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Systemwalker IT Change Manager V14g 変更管理ガイド
Systemwalker

5.3 作業分担や作業範囲をカスタマイズする

変更管理テンプレートでは、変更管理作業における以下の役割を提供しています。

これらの役割は、承認グループとして表現されています。
変更管理テンプレートが提供する承認グループをカスタマイズして、作業の分担や作業範囲の細分化をすることができます。

参照

  • 承認グループの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"承認グループ情報マスタ"を参照してください。

  • 変更管理テンプレートが提供する承認グループについては、"承認グループ"を参照してください。

  • 変更管理テンプレートが提供する電子フォームの内容およびデータについては、"変更管理テンプレートの提供内容"を参照してください。


作業の分担

変更管理テンプレートが提供する承認グループに複数のユーザーを設定すると、承認グループ内の任意のメンバーが作業を引き受けることができるようになります。


カスタマイズ作業の流れ

承認グループに複数のユーザーを設定する作業の流れを説明します。

  1. 作業を分担したい承認グループに、分担するユーザーを追加します。
    承認グループにユーザーを追加する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"承認グループ登録"を参照してください。

    承認グループと対応するグループIDは、以下のとおりです。

    承認グループ

    グループID

    変更マネージャ

    pm-chg-chgmgr

    変更担当

    pm-chg-chgmem

    開発マネージャ

    pm-chg-devmgr

    開発担当

    pm-chg-devmem

    テスト担当

    pm-chg-testmem

    リリースマネージャ

    pm-chg-rlsmgr

    リリース担当

    pm-chg-rlsmem


作業範囲の細分化

変更管理テンプレートが提供する承認グループを細分化して運用フローに割り当てることで、作業範囲を細分化することができます。

例えば、役割「リリース担当」が担当していた作業を、「計画」「受け入れテスト担当」「稼動環境担当」などに分割して割り当てることで、リリース担当の作業範囲を細分化することができます。


カスタマイズ作業の流れ

役割「リリース担当」が担当していた作業を、「展開企画担当」「受け入れテスト担当」「稼動環境担当」に分割して割り当てる場合の作業の流れを説明します。

  1. 細分化した役割に対応する承認グループを作成します。
    承認グループを追加する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"承認グループ登録"を参照してください。

    この例では、以下の承認グループを追加します。

    承認グループ名

    グループID

    リリース企画担当

    mygroup-rls-plan

    受け入れテスト担当

    mygroup-rls-uatest

    稼動環境担当

    mygroup-rls-release

    各承認グループには、以下の内容を設定します。

    項目

    内容

    グループID

    グループIDの指定規約内で、任意の文字列。ただし、「pm-」で始まるIDは指定しないでください。
    この例では、上記の表に挙げたグループIDを設定します。

    グループ名

    グループ名の指定規約内で、任意の文字列。
    この例では、上記の表に挙げた承認グループ名を設定します。

    回送先設定

    「する」を指定します。

    組織名

    現在の組織を指定します。

    部門名

    この例では、承認グループ「リリース担当」が属している部門を指定します。

    ユーザー追加

    該当の承認グループに追加したいユーザーを指定します。

  2. 作成した承認グループに権限を割り当てます。

    変更管理テンプレートの承認グループには、以下の権限が割り当てられています。

    承認グループ

    グループID

    割り振られている権限

    変更マネージャ

    pm-chg-chgmgr

    承認権限(access-assignee)
    構成更新(access-config-admin)

    変更担当

    pm-chg-chgmem

    承認権限(access-assignee)
    構成更新(access-config-admin)

    開発マネージャ

    pm-chg-devmgr

    承認権限(access-assignee)
    構成更新(access-config-admin)

    開発担当

    pm-chg-devmem

    承認権限(access-assignee)
    構成更新(access-config-admin)

    テスト担当

    pm-chg-testmem

    承認権限(access-assignee)
    構成参照(access-config-user)

    リリースマネージャ

    pm-chg-rlsmgr

    承認権限(access-assignee)
    構成更新(access-config-admin)

    リリース担当

    pm-chg-rlsmem

    承認権限(access-assignee)
    構成更新(access-config-admin)

    この例では、役割「展開担当」に割り当てられていた権限を、作成した承認グループにも割り当てます。

    承認グループに権限を割り当てる手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"権限定義管理"を参照してください。

  3. 作成した承認グループを運用フローに割り当てます。

    この例では、回覧ルート「リリース」で、承認グループ「リリース担当」を割り当てていた以下のアクティビティに、作成した承認グループを割り当てます。

    回覧ルート定義ID

    アクティビティ

    割り当てる承認グループ

    pm-rls-route-slip

    リリース計画

    リリース企画担当(mygroup-rls-plan)

    リリース設計・開発

    テスト環境リリース

    受け入れテスト担当(mygroup-rls-uatest)

    テスト環境テスト

    稼動環境リリース

    稼動環境担当(mygroup-rls-release)

    稼動環境テスト

    リリース結果確認

    回覧ルート定義を編集する手順については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"の"回覧ルート定義の編集"を参照してください。