Systemwalker IT Change Managerで利用するInterstage Business Application Serverを、クラスタ環境用に設定する手順について説明します。
本節で説明するコマンドの詳細は、“Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
注意
本項での設定手順は、現用および待機の両ノードで実施する必要があります。
Interstageの自動起動設定の抑止設定【Solaris版】
Interstageのインストール後は、Interstageを構成するサービスがマシン起動時に自動的に起動される設定となっています。
クラスタ環境では、マシン起動時にクラスタ製品がInterstageを起動しますので、Interstage独自の自動起動設定を無効化する必要があります。
Interstageインストール後は、サーバ起動時に呼び出されるスタートシェルとサーバ停止時に呼び出されるストップシェルがシンボリックリンクファイルとして格納されています。クラスタを使用する場合は、当該シェルを呼び出されないように、別ディレクトリなどに退避します。以下のファイルを退避してください。
/etc/rc0.d/K00FJSVirep |
引継ぎIPアドレスの設定
現用ノードおよび待機ノードにおいて、オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むIPアドレスを設定します。IPアドレスにはクラスタサービスで引き継がれる論理IPアドレスを指定します。
以下のコマンドを実行します。
【Windows版】
OD_set_env -n 論理IPアドレス |
【Solaris版】
# /opt/FSUNod/bin/OD_set_env -n 論理IPアドレス |
【Linux版】
# /opt/FJSVod/bin/OD_set_env -n 論理IPアドレス |
Interstageの停止
現用ノードおよび待機ノードにおいて、Interstageを停止します。
以下のコマンドを実行します。
【Windows版】
isstop -f |
【Solaris版】
# /opt/FSUNtd/bin/isstop -f |
【Linux版】
# /opt/FJSVtd/bin/isstop -f |
Interstage HTTP Serverの停止【Solaris版】
現用ノードおよび待機ノードにおいて、以下のコマンドを実行し、Interstage HTTP Serverを停止します。
# /opt/FJSVihs/bin/apachectl stop |
Interstage動作環境定義ファイルの生成【Solaris版】
現用ノードおよび待機ノードにおいて、以下のコマンドを実行し、Interstage動作環境定義ファイルを生成します。
# /opt/FSUNtd/bin/isgendef small |
Interstage初期化
まず現用ノード、次に待機ノードにおいて、以下の順でInterstageの初期化を行います。
まず現用ノードにおいて、以下のコマンドを実行します。
【Windows版】
isinit -f type1 ejb |
【Solaris版】
# /opt/FSUNtd/bin/isinit -f type1 ejb |
【Linux版】
# /opt/FJSVtd/bin/isinit -f type1 ejb |
現用ノードでの初期化が完了したら、クラスタの切り替えを行い、次に待機ノードにおいて、以下のコマンドを実行します。
【Windows版】
isinit -f -w type1 ejb |
【Solaris版】
# /opt/FSUNtd/bin/isinit -f -w type1 ejb |
【Linux版】
# /opt/FJSVtd/bin/isinit -f -w type1 ejb |
Interstageの起動
現用ノードおよび待機ノードにおいて、Interstageを起動します。
以下のコマンドを実行します。
【Windows版】
isstart && net start "Fjapache" |
【Solaris版】
# /opt/FSUNtd/bin/isstart |
【Linux版】
# /opt/FJSVtd/bin/isstart |
Interstage HTTP Serverの起動【Solaris版】
現用ノードおよび待機ノードにおいて、以下のコマンドを実行してInterstage HTTP Serverを起動します。
# /opt/FJSVihs/bin/apachectl start |