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WSMGR for Web V7.2 使用手引書L20

23.4.10 fieldsオブジェクト

エミュレータ画面のフィールドオブジェクトをリストで保持するオブジェクトです。fieldsオブジェクトを使用するには、screenオブジェクトのfieldsメソッドでオブジェクトの取得が必要です。

メソッド名

機能

JavaScript

VB/C#

bind

-

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにイベントを登録

filter

Filter

指定したセレクターで絞り込んだ結果のfieldsオブジェクトを取得

get

Get

指定したインデックスのフィールドを取得

getNextField

GetNextField

fieldsオブジェクトが保持する各フィールドより指定した先にあるフィールドを取得

getNextInputField

GetNextInputField

fieldsオブジェクトが保持する各フィールドの次の非保護フィールドを取得

next

Next

fieldsオブジェクトが保持する各フィールドの次のフィールドを取得

prev

Prev

fieldsオブジェクトが保持する各フィールドの前のフィールドを取得

setGroup

-

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにグループ名を設定

setStyle

-

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにスタイルを設定

setWidth

-

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドの表示幅を設定


プロパティ名

設定

参照

機能

length

-

fieldsオブジェクトが保持するフィールド数


■bind

fieldsオブジェクトのフィールドへイベントを登録

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドに指定したイベントが発生した際に呼び出されるコールバック関数を登録します。
スタイルを指定したフィールドで、指定されたイベントの発生時にコールバック関数を呼び出します。


●呼び出し形式

bind(type, func, data)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

type

コールバック関数を登録するイベント名を示す文字列
"load":ロードイベント
"click":クリックイベント
"change":チェンジイベント

省略できません

func

コールバック関数を指定
typeで指定したイベントに登録された関数を解除する場合は null を指定

null

data

コールバック関数に渡す任意のデータ

null


●スタイルごとのイベント一覧

スタイル

イベントの発生タイミング

"assist"

load:フィールドのロード時
click:入力候補リストの選択時
change:キー入力時、およびフィールド選択時

"select"

load:初期データのロード時
change:リストボックスのデータ変更時

"button"

load:フィールドのロード時
click:ボタンのクリック時

"link"

load:フィールドのロード時
click:リンクのクリック時

"calendar"

load:フィールドのロード時
click:リンクのクリック時

"check"

load:フィールドのロード時
click:チェックボックスのクリック時

"radio"

load:フィールドのロード時
click:ラジオボタンのクリック時


●リターン値

関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("{style: 'button'}");  // fieldsオブジェクトを取得
fields.bind("click", onClick, {fields: fields}); // fieldsオブジェクトへコールバック関数を登録

■filter/Filter

セレクターで絞り込んだfieldsオブジェクトの取得

指定したセレクターで絞り込んだ結果から、fieldsオブジェクトを取得します。


●呼び出し形式

filter(selector)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

selector

fieldsオブジェクトが保持するfieldオブジェクトのリストから抽出する条件を指定
抽出条件はscreenオブジェクトのgetFieldsメソッドを参照

すべて("*")


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると取得したfieldsオブジェクトを返します。一致する文字列が見つからなかった場合、およびエラーが発生した場合は、fieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getError/GetErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("担当");  // 文字列「担当」を含むfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.filter("{attr: 'protect'}"); // 保護フィールドで絞り込み

■get/Get

指定したインデックスのフィールドを取得

指定したインデックス位置に存在するフィールドを取得します。


●呼び出し形式

get(index)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

index

fieldオブジェクトのインデックス位置(0以上)

省略できません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると指定位置のfieldオブジェクトを返します。エラーが発生した場合はnullを返します。エラーの詳細は、getError/GetErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("担当");  // 文字列「担当」を含むfieldsオブジェクトを取得
for (var i = 0; i < fields.length; i++) {
    var field = fields.get(i); 
}

■getNextField/GetNextField

fieldsオブジェクトより指定した先に存在するfieldsオブジェクトを取得

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドより取得したfieldsオブジェクトから、指定数分先に存在するfieldsオブジェクトを取得します。


●呼び出し形式

getNextField(index)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

index

取得対象のfieldオブジェクトまでの数を指定

1


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると取得したfieldsオブジェクトを返します。フィールドが見つからなかった場合、およびエラーが発生した場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getError/GetErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("ユーザID");  // 文字列"ユーザID"を含むfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.getNextField(2); // 2つ先のフィールドを含むfieldsオブジェクトの取得

■getNextInputField/GetNextInputField

fieldsオブジェクトの次の非保護フィールドのfieldsオブジェクトを取得

fieldsオブジェクトが保持するすべての非保護フィールドより、次の非保護フィールドを保持するfieldsオブジェクトを取得します。


●呼び出し形式

getNextInputField()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると取得したfieldsオブジェクトを返します。フィールドが見つからなかった場合、およびエラーが発生した場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getError/GetErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("ユーザID");  // 文字列"ユーザID"を含むfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.getNextInputField(); // フィールドの次の非保護フィールドを含むfieldsオブジェクトの取得

