ページの先頭行へ戻る
Systemwalker IT Change Manager V14g リファレンスガイド
Systemwalker

1.4.3 swpm_editslipxml(伝票XML編集コマンド)

機能説明

本コマンドは、伝票XMLの指定のタグに値を埋め込みます。


記述形式

swpm_editslipxml

-inxml inputfile -outxml outputfile {-rp tagname=value ...} [-sep word] [-add]


オプション

-inxml

編集する伝票のXMLドキュメントのパスを指定します。
入力中の伝票のXMLドキュメントは、Systemwalker IT Change Managerのアプリケーション実行機能を利用して自動実行アプリケーションの実行時の引数として渡すことができます。

-outxml

編集した伝票を出力するXMLドキュメントのパスを指定します。
このファイル名に、-inxmlオプションで指定したファイルを指定した場合は、編集前の内容は破棄されます。
編集した伝票の、入力中の伝票への反映は、Systemwalker IT Change Managerのアプリケーション実行機能を利用して自動実行アプリケーションの実行時の引数として渡すことができます。

-rp

伝票へ値を埋め込む際の、XMLドキュメント上のタグ名と値を指定します。
タグ名はDataRootからの相対パスをXPATHで指定し、値はタグ名とは「=」(イコール)で区切って指定します。
伝票中に指定のタグが存在しない場合は、値の埋め込みは行われません。
値にスペースを含む場合は、tagname=valueを「""」(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。

以下の例では、XMLドキュメントの"/DataRoot/Address/Address1"というタグに、"Tokyo Japan"という値を埋め込みます。

-rp "Address/Address1=Tokyo Japan"

valueに「/」(スラッシュ)で始まる文字列を指定した場合は、valueはファイル名として解釈し、そのファイルの内容でXMLタグの内容を更新します。
ファイルのデータ行が複数存在する場合は、デフォルトでは改行は区切られます。
データ行の区切り文字を変更する場合は、-sepオプションを使用します。

以下の例では、XMLドキュメントの"/DataRoot/UserList"というタグに、"C:\userlist.txt"のファイルの内容を埋め込みます。

-rp UserList=/C:\userlist.txt

Solaris版およびLinux版の場合は、実際のファイルパスの前に「/」を追加して指定してください。
/usr/local/userlist.txtを指定する場合は以下のような指定になります。

-rp UserList=//usr/local/userlist.txt

このオプションは1つ以上で繰り返し指定することができます。

-sep

伝票に埋め込む値が複数行ある場合に、値の区切り文字を指定します。
以下の例では区切り文字に「;」(セミコロン)を指定しています。

-sep ;

このオプションを指定しない場合は、複数行のデータは改行で区切られます。
-rpオプションで値をファイルで指定していない場合や、データが複数行存在しない場合は、このオプションは無視されます。

-add

伝票へ値を埋め込む際に、元の値に追加を行うオプションです。
このオプションを指定しない場合は、タグの内容は指定の値で置き換えられます。


復帰値

0:

正常終了

1:

コマンド実行エラー

2:

パラメタエラー

4:

内部エラー

6:

ファイル入出力エラー

20:

正常終了(指定のタグに存在しないものがあった)

21:

伝票XMLエラー

不定:

強制終了


コマンド格納場所

【Windows】

[Systemwalker IT Change Managerインストールディレクトリ]\ITPM\bin
※デフォルトの場合はC:\SWPM

【Solaris/Linux】

/opt/FJSVswpm/bin


実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】


注意事項

伝票内に指定のタグが複数存在する場合は、最初に見つかったタグが使用されます。


使用例

【Windows】

swpm_editslipxml -inxml C:\temp\slip.xml -outxml C:\temp\editslip.xml -rp ProcessID=123 -rp UserList=C:\userlist.txt

【Solaris/Linux】

swpm_editslipxml -inxml /usr/local/slip.xml -outxml /usr/local/editslip.xml -rp ProcessID=123 -rp UserList=//usr/local/userlist.txt