TSM管理クライアントおよびTSMのサーバ名の登録を行います。「5.7.4 データベースとログファイルのフォーマット」で使用したシェル変数および環境変数を、そのまま使用します。
手順を以下に示します。
TSMサーバデーモンを手動で起動します。起動に成功すると、“TSM> ”というプロンプトが表示されます。
# cd $TSMDB # /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv : : TSM> |
注意
ここでの設定を行うためには、TSMサーバデーモンは手動で起動する必要があります。自動起動されていても設定は行えませんので注意してください。
TSMの管理者のIDとパスワードを登録します。
TSM> register admin <管理者ID> <管理者パスワード> passexp=<パスワードの有効期限> |
TSMの<管理者ID>および<管理者パスワード>には、「5.6.1.2 TSM連携定義ファイルの設定」で設定した値を使用します。
<パスワードの有効期限>には0(無期限)を指定します。
以下に実行例を示します。
TSM> register admin admin admin passexp=0 TSM> |
管理者への権限を付与します。
TSM> grant authority <管理者ID> class=system |
<管理者ID>には、上記で設定した管理者IDを指定します。以下に実行例を示します。
TSM> grant authority admin class=system TSM> |
TSMのサーバ名を設定します。
TSM> set servername <サーバ名> |
TSMの<サーバ名>には、クライアントシステムオプションファイル(dsm.sys)で設定したSERVERnameの値を指定します。以下に実行例を示します。
TSM> set servername tapeserver1 TSM> |
TSMサーバデーモンを停止します。
TSM> halt |
注意
haltコマンドは、TSMサーバデーモンを起動したプロンプト上で実行してください。シェルのコマンドプロンプトではありません。
参照
TSM管理クライアントおよびTSMのサーバ名の登録に関する詳細は、『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者ガイド』および『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者解説書』を参照してください。