テンプレートが提供する変更管理作業の流れをカスタマイズして、作業手順の追加や削除を行なうことができます。
例えば、運用フロー「アプリケーション変更要求」の「開発承認」で承認された場合に、変更マネージャにチェックを受ける手順を追加することができます。業務に応じて様々なカスタマイズが可能です。本章では1つのカスタマイズ例について説明します。
カスタマイズ作業の流れ
運用フロー「アプリケーション変更要求」で「開発承認」後に変更マネージャにチェックを受ける手順を追加する場合の作業の流れを説明します。
注意
運用フローやメニューを変更するため、作業3以降は運用フロー使用者がSystemwalker IT Change Managerを利用しない時間帯に実施してください。
追加するUIアクティビティ用の電子フォームを作成して、プロセス管理サーバに登録します。
この例では、以下のUIアクティビティ用の電子フォームを作成します。
アクティビティ種別 | アクティビティ名 | 作成する電子フォーム名 |
---|---|---|
UI | 開発結果確認 | my-dev-check |
参照
電子フォームの作成方法については、"Systemwalker IT Change Manager カスタマイズガイド"の"電子フォーム伝票の開発"の"電子フォームの作成方法"を参照してください。
ポイント
伝票項目を運用フローの遷移に従って受け渡していくために、運用フローで使用される全電子フォームには、表示/非表示に関わらず全項目を配置しておく必要があります。そのため、UIアクティビティの追加によって電子フォームを追加する場合は、全項目が配置済みの電子フォームをコピーして作成することをお勧めします。
テンプレートが提供している運用フローを元に、手順を追加した運用フローを作成します。
運用フローを作成する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"運用フロー定義機能"の"回覧ルートの作成"を参照してください。
アクティビティ種別 | アクティビティ名 | 説明 |
---|---|---|
UI | 開発結果確認 | 開発結果を確認します。 |
運用フロー「アプリケーション変更要求」を複写して、プロセス定義を作成します。
この例では、プロセス定義名を「アプリケーション変更要求2」とします。
プロセス定義のプロパティで、追加したUIアクティビティ用の電子フォームを設定します。
[プロセス定義]の[ユーザー定義属性]タブで[追加]ボタンをクリックして以下の値を設定します。
名前 | タイプ | 初期値 | ワークリスト | トラック可能 |
---|---|---|---|---|
FORMNAME_FOR_開発結果確認 | STRING | my-dev-check | チェックなし | チェックなし |
アクティビティ「開発結果確認」を追加します。
項目 | 設定する値 |
---|---|
名前 | 開発結果確認 |
説明 | 任意 |
役割 | Role |
アクティビティ「開発承認」の矢印「可決」を、「開発結果確認」アクティビティへの矢印に変更します。
アクティビティ「開発結果確認」から、以下の矢印を設定します。
矢印の名前 | 矢印の方向 |
---|---|
可決 | 開発結果確認→テスト要求判断 |
差戻 | 開発結果確認→開発作業 |
作業2で編集した運用フローを登録します。
運用フローを登録する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"運用フロー定義機能"の"伝票定義の登録"を参照してください。
注意
テンプレートが提供している運用フローに上書き保存しないでください。BPM Studioで、プロセス定義の名前を変更して別の回覧ルートとして登録してください。
作業3で登録した運用フローの制御情報を編集します。
運用フローの制御情報を編集する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"伝票定義管理"の"伝票定義の編集"を参照してください。
伝票定義の編集項目のうち、以下の項目を設定してください。その他の項目は編集する必要はありません。
カテゴリ | 設定内容 |
---|---|
伝票定義メイン | カテゴリコード:pm-chg-apply-biz |
伝票制御/承認後取消:機能なし | |
可決コメントあり:機能なし | |
否決コメントあり:機能なし | |
差戻コメントあり:機能なし |
作業3で登録した運用フローの回覧ルート定義を編集します。
回覧ルート定義を編集する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"回覧ルート定義管理"を参照してください。
以下のアクティビティの編集項目について変更します。
アクティビティ | 設定内容 |
---|---|
変更申請 | 指定グループID:「pm-chg-chgmem」(変更担当)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
計画承認 | 指定グループID:「pm-chg-chgmgr」(変更マネージャ)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
開発作業 | 指定グループID:「pm-chg-devmem」(開発担当)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
開発承認 | 指定グループID:「pm-chg-devmgr」(開発マネージャ)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
開発結果確認 | 指定グループID:「pm-chg-chgmgr」(変更マネージャ)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
テスト完了 | 指定グループID:「pm-chg-testmem」(テスト担当)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
展開計画 | 指定グループID:「pm-chg-rlsmem」(リリース担当)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
展開計画承認 | 指定グループID:「pm-chg-rlsmgr」(リリースマネージャ)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
展開結果確認 | 指定グループID:「pm-chg-rlsmem」(リリース担当)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
変更結果報告 | 指定グループID:「pm-chg-chgmgr」(変更マネージャ)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
変更結果承認 | 指定グループID:「pm-chg-chgmem」(変更担当)、機能ID:assignee、チェックボックス:無効 |
参考
運用フロー「アプリケーション変更要求」の場合は、回送先指定を指定不可にするため、機能IDはクリアしておきます。
Systemwalker IT Change Managerを再起動します。
Systemwalker IT Change Managerを再起動する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"Systemwalker IT Change Managerの起動/停止"を参照してください。