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Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド
Systemwalker

12.2.3 シナリオのシミュレーションプロパティ定義

シナリオのシミュレーションプロパティを定義する方法について説明します。

前提条件は以下です。

シナリオエディタは、[新規シナリオ]ダイアログボックスの[完了]をクリックした後に自動的に開きます。また[ナビゲーター]ビューのシナリオ名をダブルクリックしても開きます。

図12.8 シナリオエディタ

手順を以下に示します。

  1. 上述の方法でシナリオエディタを開きます。

  2. [一般]領域で、以下の内容を定義します。

    1. シナリオ名: シナリオの名前。デフォルトでは、シナリオ作成時に入力した名前が表示されます。

    2. 説明: シナリオに関する追加情報。たとえば、シミュレーションの目的についての説明文を入力します。デフォルトでは、シナリオ作成時に入力した説明になります。

  3. [インポートしたプロセス定義]領域で、下記の作業を行います。

    1. プロセス定義: このシナリオで使用するプロセス定義をインポートするには[インポート]ボタン()をクリックします。[プロセス定義のインポート]ダイアログボックスが開き、使用できるすべてのプロジェクトがプロセス定義とともに表示されます。リストから必要な定義を選択し、[OK]をクリックします。

      注意

      • [プロセス定義のインポート]ダイアログでインポートしたプロセス定義が、シミュレーション時には親プロセス定義として扱われます。

      • 同じ名前のプロセス定義が複数ある場合、プロセス定義を選択するダイアログが表示されます。シミュレートするプロセス定義を選択してください。

      • SubprocessノードあるいはChained-Processノードを含むプロセス定義を選択した場合、シナリオファイルが属するアプリケーションプロジェクトのサブプロセスあるいはチェインプロセス定義が自動的にインポートされ、[プロセス定義]リストに表示されます。

      • [シミュレーションのシナリオ]プロジェクトで、SubprocessノードあるいはChained-Processノードを含むプロセス定義をシミュレーションできません。

      [エクスポート]ボタン()をクリックして、現在のシナリオで使用しているプロセス定義をエクスポートできます。[プロセス定義のエクスポート]ダイアログボックスが開き、プロセス定義を格納するプロジェクトを選択します。

      注意

      サーバプロジェクトにプロセス定義を保存する際、アプリケーションIDは“System”に設定されます。

    2. プロセス定義のインポートが完了すると、プロセス定義エディタに該当するプロセス定義が表示されます。プロセス定義に含まれる各ノードのシミュレーションプロパティを変更または定義することができます。“12.2.4 ノードのシミュレーションプロパティ定義”の項で説明している手順に従います。

      注意

      サブプロセス定義あるいはチェインプロセス定義に連結されたプロセス定義をインポートすると、[プロセス定義]リストの先頭にそのプロセス定義(これを主プロセス定義といいます)が表示されます。[シミュレーションのシナリオ]プロジェクトでは、サブプロセスやチェインプロセスを含むプロセスをシミュレートできません。インポートしたプロセス定義に連結されたサブプロセス定義やチェインプロセス定義はその下に自動的に表示されます(プロセス定義がアプリケーション内にある場合のみ)。シナリオエディタ内には、サブプロセス定義やチェインプロセス定義のタブも表示されるので、それぞれの定義に含まれるシミュレーション用プロパティを編集できます。

    3. シナリオエディタで、定義するシナリオのタブをクリックします。

  4. [シミュレーションの期間と起票間隔]領域では、下記の作業を行うことができます。

    • 開始日: シミュレーションを開始する日。[日付を選択]ボタンをクリックして、ポップアップするカレンダーから日付を選択できます。

    • 終了日: シミュレーションを終了する日。[日付を選択]ボタンをクリックして、ポップアップするカレンダーから日付を選択できます。

    • 履歴データからシミュレーションのパラメタを獲得:このリンクをクリックして履歴データからシミュレーションのパラメーターを獲得し、シナリオに設定します。詳細については、“12.2.2 履歴のシミュレーション値の使用”を参照してください。

