製作成コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -m -Xgroup STP1 GROUP=STP1 swsrpmake completed # |
AdvancedCopy Manager CCMを使用する場合
AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実施します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVccm/bin/acopc start -g STP1 DX440/0x01:DX440/0x11 # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/ Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=11/ Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 1 Failed : 0 # |
注意
ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。
バックアップ対象サーバを起動します。
バックアップボリュームをテープにバックアップします。
バックアップサーバからacmbackup(バックアップ実行コマンド)を実行し、バックアップボリュームをテープにバックアップします。
[実行例]
# /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d11s2 /dev/dsk/c2t1d11s2 acmbackup completed # |
テープにバックアップしたシステム領域(ルートプール)を、バックアップボリュームにリストアします。
リストア手順は、以下のとおりです。
テープからバックアップボリュームにリストアします。
バックアップサーバからacmrestore(リストア実行コマンド)を実行し、テープからバックアップサーバのバックアップボリュームにリストアします。
[実行例]
# /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d11s2 /dev/dsk/c2t1d11s2 acmrestore completed # |
リストア対象のサーバを停止します。
サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。
AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをリストアします。
バックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、リストアを行います。
逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。
-Xreverseオプションを指定してswsrpmake(複製作成コマンド)を実行します。また、リストア対象サーバへの通信が発生しないように-mオプションを指定します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake (複製作成コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -m -Xreverse -Xgroup STP1 GROUP=STP1 swsrpmake completed # |
逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。
-rオプションを指定して、AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVccm/bin/acopc start -r -g STP1 DX440/0x01:DX440/0x11 # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=11/ Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/ Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 1 Failed : 0 # |
注意
ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。
リストア対象サーバを起動します。
テープにバックアップしたシステム領域(ルートプール)を、コピー元(業務サーバのストレージプール)に直接リストアします。
リストア手順は、以下のとおりです。
リストア対象のサーバを停止します。
サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。
テープから対象ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
バックアップサーバからtborestore(テープリストア実行コマンド)を実行し、テープから業務サーバの対象ストレージプール配下デバイスにリストアします。
システム領域のリストアは、リストア対象としてシステム領域を含むディスク全体(c2t1d1s2)を指定してください。
[実行例]
# /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h BKCV -r /dev/dsk/c2t1d1s2 -d SV-1 /dev/dsk/c2t1d11s2 /dev/dsk/c2t1d11s2 tborestore completed # |
リストア対象サーバを起動します。
データ領域のバックアップ/リストア
データ領域のオフラインバックアップを行う手順を示します。
オフラインバックアップの手順は、以下のとおりです。
バックアップ対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zfs mount STP2/data1 /mnt/data1 STP2/data2 /mnt/data2 # # zfs umount /mnt/data1 # zfs umount /mnt/data2 # |
対象のストレージプールをexportします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをexportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zpool export STP2 # |
AdvancedCopy Managerで対象のストレージプール配下のデバイスをバックアップします。
業務サーバまたはバックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、バックアップを行います。
swsrpmake(複製作成コマンド)をグループ指定で実行します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake (複製作成コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -Xgroup STP2 GROUP=STP2 swsrpmake completed # |
AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実施します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVccm/bin/acopc start -g STP2 DX440/0x02:DX440/0x12 # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/ Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=12/ Adr_high=0/Adr_low=0 DX440/0x03:DX440/0x13 # DATE : 2012/01/01 00:00:02 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/ Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=13/ Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 2 Failed : 0 # |
注意
ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。
