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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.1 運用ガイド テープサーバオプション編
ETERNUS

I.2.4 運用

ZFSのストレージプールをバックアップおよびリストアする際に必要となる、前処理および後処理の手順を説明します。

注意

システム領域のバックアップ/リストアはオフライン運用だけ可能です。

システム領域のバックアップ/リストア

バックアップ

システム領域(ルートプール)のバックアップをします。

バックアップ手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ対象のサーバを停止します。

    サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
    また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。

  2. AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをバックアップします。

    バックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、バックアップを行います。

    レプリケーション管理を使用する場合

    swsrpmake(複製作成コマンド)をグループ指定で実行します。バックアップ対象サーバへの通信が発生しないように-mオプションを指定します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake(複製作成コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -m -Xgroup STP1
    GROUP=STP1 swsrpmake completed
    #

    AdvancedCopy Manager CCMを使用する場合

    AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実施します。

    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVccm/bin/acopc start -g STP1
    DX440/0x01:DX440/0x11
    # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >>
    # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/
    Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0
    # To  :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=11/
    Adr_high=0/Adr_low=0
    
      Succeeded : 1
      Failed    : 0
    #

    注意

    ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。

  3. バックアップ対象サーバを起動します。

  4. バックアップボリュームをテープにバックアップします。

    バックアップサーバからacmbackup(バックアップ実行コマンド)を実行し、バックアップボリュームをテープにバックアップします。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d11s2
    /dev/dsk/c2t1d11s2 acmbackup completed
    #

リストア(バックアップボリュームを使用したリストア)

テープにバックアップしたシステム領域(ルートプール)を、バックアップボリュームにリストアします。

リストア手順は、以下のとおりです。

  1. テープからバックアップボリュームにリストアします。

    バックアップサーバからacmrestore(リストア実行コマンド)を実行し、テープからバックアップサーバのバックアップボリュームにリストアします。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d11s2
    /dev/dsk/c2t1d11s2 acmrestore completed
    #
  2. リストア対象のサーバを停止します。

    サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
    また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。

  3. AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをリストアします。

    バックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、リストアを行います。

    レプリケーション管理を使用する場合

    逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。

    -Xreverseオプションを指定してswsrpmake(複製作成コマンド)を実行します。また、リストア対象サーバへの通信が発生しないように-mオプションを指定します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake (複製作成コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -m -Xreverse -Xgroup STP1
    GROUP=STP1 swsrpmake completed
    #
    AdvancedCopy Manager CCMを使用する場合

    逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。

    -rオプションを指定して、AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVccm/bin/acopc start -r -g STP1
    DX440/0x01:DX440/0x11
    # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >>
    # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=11/
    Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0
    # To  :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/
    Adr_high=0/Adr_low=0
    
      Succeeded : 1
      Failed    : 0
    #

    注意

    ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。

  4. リストア対象サーバを起動します。


リストア(業務サーバのストレージプールに直接リストア)

テープにバックアップしたシステム領域(ルートプール)を、コピー元(業務サーバのストレージプール)に直接リストアします。

リストア手順は、以下のとおりです。

  1. リストア対象のサーバを停止します。

    サーバの停止方法は、OSのマニュアルを参照してください。
    また、サーバの停止後、サーバの電源が停止していることを確認してください。

  2. テープから対象ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

    バックアップサーバからtborestore(テープリストア実行コマンド)を実行し、テープから業務サーバの対象ストレージプール配下デバイスにリストアします。

    システム領域のリストアは、リストア対象としてシステム領域を含むディスク全体(c2t1d1s2)を指定してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h BKCV -r /dev/dsk/c2t1d1s2 -d SV-1 /dev/dsk/c2t1d11s2
    /dev/dsk/c2t1d11s2 tborestore completed
    #
  3. リストア対象サーバを起動します。


