ETERNUS SF Manager(Solaris版)をインストールする手順には、以下の2通りがあります。
デフォルトインストール
「D.2 インストールパラメーター(ETERNUS SF Manager用) 」の初期値を使ってインストールします。
カスタムインストール
インストール情報(通信サービスに用いるポート番号、文字コードなど)を初期値から変更してインストールする方法です。
インストールパラメーターファイルにインストール情報を定義します。そして、インストールシェル実行時に、インストール情報を定義したインストールパラメーターファイルを指定します。
インストールパラメーターファイルの詳細は、「D.1 インストールパラメーターファイル(ETERNUS SF Manager用)」を参照してください。
インストールパラメーターの詳細は、「D.2 インストールパラメーター(ETERNUS SF Manager用) 」を参照してください。
ETERNUS SF Manager(Solaris版)をインストールする手順は、以下のとおりです。
注意
インストール前に以下の作業を行います。
システムがシャドウパスワードを使う設定になっているか確認してください。シャドウパスワードを使わない設定になっている場合は、シャドウパスワードを使う設定に変更してください。
リポジトリ用データベースにアクセスするユーザーを、オペレーティングシステムに登録しておきます。
詳細は「3.1.5 リポジトリ用データベースアクセスユーザーの登録(Solaris/Linux環境だけ)」を参照してください。
インストール時に、インストール先ディレクトリは変更できません。
インストール後に、インストール先ディレクトリのリネーム、移動、および削除をしないでください。
Symfowareを導入済みの場合は、以下の手順で作業してください。
Symfoware/RDB、WebDBtools、およびRDA-SVのプロセスを一度停止します。
ETERNUS SF Manager(Solaris版)をインストールします。
Symfoware/RDB、WebDBtools、およびRDA-SVのプロセスを起動します。
インストールの過程において、ETERNUS SFシステムが内部で使用する、OSのユーザーアカウント(esfpostgres)が追加されます。
本アカウントはETERNUS SFシステムの動作に必要なため、変更・削除しないでください。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
ローカルファイルシステムがマウントされていることを確認します。
マウントされていない場合は、以下のコマンドを実行してローカルファイルシステムをマウントします。
# /usr/sbin/mountall -l
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) マネージャープログラム (2/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMをマウントします。
以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。
# mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVD-ROMのマウントポイント>
インストールシェルが格納されているディレクトリに移動します。
# cd <DVD-ROMのマウントポイント>/Manager_unix
インストールシェルを実行します。
デフォルトインストールの場合
# ./esfinstall.sh
カスタムインストールの場合
<インストールパラメーターファイル>に、任意の場所に配置したインストールパラメーターファイルを絶対パスで指定します。
# ./esfinstall.sh -s <インストールパラメーターファイル>
使用許諾契約情報が表示されます。表示例を以下に示します。
表示されている内容を確認して、問題がない場合は、"y"を入力します。
+--------------------------------------------------------------+ | ETERNUS SF V15.2 | | | | All Rights Reserved, Copyright (C) FUJITSU LIMITED 2012 | +--------------------------------------------------------------+ Notes Thank you for purchasing media which contains Fujitsu software program (hereafter referred to as "Media"). Fujitsu provides the Media to you subject to agreement to "Conditions of Use" below. Conditions of Use 1. Using programs In order to use the software program contained in the Media (hereafter referred to as "Sof tware"), in addition to the Media itself, you shall purchase a license which grants you a right to use the Software. 2. Backup (1) You may duplicate a Media for backup purpose. (2) When you duplicate the Media for backup purpose in accordance with Section 2. (1), you must copy the copyright notice that appears on the original Media on the duplication ther eof. (3) The duplication of the Media shall be treated as the Media under this Condition of Use. 3. Transfer to a third party You may not transfer, loan, sublicense the Media to third parties, or provide it as collat eral to a third party. 4. Warranty range Fujitsu warrants that the Media will be free from defects in materials and manufacture und er normal use for a period of 90 days from the date of delivery to you. Your sole and excl usive remedy and the entire liability of Fujitsu under this Condition of Use will be, at F ujitsu's option,replacement of the Media or refund of the money paid by you for the Media. Do you accept the terms of the above License Agreement? (default: n) [y,n]:
インストール情報が表示されます。表示例を以下に示します。
インストールを続行する場合は"y"を、中断する場合は"q"を入力します。
Setting of installation parameter file. Installation_function: ETERNUS SF Manager Character_code: EUC
Port number
ETERNUS_SF_Manager_apache_service: 9855 Communications_service_1: 1226 Communications_service_2: 4917 Repository_service_1: 32004 Repository_service_2: 15432 Remote_access_service: 9851 Exclusive_control_service: 9852 Internal_port_1: 28005 Internal_port_2: 28009 Internal_port_3: 28443 Internal_port_4: 24916 Internal_port_5: 24917 Repository database setup DB_file_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/db RDB_dictionary_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dic RDB_log_file_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/log Repository_DB_space_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dbsp Repository_data_size: 65 Management_server_IP_address: AdvancedCopy_Manager_ARCH: 32bit
esfpostgres_UID: Do you want to continue the installation? [y,q]:
インストールに成功すると、以下のメッセージが出力されます。
INFO: ETERNUS SF was installed successfully.
インストール中にエラーが発生すると以下のメッセージが表示され、ETERNUS SF Managerを構成するソフトウェアはインストールされません。
ポート番号が重複していた場合
ERROR: The specified port number is duplicate with following service.: foo 9855/tcp ERROR: Installation has failed.
対処: ポート番号が重複しないようにインストールパラメーターファイルを設定し、カスタムインストールを行ってください(手順7参照)。
FJSVccmなどがすでにインストールされていた場合
ERROR: The following product has been already installed on this system.: ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Copy Control Module ERROR: Installation has failed.
対処: すでにインストールされているソフトウェア(この場合は FJSVccm)をアンインストールしてください。
DVD-ROM内以外のディレクトリに移動します。移動例を以下に示します。
# cd
DVD-ROMをアンマウントします。
# umount <DVD-ROMのマウントポイント>
DVD-ROM媒体を、DVD-ROMドライブから取り出します。
以上で、ETERNUS SF Manager(Solaris版)のインストールは終了です。
ポイント
データベース作成後もシャドウパスワードを使う設定のまま運用してください。
インストールパラメーターファイルに運用管理サーバのIPアドレスが指定されていない場合は、インストール時に運用管理サーバのIPアドレスが自動設定されます。インストール完了後、必要に応じてIPアドレスを変更してください。IPアドレスの変更方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド (Solaris版)』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
リポジトリ用データベースにアクセスするユーザーとして、「3.1.5 リポジトリ用データベースアクセスユーザーの登録(Solaris/Linux環境だけ)」で登録したユーザー情報を自動設定します。インストール完了後、必要に応じてユーザー情報を変更してください。ユーザー情報の変更は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド (Solaris版)』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。