    • 起票間隔: 起票間隔はプロセスインスタンスがシミュレーション中に何回起票されるかを定義します。指定された時間間隔でプロセスインスタンスを起票します。

    • 起票種別: [規則的]と[ランダム]のどちらかの起票種別を選択できます。規則的な起票は、指定した起票間隔に従ってプロセスインスタンスを起票します。ランダムな起票は、指定した間隔のどこかでプロセスインスタンスを起票するための指定です。たとえば、プロセスインスタンスを1時間あたり6回起票する場合、各起票の間隔は不定です。

      注意

      起票間隔は主プロセス定義のみに適用されます。サブプロセスやチェインプロセスは親プロセスに含まれるSubprocessノードやChained-Processノードが活性化されると起票されるためです。

    • ビジネスカレンダー: 営業日と営業時間を設定したビジネスカレンダーを元にプロセスをシミュレートします。Systemwalker Runbook Automationでは、ビジネスカレンダーDefault.calを用意しています。Default.calでは、営業時間を午前8時30分から午後6時までと定義しています。

      デフォルトのカレンダーは以下の場所に格納されています。

      <Systemwalker Runbook Automation Studio インストールディレクトリ>\ibpm\Data\calendar

      プロセス定義またはプロセスインスタンスごとに異なるビジネスカレンダーを使用できます。[シミュレーションのシナリオ]プロジェクト配下のシナリオにビジネスカレンダーを指定する場合は、以下のディレクトリにビジネスカレンダーを作成します。

      <Systemwalker Runbook Automation Studio インストールディレクトリ>\ibpm\Data\calendar

      ワークフローアプリケーションプロジェクト配下のシナリオにビジネスカレンダーを指定する場合は、そのプロジェクトの[Calendar]フォルダにビジネスカレンダーを作成します。

      シミュレーションのシナリオにビジネスカレンダーを指定するには、[ビジネスカレンダー]ドロップダウンリストから選択します。さらに、プロセス定義に割り当てられた人的リソースごとに独自のビジネスカレンダーを指定できます。

  5. [リソース]領域では、シナリオレベルのリソースの割り当てを定義します。人的リソースと追加リソースは別のテーブルに表示されます。人的リソースはインポートしたプロセス定義に定義されたロールに基づいて定義します。追加リソースはインポートしたプロセス定義に定義されたノードレベルのシミュレーションプロパティに基づいて定義します。人的リソースでは、以下の内容を定義します。

    • 通貨: 通貨はリソースのコストを計算する際に使用されます。使用可能な通貨は、ドル($)、ユーロ(€)、英ポンド(£)、日本円(¥)です。ドロップダウンリストから使用したい通貨を選択します。

    • ロール名: プロセス定義の特定のノードに割り当てられたロール。この領域に表示されているロール名を変更することはできません。変更する必要がある場合、プロセス定義を変更します。

    • 単位: 特定のリソースの費用を算出するための時間単位。サポートされる値は“分”と“時間”です。

    • 単価: 単位あたりのリソースの費用。

    • 担当者数: このロールに割り当てられたリソース数。

    • ビジネスカレンダー: ロール名に定義するビジネスカレンダー。

    単位、単価、担当者数、ビジネスカレンダーは、表のセルをクリックし、表示されている値を変更できます。

    追加リソースでは、以下の内容を定義します。

    • リソース: プロセス定義でノードとともに定義したリソースの名前。この領域に記載されているリソース名を変更することはできません。変更する必要がある場合、プロセス定義を変更します。

    • 単位: 特定のリソースの費用を算出するための時間単位。

    • 単価: 単位あたりのリソースの費用。

    単位、単価は、表のセルをクリックし、表示されている値を変更できます。

    注意

    リソーステーブルにはサブプロセス定義、チェインプロセス定義のリソース情報も含まれます。