データ領域のバックアップ/リストア

オフラインバックアップ

データ領域のオフラインバックアップを行う手順を示します。

オフラインバックアップの手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount
    STP2/data1 /mnt/data1
    STP2/data2 /mnt/data2
    #
    # zfs umount /mnt/data1
    # zfs umount /mnt/data2
    #
  2. 対象のストレージプールをexportします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをexportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool export STP2
    #
  3. AdvancedCopy Managerで対象のストレージプール配下のデバイスをバックアップします。

    業務サーバまたはバックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、バックアップを行います。

    レプリケーション管理を使用する場合

    swsrpmake(複製作成コマンド)をグループ指定で実行します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake (複製作成コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -Xgroup STP2
    GROUP=STP2 swsrpmake completed
    #
    AdvancedCopy Manager CCMを使用する場合

    AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実施します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVccm/bin/acopc start -g STP2
    DX440/0x02:DX440/0x12
    # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >>
    # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/
    Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0
    # To  :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=12/
    Adr_high=0/Adr_low=0
    
    DX440/0x03:DX440/0x13
    # DATE : 2012/01/01 00:00:02 - << OPC Started >>
    # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/
    Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0
    # To  :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=13/
    Adr_high=0/Adr_low=0
    
      Succeeded : 2
      Failed    : 0
    #

    注意

    ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。

  4. 対象のストレージプールをimportします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool import STP2
    #
  5. ここまでの手順で対象ZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
    ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount STP2/data1
    # zfs mount STP2/data2
    #
  6. バックアップボリュームをテープにバックアップします。

    バックアップサーバからacmbackup(バックアップ実行コマンド)を実行し、バックアップボリュームをテープにバックアップします。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d12
    /dev/dsk/c2t1d12 acmbackup completed
    # /opt/FJSVswstc/bin/acmbackup -m TAPE /dev/dsk/c2t1d13
    /dev/dsk/c2t1d13 acmbackup completed
    #

バックアップ用ストレージプールを利用したオンラインバックアップ

バックアップ用ストレージプールをテープにバックアップします。

オンラインバックアップの手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ用ストレージプールをexportします。

  2. 業務用ストレージプールのスナップショットを作成します。

  3. 業務用ストレージプール配下のデバイスから、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスへバックアップします。

  4. バックアップ用ストレージプールの状態を確認します。

  5. テープバックアップ機能を用いて、手順3で退避したバックアップ用ストレージプール配下のデバイスをテープにバックアップします。

手順1~4は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「バックアップ」を参考に実施してください。
手順5は、「オフラインバックアップ」を参考に実施してください。


バックアップボリュームを利用したオンラインバックアップ

バックアップボリュームをテープにバックアップします。

オンラインバックアップの手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ用ストレージプールをexportします。

  2. バックアップ用ストレージプール上のバックアップのデータをバックアップボリュームに退避します。

  3. 業務用ストレージプールのスナップショットを作成します。

  4. 業務用ストレージプール配下のデバイスから、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスへバックアップします。

  5. バックアップ用ストレージプールの状態を確認します。

  6. テープバックアップ機能を用いて、手順2で退避したバックアップボリュームをテープにバックアップします。

手順1~5は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「バックアップ」を参考に実施してください。
手順6は、「オフラインバックアップ」を参考に実施してください。


ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ

旧世代用バックアップボリュームをテープにバックアップします。

オンラインバックアップの手順は、以下のとおりです。

  1. 1世代前のフルバックアップを退避します。

  2. バックアップ用ストレージプールを削除し、再作成します。

  3. 業務用ストレージプールのスナップショットを削除します。

  4. 業務用ストレージプールのスナップショットを作成します。

  5. 業務用ストレージプールのスナップショットをバックアップします。

  6. テープバックアップ機能を用いて、手順1で退避した旧世代用バックアップボリュームをテープにバックアップします。

手順1~5は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「フルバックアップ」を参考に実施してください。
手順6は、「オフラインバックアップ」を参考に実施してください。


リストア(バックアップ用ストレージプールを使用したリストア)