対象のストレージプールをimportします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zpool import STP2 # |
ここまでの手順で対象ZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zfs mount STP2/data1 # zfs mount STP2/data2 # |
バックアップボリュームをテープにバックアップします。
バックアップサーバからacmbackup(バックアップ実行コマンド)を実行し、バックアップボリュームをテープにバックアップします。
[実行例]
# /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d12 /dev/dsk/c2t1d12 acmbackup completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d13 /dev/dsk/c2t1d13 acmbackup completed # |
バックアップ用ストレージプールをテープにバックアップします。
オンラインバックアップの手順は、以下のとおりです。
バックアップ用ストレージプールをexportします。
業務用ストレージプールのスナップショットを作成します。
業務用ストレージプール配下のデバイスから、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスへバックアップします。
バックアップ用ストレージプールの状態を確認します。
テープバックアップ機能を用いて、手順3で退避したバックアップ用ストレージプール配下のデバイスをテープにバックアップします。
手順1~4は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「バックアップ」を参考に実施してください。
手順5は、「オフラインバックアップ」を参考に実施してください。
バックアップボリュームをテープにバックアップします。
オンラインバックアップの手順は、以下のとおりです。
バックアップ用ストレージプールをexportします。
バックアップ用ストレージプール上のバックアップのデータをバックアップボリュームに退避します。
業務用ストレージプールのスナップショットを作成します。
業務用ストレージプール配下のデバイスから、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスへバックアップします。
バックアップ用ストレージプールの状態を確認します。
テープバックアップ機能を用いて、手順2で退避したバックアップボリュームをテープにバックアップします。
手順1~5は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「バックアップ」を参考に実施してください。
手順6は、「オフラインバックアップ」を参考に実施してください。
旧世代用バックアップボリュームをテープにバックアップします。
オンラインバックアップの手順は、以下のとおりです。
1世代前のフルバックアップを退避します。
バックアップ用ストレージプールを削除し、再作成します。
業務用ストレージプールのスナップショットを削除します。
業務用ストレージプールのスナップショットを作成します。
業務用ストレージプールのスナップショットをバックアップします。
テープバックアップ機能を用いて、手順1で退避した旧世代用バックアップボリュームをテープにバックアップします。
手順1~5は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「フルバックアップ」を参考に実施してください。
手順6は、「オフラインバックアップ」を参考に実施してください。
テープにバックアップしたデータ領域を、コピー元(業務サーバのストレージプール)に直接リストアします。
リストア手順は、以下のとおりです。
リストア対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zfs mount STP2/data1 /mnt/data1 STP2/data2 /mnt/data2 # # zfs umount /mnt/data1 # zfs umount /mnt/data2 # |
対象のストレージプールを削除します。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールを削除(destroy)します。ZFSストレージプールを削除する方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zpool destroy STP2 # |
テープから対象ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
バックアップサーバからtborestore(テープリストア実行コマンド)を実行し、テープから業務サーバの対象ストレージプール配下デバイスにリストアします。
[実行例]
# /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h BKCV -r /dev/dsk/c2t1d2 -d SV-1 /dev/dsk/c2t1d12 /dev/dsk/c2t1d12 tborestore completed # # /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h BKCV -r /dev/dsk/c2t1d3 -d SV-1 /dev/dsk/c2t1d13 /dev/dsk/c2t1d13 tborestore completed # |
対象ストレージプールをimportします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zpool import STP2 # |
ここまでの手順で対象ZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zfs mount STP2/data1 # zfs mount STP2/data2 # |
テープにバックアップしたデータをバックアップ用ストレージプールに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。
オンラインバックアップ運用時のリストアの手順は、以下のとおりです。
バックアップ用ストレージプールを削除します。
テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップ用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
バックアップ用ストレージプールをimportします。
バックアップ用ストレージプールをexportします。
リストア対象の業務用ストレージプールをexportします。
AdvancedCopy Managerで、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
リストアしたデバイスをimportします。
リストア対象のスナップショットにロールバックします。
対象のZFSファイルシステムをマウントします。
手順1~3は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順4~9は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「リストア」を参考に実施してください。
テープにバックアップしたデータをバックアップ用ストレージプールに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。
オンラインバックアップ運用時のリストアの手順は、以下のとおりです。
バックアップ用ストレージプールを削除します。
テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップ用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
バックアップ用ストレージプールをimportします。
リストア対象の業務用ストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。
リストア対象の業務用ストレージプールを削除します。
バックアップ用ストレージプールをexportします。
AdvancedCopy Managerで、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
プール名を変更して、リストアしたデバイスをimportします。
