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WSMGR for Web V7.2 使用手引書L20

23.4.9 field.eventオブジェクト

イベントの発生時にbindメソッドで登録したコールバック関数に渡されるオブジェクトです。
イベントの発生タイミングについてはbindメソッドの説明を参照してください。


■loadイベント、clickイベント、changeイベント

渡されるオブジェクトはfieldオブジェクトを拡張したオブジェクトになります。また、スタイルごとに渡される内容は異なります。


●スタイル共通

メンバ変数

説明

dspemu

ユーザがインスタンスを生成したWsmgrDspemuオブジェクト


●assistスタイル

メンバ変数

説明

data

フィールドの入力値

changeイベントに登録したコールバック関数で入力候補として表示する文字列を制御します。入力候補として表示する文字列は、コールバック関数の戻り値に配列として指定してください。
入力候補のサンプルは、「23.1.2 クライアントスクリプトのサンプル」の「■入力候補の表示」を参照してください。

clickイベントで登録したコールバック関数には、以下のメンバ変数が渡されます。

メンバ変数

説明

data

入力候補リスト(changeイベントに登録したコールバック関数の戻り値で指定された配列)から選択した文字列

index

入力候補リストから、ユーザが選択した位置(0~)

clickイベントに登録したコールバック関数で、フィールドに入力する文字列を制御します。
フィールドに入力する文字列をコールバック関数の戻り値に指定してください。


●selectスタイル

メンバ変数

説明

data

bindメソッドの第三パラメータに指定した値

loadイベントに登録したコールバック関数でリストボックスに表示する文字列を初期化します。
リストボックスに表示する文字列は、以下の形式でコールバック関数の戻り値に指定してください。

形式

説明

配列

リストボックスの表示、入力値に同一データを指定します。

例) 表示、入力値共に以下の配列で指定した値を指定
["担当者1", "担当者2", "担当者3", "担当者4"]

二次元配列

リストボックスの表示、値に別の値を指定します。

例)入力値、表示値に別の値を指定
[["入力値1", "表示値1"], ["入力値2", "表示値2"]]

オブジェクト

リストボックスの表示、入力値と初期選択位置を指定します。戻り値のオブジェクトに、以下のメンバ変数を指定してください。
selectedIndex: 初期選択位置(0~)
data: リストボックスに表示するデータ(配列または2次元配列)

例) 初期選択位置を指定
{ selectedIndex: 1, data: ["担当者1", "担当者2", "担当者3"] }
※selectedIndexに0を指定した場合は、空文字を表示します。

リストボックスのサンプルは、「23.1.2 クライアントスクリプトのサンプル」の「■リストボックスの表示」を参照してください。

参考

changeイベントで、リストボックスのデータを取得する例を記載します。

●JavaScriptを用いて記述した例

field.bind("change", function (e) {
    var element = e.getHtmlElement();  // HTMLエレメントの取得
    var text = element[element.selectedIndex].text; // 選択されている表示文字列を取得
    var val = element[element.selectedIndex].value; // 選択されている入力値を取得
});

●calendarスタイル

メンバ変数

説明

value

カレンダーで選択した日付を格納

data

bindメソッドの第三パラメータに指定した値

ポイント

コールバック関数の戻り値を設定することでカレンダーの表示状態を操作できます。

戻り値

説明

true

表示中のカレンダーを閉じる

false

表示中のカレンダーを閉じない


●check、radioスタイル

メンバ変数

説明

checked

スタイルの状態を格納

選択状態:true
非選択状態:false

data

bindメソッドの第三パラメータに指定した値


●button、linkスタイル

メンバ変数

説明

data

bindメソッドの第三パラメータに指定した値