テープにバックアップしたデータ領域を、コピー元(業務サーバのストレージプール)に直接リストアします。

オフラインバックアップ運用時

リストア手順は、以下のとおりです。

  1. リストア対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount
    STP2/data1 /mnt/data1
    STP2/data2 /mnt/data2
    #
    # zfs umount /mnt/data1
    # zfs umount /mnt/data2
    #
  2. 対象のストレージプールを削除します。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールを削除(destroy)します。ZFSストレージプールを削除する方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool destroy STP2
    #
  3. テープから対象ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

    バックアップサーバからtborestore(テープリストア実行コマンド)を実行し、テープから業務サーバの対象ストレージプール配下デバイスにリストアします。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h BKCV -r /dev/dsk/c2t1d2 -d SV-1 /dev/dsk/c2t1d12
    /dev/dsk/c2t1d12 tborestore completed
    #
    # /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h BKCV -r /dev/dsk/c2t1d3 -d SV-1 /dev/dsk/c2t1d13
    /dev/dsk/c2t1d13 tborestore completed
    #
  4. 対象ストレージプールをimportします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool import STP2
    #
  5. ここまでの手順で対象ZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
    ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount STP2/data1
    # zfs mount STP2/data2
    #
ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ運用時

テープにバックアップしたデータをバックアップ用ストレージプールに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。

オンラインバックアップ運用時のリストアの手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ用ストレージプールを削除します。

  2. テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップ用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

  3. バックアップ用ストレージプールをimportします。

  4. バックアップ用ストレージプールをexportします。

  5. リストア対象の業務用ストレージプールをexportします。

  6. AdvancedCopy Managerで、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

  7. リストアしたデバイスをimportします。

  8. リストア対象のスナップショットにロールバックします。

  9. 対象のZFSファイルシステムをマウントします。

手順1~3は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順4~9は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「リストア」を参考に実施してください。

ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ

テープにバックアップしたデータをバックアップ用ストレージプールに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。

オンラインバックアップ運用時のリストアの手順は、以下のとおりです。

  1. バックアップ用ストレージプールを削除します。

  2. テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップ用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

  3. バックアップ用ストレージプールをimportします。

  4. リストア対象の業務用ストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。

  5. リストア対象の業務用ストレージプールを削除します。

  6. バックアップ用ストレージプールをexportします。

  7. AdvancedCopy Managerで、バックアップ用ストレージプール配下のデバイスから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

  8. プール名を変更して、リストアしたデバイスをimportします。

  9. リストア対象のスナップショットにロールバックします。

  10. 対象のZFSファイルシステムをマウントします。

手順1~3は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順4~10は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「最新世代からのリストア」を参考に実施してください。


リストア(バックアップボリュームを使用したリストア)

テープにバックアップしたデータ領域を、バックアップボリュームにリストアします。

オフラインバックアップ運用時

リストア手順は、以下のとおりです。

  1. テープからバックアップボリュームにリストアします。

    バックアップサーバからacmrestore(リストア実行コマンド)を実行し、テープからバックアップサーバのバックアップボリュームにリストアします。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d12
    /dev/dsk/c2t1d12 acmrestore completed
    # /opt/FJSVswstc/bin/acmrestore -m TAPE /dev/dsk/c2t1d13
    /dev/dsk/c2t1d13 acmrestore completed
    #
  2. リストア対象のストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをアンマウントします。ZFSファイルシステムをアンマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount
    STP2/data1 /mnt/data1
    STP2/data2 /mnt/data2
    #
    # zfs umount /mnt/data1
    # zfs umount /mnt/data2
    #
  3. 対象のストレージプールを削除します。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールを削除(destroy)します。ZFSストレージプールを削除する方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool destroy STP2
    #
  4. AdvancedCopy Managerで対象ストレージプール配下のデバイスをリストアします。

    バックアップサーバからAdvancedCopy Managerのコマンドを使用して、リストアを行います。

    レプリケーション管理を使用する場合

    逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。

    -Xreverseオプションを指定してswsrpmake(複製作成コマンド)を実行します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「swsrpmake (複製作成コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake -Xreverse -Xgroup STP2
    GROUP=STP2 swsrpmake completed
    #

