ETERNUS SF Managerをインストールするには、以下のデータベース領域が必要です。
リポジトリ
ETERNUS SF Managerが運用システムの情報を管理するためのデータベースです。
Windows環境の場合
以下のデータベース領域が必要です。これらの領域は、NTFSでフォーマットされたドライブ上に作成する必要があります。
データベース領域 | 必要な容量 |
---|---|
RDBログファイル | 100MB |
RDBディクショナリ | 55MB |
リポジトリ用データベース | 「リポジトリ用データベースの算出式」で算出した容量 |
リポジトリ用データベースを格納するのに必要な容量は、以下の計算式で算出してください。
容量(MB) = {[(サーバ数×6 + デバイス総数×11) / 40]×17 + 512} / 1024 |
サーバ数
運用管理サーバと管理対象サーバの総数です。
クラスタ運用を行うサーバは、そのクラスタシステムを構成している物理ノード数で算出してください。
デバイス総数
AdvancedCopy Managerの場合
AdvancedCopy Managerで管理するデバイス(パーティション)の総数です。管理対象サーバに接続されているデバイスの総数ではありません。
なお、ここでの“デバイス”は、以下の意味となります。
管理対象サーバのOS種別 | “デバイス”の意味 |
---|---|
Windows | パーティション |
Solaris | スライス |
HP-UX | LUN |
Linux | パーティション |
AIX | LUN |
Expressの場合
パーティションの総数です。管理対象サーバに接続されているデバイスの総数ではありません。
管理対象サーバがSafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Servicesによるミラーリングを行っている場合、デバイス数はミラースライスの総数となります。ミラースライスの総数は、デバイス数にミラーグループを構成するディスクの数をかけたものになります。
ポイント
リポジトリ用データベースの容量を算出するときの留意事項
算出式において、[ ]内の値は、小数点以下を切り上げてください。
算出した値が65MB未満の場合、容量は65MBとしてください。
将来的にサーバ数やデバイス数が増える可能性がある場合は、算出した容量よりも大きな容量を指定してください。
Solaris/Linux環境の場合
以下のデータベース領域が必要です。
データベース領域の種類 | 必要な容量 |
---|---|
DBファイル用ディレクトリ | 200MB |
RDBログファイル用ディレクトリ | 50MB |
RDBディクショナリ用ディレクトリ | 50MB |
リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリ | 「リポジトリデータ格納DBスペース用ディレクトリの算出式」で算出した容量 |
注意
新規に作成するデバイスに上記データベース領域を格納する場合は、以下のことに注意してください。
ファイルシステムを作成すると、ファイルシステムとしての動作に必要な管理ブロックが確保されます。そのため、ファイルシステムの空き容量は定義したデバイスのサイズより小さくなります。
なお、管理ブロックの容量は、ファイルシステム種別や作成時に指定するオプションによって変化します。
ファイルシステム作成後は、dfコマンドなどでファイルシステムの容量を確認し、表に記載されている空き容量が確保できていることを確認してください。
容量(MB) = {[(サーバ数×6 + デバイス総数×11) / 40]×17 + 512} / 1024
サーバ数
運用管理サーバと管理対象サーバの総数です。
クラスタ運用を行うサーバは、そのクラスタシステムを構成している物理ノード数で算出してください。
デバイス総数
AdvancedCopy Managerの場合
AdvancedCopy Managerで管理するデバイス(パーティション)の総数です。管理対象サーバに接続されているデバイスの総数ではありません。
なお、ここでの“デバイス”は、以下の意味となります。
管理対象サーバのOS種別 | “デバイス”の意味 |
---|---|
Windows | パーティション |
Solaris | スライス |
HP-UX | LUN |
Linux | パーティション |
AIX | LUN |
管理対象となる管理対象サーバがSafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Servicesによるミラーリングを行っている場合には、デバイス数はミラースライスの総数となります。
ミラースライスの総数は、デバイス数にミラーグループを構成するディスクの数をかけたものになります。
Expressの場合
パーティションの総数です。管理対象サーバに接続されているデバイスの総数ではありません。
注意
4つのディレクトリは同じパーティション上に作成できますが、信頼性、更新時性能等を考慮して、別のパーティション上に用意することをお勧めします。
見積りの因子は、管理対象サーバが複数ある場合にはすべての管理対象サーバ数の総和としてください。
[ ]内、計算結果の小数点以下は切り上げてください。
算出した容量が65MBに満たない場合は、65MBを容量として採用してください。
算出した容量と準備したパーティションの空き容量が同じ場合、データベース作成後、dfコマンドなどで、ディレクトリの使用率(capacity)が100%になる場合がありますが、問題はありません。
ポイント
将来的に、サーバ数やパーティション数が増える可能性がある場合は、算出した容量よりも大きな容量をあらかじめ指定してください。
管理対象のSafeDISKまたはPRIMECLUSTER Global Disk Servicesを利用している場合で、将来的にミラー数や、デバイス数が増える可能性がある場合も、算出した値よりも大きい値をあらかじめ指定してください。