機能説明
本コマンドは、伝票XMLの指定のタグに値を埋め込みます。
記述形式
swpm_editslipxml | -inxml inputfile -outxml outputfile {-rp tagname=value ...} [-sep word] [-add] |
オプション
編集する伝票のXMLドキュメントのパスを指定します。
入力中の伝票のXMLドキュメントは、Systemwalker IT Change Managerのアプリケーション実行機能を利用して自動実行アプリケーションの実行時の引数として渡すことができます。
編集した伝票を出力するXMLドキュメントのパスを指定します。
このファイル名に、-inxmlオプションで指定したファイルを指定した場合は、編集前の内容は破棄されます。
編集した伝票の、入力中の伝票への反映は、Systemwalker IT Change Managerのアプリケーション実行機能を利用して自動実行アプリケーションの実行時の引数として渡すことができます。
伝票へ値を埋め込む際の、XMLドキュメント上のタグ名と値を指定します。
タグ名はDataRootからの相対パスをXPATHで指定し、値はタグ名とは「=」(イコール)で区切って指定します。
伝票中に指定のタグが存在しない場合は、値の埋め込みは行われません。
値にスペースを含む場合は、tagname=valueを「""」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
以下の例では、XMLドキュメントの"/DataRoot/Address/Address1"というタグに、"Tokyo Japan"という値を埋め込みます。
-rp "Address/Address1=Tokyo Japan" |
valueに「/」(スラッシュ)で始まる文字列を指定した場合は、valueはファイル名として解釈し、そのファイルの内容でXMLタグの内容を更新します。
ファイルのデータ行が複数存在する場合は、デフォルトでは改行は区切られます。
データ行の区切り文字を変更する場合は、-sepオプションを使用します。
以下の例では、XMLドキュメントの"/DataRoot/UserList"というタグに、"C:\userlist.txt"のファイルの内容を埋め込みます。
-rp UserList=/C:\userlist.txt |
Solaris版およびLinux版の場合は、実際のファイルパスの前に「/」を追加して指定してください。
/usr/local/userlist.txtを指定する場合は以下のような指定になります。
-rp UserList=//usr/local/userlist.txt |
このオプションは1つ以上で繰り返し指定することができます。
伝票に埋め込む値が複数行ある場合に、値の区切り文字を指定します。
以下の例では区切り文字に「;」(セミコロン)を指定しています。
-sep ; |
このオプションを指定しない場合は、複数行のデータは改行で区切られます。
-rpオプションで値をファイルで指定していない場合や、データが複数行存在しない場合は、このオプションは無視されます。
伝票へ値を埋め込む際に、元の値に追加を行うオプションです。
このオプションを指定しない場合は、タグの内容は指定の値で置き換えられます。
復帰値
正常終了
コマンド実行エラー
パラメタエラー
内部エラー
ファイル入出力エラー
正常終了(指定のタグに存在しないものがあった)
伝票XMLエラー
強制終了
コマンド格納場所
【Windows】
[Systemwalker IT Change Managerインストールディレクトリ]\ITPM\bin |
【Solaris/Linux】
/opt/FJSVswpm/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008の場合は、管理者として実行してください
プロセス管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)だけが実行できます。
プロセス管理サーバで実行可能です。
注意事項
伝票内に指定のタグが複数存在する場合は、最初に見つかったタグが使用されます。
使用例
【Windows】
swpm_editslipxml -inxml C:\temp\slip.xml -outxml C:\temp\editslip.xml -rp ProcessID=123 -rp UserList=C:\userlist.txt |
【Solaris/Linux】
swpm_editslipxml -inxml /usr/local/slip.xml -outxml /usr/local/editslip.xml -rp ProcessID=123 -rp UserList=//usr/local/userlist.txt |