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Systemwalker IT Change Manager V14g クラスタ適用ガイド
Systemwalker

2.3.1 Systemwalker IT Change Managerのインストール

サーバのインストール

クラスタを構成する両ノード(現用ノード、待機ノード)に、Systemwalker IT Change Managerをインストールします。

以下の手順でインストールを行います。

  1. 現用ノードで共有ディスクをオンラインにします。

  2. 現用ノードでSystemwalker IT Change Managerをインストールします。

  3. 現用ノードで共有ディスクをオフラインにします。

  4. 待機ノードで共有ディスクをオンラインにします。

  5. 待機ノードでSystemwalker IT Change Managerをインストールします。

  6. 待機ノードで共有ディスクをオフラインにします。

  7. 現用ノードを再起動します。

  8. 待機ノードを再起動します。

  9. 現用ノードで共有ディスクをオンラインにします。

Systemwalker IT Change Managerのインストール手順の詳細については“Systemwalker IT Change Manager 導入ガイド”の“プロセス管理サーバへのインストール”を参照してください。

注意

  • CMDBマネージャのデータベース格納先には、共有ディスクを指定してください。

  • CMDBマネージャのデータベース格納先以外のインストールディレクトリについては、共有ディスクではなくローカルディスクにインストールしてください。

  • 両ノードとも同一のインストールディレクトリを指定してインストールしてください。

  • Interstage Business Application Serverが使用するポート番号は、両ノードで同一にしてください。

  • プロセス管理サーバのホスト名については、クラスタの論理ホスト名を指定してください。

  • UNIX版の場合、システムパラメタのチューニングを必ず実施してください。

インストール後の注意事項

両ノードへのSystemwalker IT Change Managerのインストール後、環境設定やセットアップを実施する前に以下を確認してください。

【UNIX版】

両ノードでomsユーザーのユーザーIDが同じであることを確認します。運用ノード、待機ノードそれぞれで以下のコマンドを実行してください。

# id oms

コマンドを実行すると以下のような表示が出力されます。

uid=<uid>(oms) gid=0(root)

上記のコマンド出力結果の「<uid>」の部分の数字が、両ノードで同じであるかどうかを確認してください。異なる場合は以下に示す処理を実施して、両ノードでomsユーザーのユーザーIDが同じになるようにしてください。

  1. /etc/passwdファイルを参照するなどして、両ノードでまだ使用されていない共通のユーザーIDを決定します。なお、プラットフォームによっては、ユーザーIDの一部の範囲(0~99や0~999など)がシステムアカウントとして予約されている場合がありますので、それ以外の値を使用するようにしてください。

  2. まず、現用ノードで共有ディスクをオンラインにし、以下のコマンドを順に実行します。以下の「<変更前のomsのユーザーID>」の部分には、現用ノードで確認したomsのユーザーID(usermodコマンドを実行する前の値)を指定してください。

    # /opt/FJSVena/server/bin/enablerstop
    # /opt/FJSVcmdbm/Enabler/server/bin/enablerstop
    # usermod -u <1.で決定したユーザーID> oms
    # find /opt/FJSVcmdbm/ /opt/FJSVena/ /var/opt/FJSVena/ /tmp/ -user <変更前のomsのユーザーID> -exec chown oms {} \;
    # chown -R oms /opt/FJSVcmdbm/var/Enabler
    # /opt/FJSVena/server/bin/enablerstart
    # /opt/FJSVcmdbm/Enabler/server/bin/enablerstart

  3. 次に、待機ノードで共有ディスクをオンラインにし、以下のコマンドを順に実行します。以下の「<変更前のomsのユーザーID>」の部分には、待機ノードで確認したomsのユーザーID(usermodコマンドを実行する前の値)を指定してください。

    # /etc/init.d/fjsvcmdbena stop
    # /opt/FJSVcmdbm/Enabler/server/bin/enablerstop
    # usermod -u <1.で決定したユーザーID> oms
    # find /opt/FJSVcmdbm/ /opt/FJSVena/ /var/opt/FJSVena/ /tmp/ -user <変更前のomsのユーザーID> -exec chown oms {} \;
    # chown -R oms /opt/FJSVcmdbm/var/Enabler
    # /opt/FJSVena/server/bin/enablerstart
    # /opt/FJSVcmdbm/Enabler/server/bin/enablerstart