リストア対象のスナップショットにロールバックします。
対象のZFSファイルシステムをマウントします。
手順1~3は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順4~10は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「最新世代からのリストア」を参考に実施してください。
テープにバックアップしたデータ領域を、バックアップボリュームにリストアします。
リストア手順は、以下のとおりです。
テープからバックアップボリュームにリストアします。
バックアップサーバからacmrestore(リストア実行コマンド)を実行し、テープからバックアップサーバのバックアップボリュームにリストアします。
[実行例]
# /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d12 /dev/dsk/c2t1d12 acmrestore completed # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d13 /dev/dsk/c2t1d13 acmrestore completed # |
リストア対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zfs mount STP2/data1 /mnt/data1 STP2/data2 /mnt/data2 # # zfs umount /mnt/data1 # zfs umount /mnt/data2 # |
対象のストレージプールを削除します。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールを削除(destroy)します。ZFSストレージプールを削除する方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zpool destroy STP2 # |
AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをリストアします。
バックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、リストアを行います。
レプリケーション管理を使用する場合
逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。
-Xreverseオプションを指定してswsrpmake(複製作成コマンド)を実行します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake (複製作成コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -Xreverse -Xgroup STP2 GROUP=STP2 swsrpmake completed # |
AdvancedCopy Manager CCMを使用する場合
逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。
-rオプションを指定して、AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。
コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。
[実行例]
# /opt/FJSVccm/bin/acopc start -r -g STP2 DX440/0x02:DX440/0x12 # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=12/ Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/ Adr_high=0/Adr_low=0 DX440/0x03:DX440/0x13 # DATE : 2012/01/01 00:00:02 - << OPC Started >> # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=13/ Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0 # To :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/ Adr_high=0/Adr_low=0 Succeeded : 2 Failed : 0 # |
注意
ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。
対象ストレージプールをimportします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zpool import STP2 # |
ここまでの手順で対象ZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。
業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。
[実行例]
# zfs mount STP2/data1 # zfs mount STP2/data2 # |
テープにバックアップしたデータをバックアップボリュームに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。
リストアの手順は、以下のとおりです。
テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップボリュームにリストアします。
リストア対象の業務用ストレージプールをexportします。
AdvancedCopy Managerで、バックアップボリュームから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
リストアしたデバイスをimportします。
リストア対象のスナップショットにロールバックします。
対象のZFSファイルシステムをマウントします。
手順1は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順2~6は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「リストア」を参考に実施してください。
テープにバックアップしたデータを旧世代用バックアップボリュームに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。
リストアの手順は、以下のとおりです。
テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップボリュームにリストアします。
リストア対象の業務用ストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。
リストア対象の業務用ストレージプールを削除します。
AdvancedCopy Managerで、旧世代用バックアップボリュームから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。
プール名を変更して、リストアしたデバイスをimportします。
リストア対象のスナップショットにロールバックします。
対象のZFSファイルシステムをマウントします。
手順1は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順2~7は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「旧世代からのリストア」を参考に実施してください。
テープにバックアップしたデータ領域を、コピー元(業務サーバのストレージプール)に直接リストアします。
オフラインバックアップ運用時のリストアの手順は「リストア(バックアップ用ストレージプールを使用したリストア)」の「オフラインバックアップ運用時」または「リストア(バックアップボリュームを使用したリストア)」の「オフラインバックアップ運用時」を参照してください。
オンラインバックアップ運用時は、テープにバックアップしたデータをバックアップ用ストレージプールまたはバックアップボリュームに戻してから、レプケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。
リストア手順は、「リストア(バックアップ用ストレージプールを使用したリストア)」または「リストア(バックアップボリュームを使用したリストア)」を参照してください。