■next/Next

fieldsオブジェクト内の次のfieldsオブジェクトを取得

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドより現在のフィールドの次のフィールドから、fieldsオブジェクトを取得します。


●呼び出し形式

next()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると次のfieldsオブジェクトを返します。現在のフィールドが最終フィールドで、次のフィールドが存在しない場合、およびエラーの場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getError/GetErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("{attr: 'protect'}");  // 保護フィールドのfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.next(); //次のフィールドを含む、fieldsオブジェクトを取得

■prev/Prev

fieldsオブジェクト内の前のfieldsオブジェクトを取得

fieldsオブジェクトが保持するすべてのオブジェクトより、現在のフィールドの前のフィールドから、fieldsオブジェクトを取得します。


●呼び出し形式

prev()

●パラメータ

ありません


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると前のfieldsオブジェクトを返します。現在のフィールドが先頭フィールドで、前のフィールドが存在しない場合、およびエラーの場合はfieldsオブジェクトのlengthプロパティが0のfieldsオブジェクトを返します。エラーの詳細は、getError/GetErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("{attr : 'unprotect'}");  // 非保護フィールドのfieldsオブジェクトを取得
fields = fields.prev(); //前のフィールドを含むfieldsオブジェクトを取得

■setGroup

fieldsオブジェクトへグループ名を設定

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドにグループ名を指定します。フィールドのスタイルがradioの場合のみ有効です。


●呼び出し形式

setGroup(name)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

name

フィールドに設定するグループ名

設定した値をクリア


●リターン値

関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("{style: 'radio'}");  // スタイルが「radio」のfieldsオブジェクトを取得
fields.setGroup("グループ1"); //グループ名を設定

■setStyle

fieldsオブジェクトのスタイルを変更

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドを、指定した初期値のスタイルに変更します。


●呼び出し形式

setStyle(style[, value])

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

style

設定するスタイルを示す文字列
指定可能な値は下記「スタイル」を参照

設定されたスタイルを解除

value

スタイルの初期値を示す文字列
指定可能な値は下記「スタイルと初期値」を参照


●スタイル

スタイル

説明

"assist"

フィールドを入力候補に設定します。
フィールドが非保護フィールドの場合のみ設定できます。

"button"

フィールドをボタンに設定します。
フィールドが保護フィールドの場合のみ設定できます。

"calendar"

フィールドをカレンダー属性に設定します。

"check"

フィールドをチェックボックスに設定します。
チェックボックスはフィールドアトリビュート位置に設定されます。

"hide"

フィールドを非表示に設定します。

"link"

フィールドをリンクに設定します。
フィールドが保護フィールドの場合のみ設定できます。

"radio"

フィールドをラジオボタンに設定します。
ラジオボタンはフィールドアトリビュート位置に設定されます。

"select"

フィールドをリストボックスに設定します。
フィールドが非保護フィールドの場合のみ設定できます。

空文字("")

スタイルを初期値に設定します。
属性の指定を解除する場合に指定してください。


●スタイルと初期値

スタイル

初期値の説明

"button"
"calendar"

"full-field"

フィールド全体(初期値)

"round-text"

前後空白を取り除いた領域

"attribute"

フィールドアトリビュート位置

"link"

"full-field"

フィールド全体 (初期値)

"round-text"

前後空白を取り除いた領域

"radio"
"check"

true

選択状態

false

非選択状態(初期値)


●リターン値

関数の呼び出しに成功すると指定位置のfieldオブジェクトを返します。エラーが発生した場合はnullを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("{attr: 'unprotect'}");
fields.setStyle("select"); 

■setWidth

fieldsオブジェクトのフィールドへ表示幅を設定

fieldsオブジェクトが保持するすべてのフィールドの表示幅を指定します。フィールドのスタイルがbutton、selectの場合、かつスタイルの初期値がattribute以外の場合のみ有効です。


●呼び出し形式

setWidth(value)

●パラメータ

パラメータ

説明

省略時の初期値

value

"auto":自動で幅を設定(初期値)
1~80:半角文字換算で幅を指定
右端を超えるサイズを指定した場合は、右端までのサイズで表示します

省略できません

注意

  • スタイルを設定したフィールドが隣のフィールドと重なった場合は、フィールドの上に重なって表示されます。

  • 重なり合うフィールドの両方にスタイルが設定されていた場合は、後から生成されたフィールドが上に重なって表示されます。


●リターン値

関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。エラーの詳細は、getErrorメソッドにより取得できます。


●JavaScriptを用いて記述した例

var dspemu = new WsmgrDspemu();  // インスタンスの作成

var fields = dspemu.screen.getFields("{assist: 'button'}");  // スタイルが「button」のfieldsオブジェクトを取得
fields.setWidth("auto"); // フィールド幅を自動で表示