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Systemwalker IT Change Manager V14g リファレンスガイド
Systemwalker

1.4.5 swpm_createslip(プロセス起案コマンド)

機能説明

本コマンドは、新しいプロセスを起案します。起案する伝票は、同一一貫伝票IDを持つプロセスの伝票情報からひな型に適用され、生成されます。


記述形式

swpm_createslip

[-gkey globalkey] [-piid parentid] -fxml formxmlfile [-id id]
-slipid slipid [-createonly]


オプション

-gkey

入力中の伝票の一貫伝票IDを指定します。
一貫伝票IDは、Systemwalker IT Change Managerのアプリケーション実行機能を利用して、自動実行アプリケーション実行時の引数として渡すことができます。
このオプションは、-createonlyを指定した場合には省略することができます。
起案したプロセスと、-piidオプションによって指定した親プロセスとの待ち合わせ機能を利用するには、このオプションを必ず指定する必要があります。

-piid

起案するプロセスの親となるプロセスIDを指定します。
このオプションを指定することにより、起案する親プロセスと、起案したサブプロセスの待ち合わせ機能を利用することができます。
このオプションを指定した場合は、-gkeyオプションは省略できません。
プロセスIDは、Systemwalker IT Change Managerのアプリケーション実行機能を利用して、自動実行アプリケーション実行時の引数として渡すことができます。

-fxml

起票する伝票のひな型となるXMLドキュメントのパスを指定します。
-createonlyオプションを指定した場合は、このファイルが起案する伝票になります。
このファイルは、伝票情報抽出コマンドによって生成することができます。

-id

起案するプロセスの起案者IDを指定します。
起案するプロセスの起案権限を持ったIDでなければなりません。このオプションを省略すると、回送ルート定義に定義された起案者でプロセスが起案されます。

-slipid

起案する伝票の伝票種別IDを指定します。
これはSystemwalker IT Change Managerに登録した伝票種別IDを指定します。

-createonly

このオプションを指定すると、伝票情報のひな型への適用は行わずにプロセスの起案を行います。
起案する際の伝票内容は、-fxmlオプションで指定したXMLドキュメントの内容で起案されます。


復帰値

0:

正常終了

1:

コマンド実行エラー

2:

パラメタエラー

3:

環境定義エラー

4:

内部エラー

5:

データベースアクセスエラー

6:

ファイル入出力エラー

20:

プロセス起案エラー

不定:

強制終了


コマンド格納場所

【Windows】

[Systemwalker IT Change Managerインストールディレクトリ]\ITPM\bin
※デフォルトの場合はC:\SWPM

【Solaris/Linux】

/opt/FJSVswpm/bin


実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】


使用例

アプリケーション実行機能の動作設定ファイル(ae.ini)の記述例

【Windows】

APL100.path=C:/itpm/bin/swpm_createslip.cmd
APL100.param=-gkey @3 -piid @4 -fxml $in -id @2 -slipid 2vesda02

【Solaris/Linux】

APL100.path=/opt/FJSVswpm/bin/swpm_createslip
APL100.param=-gkey @3 -piid @4 -fxml $in -id @2 -slipid 2vesda02


注意事項

伝票のひな型へは、同じ一貫伝票IDを持ったプロセスの定義情報から、同一タグ名を持った情報が適用されます。-idオプションによって明示的に起案者を指定した場合でも、BPMのプロセスの起案は、常にワークフロー制御アカウント(デフォルトではflowadm)によって起案されます。フローの待ち合わせを行うには、待機する側のプロセス定義にSWPM_processIdおよびSWPM_notifiedProcessIdのUDAが必要です。