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Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド
Systemwalker

C.2.2 LDAPへのユーザー登録

以下のバージョン・レベルからアップグレードを行う場合には、Systemwalker Runbook Automation V15.1.2に必要なユーザー情報を、現在使用している認証基盤に登録します。

注意

  • 本手順は、以下のバージョン・レベルからアップグレードを行う場合にのみ実施します。

    • Systemwalker Runbook Automation V14g V14.1.0

  • 本手順では、Systemwalker Runbook Automation V15.1.2に必要なユーザー情報を、現在使用している認証基盤に登録します。

  • ユーザーの登録方法の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド”を参照してください。


【Interstageディレクトリサービスを利用している場合(サンプルのLDIFファイルを利用する場合)】
サンプルのLDIFファイルの格納場所

サンプルとなるLDIFファイルを以下に格納しています。

【Windows】

[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\ldif\swrba_sample_swrbasch.ldif

【Linux】

[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/ldif/swrba_sample_swrbasch.ldif

サンプルの定義内容と編集方法について

本サンプルは、以下に示すLDAP構成を前提としたサンプルとなっています。

運用を行うLDAP環境にあわせてファイルを編集してください。また、パスワードについては必ず変更してください。

公開ディレクトリ

ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

ユーザーを格納する組織単位

ou=User

グループを格納する組織単位

ou=Group

スケジュール起動用のユーザー

swrbasch

スケジュール起動用のユーザーパスワード

systemwalker#2

LDIFファイルに記載されている内容の詳細な説明については“【Interstageディレクトリサービスを利用している場合(新規にLDIFファイルを作成する場合)】”を参照してください。

サンプルの定義方法

ldapmodifyコマンドを利用して、LDIFファイルの定義情報をLDAPに登録します。

【Windows】

ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名>

【Linux】

/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:<ポート番号> -D "<管理者用DN>" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f <編集したLDIFファイル名>

参考

Interstageディレクトリサービスのホスト名: hostname

ポート番号: 389

管理者用DN: cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

管理者用DNのパスワード: password

編集したLDIFファイル名: rbauser.ldif

【Windows】

ldapmodify -H ldap://hostname:389 -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w password -a -f rbauser.ldif

【Linux】

/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://hostname:389 -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w password -a -f rbauser.ldif

ldapmodifyコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。

【Interstageディレクトリサービスを利用している場合(新規にLDIFファイルを作成する場合)】

実際の環境に合わせて置き換える文字列として、以下を使用して説明します。

置換対象の文字列

置換後の設定値

%DOMAIN%

公開ディレクトリ

(例) ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

%USER%

組織単位(OU)“User”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU))

(例) User

%GROUP%

組織単位(OU)“Group”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU))

(例) Group

スケジュール起動用のユーザーの登録

Systemwalker Runbook Automationがスケジュールに従って自動運用プロセスを起動するために必要なユーザーを登録します。ここでは、以下のユーザー名およびパスワードを例に説明します。ユーザー名は推奨値ですが任意に変更が可能です。パスワードは任意のパスワードに変更してください。なお、ここで設定した値はインストール準備コマンド実行時にパラメーター入力ファイルに指定します。

ユーザー名

パスワード

swrbasch

systemwalker#2

以下の設定例に従って、ユーザーを登録するためのLDIFファイルを作成し、ldapmodifyコマンドを利用してLDAPへの登録を行います。

設定例

dn: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN%

changetype: add

objectClass: inetOrgPerson

objectClass: organizationalPerson

objectClass: person

objectClass: top

objectClass: ssoUser

cn: swrbasch

sn: swrbasch

givenName: swrbasch

userPassword: systemwalker#2

uid: swrbasch

dn: cn=AdminRole,ou=%GROUP%,%DOMAIN%

changetype: modify

member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN%

dn: cn=IflowUsers,ou=%GROUP%,%DOMAIN%

changetype: modify

member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN%

【Active Directoryを利用している場合】

以下の表に示すユーザーをActive Directoryに登録します。

イニシャル

ユーザーログオン名

パスワード

パスワード入力画面におけるチェックの有無(注1)

所属する

グループ

説明

swrbasch

(注2)

空欄

空欄

swrbasch

(注2)

systemwalker#2

(注3)

×:ユーザーは次回ログオン時にパスワード変更が必要
△:ユーザーはパスワードを変更できない
○:パスワードを無期限にする
×:アカウントは無効

AdminRole

IflowUsers

スケジュール起動用のユーザー

注1)
○:チェックをつける。
△:チェックの有無は任意。
×:チェックをはずす。

注2)
推奨ユーザー名ですが任意に指定することも可能です。

注3)
Systemwalker#2は、初期値です。任意のパスワードに変更してご利用ください。

ユーザーの登録は以下の手順で行います。

  1. スタートメニューから[コントロールパネル]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザーとコンピュータ]を起動します。

  2. 組織単位(OU)“User”(“組織単位(OU)の作成”で名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU))を右クリックし、[新規作成]-[ユーザー]を選択します。

  3. [新しいオブジェクト - ユーザー]画面が表示されます。
    上の表に示す通りに“姓”、“名”、“イニシャル”、“ユーザーログオン名”を入力し、[次へ]ボタンをクリックします。

  4. パスワード入力画面が表示されます。
    上の表に示す通りにパスワードとチェックボックスを設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  5. 内容確認画面が表示されます。
    間違いがなければ[OK]ボタンをクリックします。

  6. 登録されたユーザーを右クリックし、プロパティ画面を開きます。

  7. [所属するグループ]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。

  8. “選択するオブジェクト名を入力してください”のテキストボックスに、上の表に示す所属するグループの名前を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

  9. プロパティ画面の[OK]ボタンをクリックします。

【OpenLDAPを利用している場合】

実際の環境に合わせて置き換える文字列として、以下を使用して説明します。

置換対象の文字列

置換後の設定値

%DOMAIN%

公開ディレクトリ

(例) ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

%USER%

組織単位(OU)“User”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU))

(例) User

%GROUP%

組織単位(OU)“Group”(名前を変更した場合は、変更した名前の組織単位(OU))

(例) Group

スケジュール起動用のユーザーの登録

Systemwalker Runbook Automationがスケジュールに従って自動運用プロセスを起動するために必要なユーザーを登録します。ここでは、以下のユーザー名およびパスワードを例に説明します。ユーザー名は推奨値ですが任意に変更が可能です。パスワードは任意のパスワードに変更してください。なお、ここで設定した値はインストール準備コマンド実行時にパラメーター入力ファイルに指定します。

ユーザー名

パスワード

swrbasch

systemwalker#2

以下の設定例に従って、ユーザーを登録するためのLDIFファイルを作成し、ldapaddコマンドを利用してLDAPへの登録を行います。

設定例

dn: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN%
changetype: add
objectClass: inetOrgPerson
objectClass: organizationalPerson
objectClass: person
objectClass: top
cn: swrbasch
sn: swrbasch
givenName: swrbasch
userPassword: systemwalker#2
uid: swrbasch

dn: cn=AdminRole,ou=%GROUP%,%DOMAIN%

changetype: modify

member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN%

dn: cn=IflowUsers,ou=%GROUP%,%DOMAIN%

changetype: modify

member: uid=swrbasch,ou=%USER%,%DOMAIN%