    AdvancedCopy Manager CCMを使用する場合

    逆方向(複製先から複製元の方向)にコピーを実施します。

    -rオプションを指定して、AdvancedCopy Manager CCMのacopc start(OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)を実行します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「acopc start (OPCまたはQuickOPCのコピー開始コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    # /opt/FJSVccm/bin/acopc start -r -g STP2
    DX440/0x02:DX440/0x12
    # DATE : 2012/01/01 00:00:00 - << OPC Started >>
    # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=12/
    Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0
    # To  :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=2/
    Adr_high=0/Adr_low=0
    
    DX440/0x03:DX440/0x13
    # DATE : 2012/01/01 00:00:02 - << OPC Started >>
    # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=13/
    Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0
    # To  :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/
    Adr_high=0/Adr_low=0
    
      Succeeded : 2
      Failed    : 0
    #

    注意

    ストレージプールを構成するすべてのデバイスに対して処理を行うため、コピーペアは指定しないでください。

  5. 対象ストレージプールをimportします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSストレージプールをimportします。詳細は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zpool import STP2
    #
  6. ここまでの手順で対象ZFSファイルシステムが自動マウントされなかった場合は、手動でZFSファイルシステムをマウントします。

    業務サーバ(バックアップ元サーバ)でZFSファイルシステムをマウントします。
    ZFSファイルシステムをマウントする方法は、OSのマニュアルを参照してください。

    [実行例]

    # zfs mount STP2/data1
    # zfs mount STP2/data2
    #
ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ運用時

テープにバックアップしたデータをバックアップボリュームに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。

リストアの手順は、以下のとおりです。

  1. テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップボリュームにリストアします。

  2. リストア対象の業務用ストレージプールをexportします。

  3. AdvancedCopy Managerで、バックアップボリュームから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

  4. リストアしたデバイスをimportします。

  5. リストア対象のスナップショットにロールバックします。

  6. 対象のZFSファイルシステムをマウントします。

手順1は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順2~6は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とAdvancedCopy Manager機能を使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「リストア」を参考に実施してください。

ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ運用時

テープにバックアップしたデータを旧世代用バックアップボリュームに戻してから、レプリケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。

リストアの手順は、以下のとおりです。

  1. テープバックアップ機能を用いて、テープからバックアップボリュームにリストアします。

  2. リストア対象の業務用ストレージプールにある、すべてのZFSファイルシステムをアンマウントします。

  3. リストア対象の業務用ストレージプールを削除します。

  4. AdvancedCopy Managerで、旧世代用バックアップボリュームから業務用ストレージプール配下のデバイスにリストアします。

  5. プール名を変更して、リストアしたデバイスをimportします。

  6. リストア対象のスナップショットにロールバックします。

  7. 対象のZFSファイルシステムをマウントします。

手順1は、「オフラインバックアップ運用時」を参考に実施してください。
手順2~7は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』(第4.1版以降)の「ZFSスナップショット機能とzfs send/zfs receiveコマンドを使用したオンラインバックアップ」にある「運用」-「旧世代からのリストア」を参考に実施してください。


リストア(業務サーバのストレージプールに直接リストア)

テープにバックアップしたデータ領域を、コピー元(業務サーバのストレージプール)に直接リストアします。

オフラインバックアップ運用時

オフラインバックアップ運用時のリストアの手順は「リストア(バックアップ用ストレージプールを使用したリストア)」の「オフラインバックアップ運用時」または「リストア(バックアップボリュームを使用したリストア)」の「オフラインバックアップ運用時」を参照してください。

オンラインバックアップ運用時

オンラインバックアップ運用時は、テープにバックアップしたデータをバックアップ用ストレージプールまたはバックアップボリュームに戻してから、レプケーション管理を利用して、業務ストレージプールにリストアします。

リストア手順は、「リストア(バックアップ用ストレージプールを使用したリストア)」または「リストア(バックアップボリュームを使用したリストア)」を参照してください。