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Systemwalker Centric Manager PRIMERGY/PRIMEQUEST運用管理ガイド
Systemwalker

1.2 機能概要

Systemwalker Centric Managerにて、PRIMERGY/PRIMEQUESTを運用管理することで使用できる機能を以下に説明します。

PRIMERGY/PRIMEQUESTのモデルによって、Systemwalker Centric Managerで使用できる機能が以下の表のように異なります。

各機能については、以降を参照してください。

Resource Coordinatorを導入した場合、通常のハードウェア監視と運用方法が異なるため、本書では“Resource Coordinatorを使用する場合”として説明します。

なお、VM環境のシステムを監視する運用で使用可能な機能については、“VM環境使用可能な”を参照してください。


モデル

機能

プロビジョニング

ハードウェア監視

一括インストール

ノードの自動検出

ServerView
バンドルモデル

PRIMERGY

ブレードサーバ

LANDesk Server Manager
バンドルモデル

PRIMERGY

PSA
バンドルモデル

PRIMEQUEST

○:使用可能
△:Resource Coordinatorを導入することで使用可能
-:対象外


プロビジョニング

Resource Coordinatorのプロビジョニングにより、追加/削除されたサーバは、Systemwalker Centric Managerの管理対象に自動的に追加/削除されます。

また、新規に作成されたサーバにも、事前に設定した監視定義が自動的に設定されます。

異常発生時には、Resource Coordinator画面を呼び出すことで、異常の影響範囲や原因の早期特定が可能となり、異常回避や迅速な復旧ができます。

なお、プロビジョニングの対象サーバ(管理対象サーバ)は、PRIMERGYに導入されたSystemwalker Centric Manager 業務サーバとなります。


ハードウェア監視

ServerViewバンドルモデル

ServerViewを使って、以下のハードウェア異常をSystemwalker Centric Managerで集中監視することができます。

機能名

異常内容

異常発生の通知

電源、FAN、温度の異常、サーバブレードのメモリ、CPU、HDDなどのハードウェア異常

サーバ状況の確認

電源、FANなどの部品寿命

これらのパラメタが指定した値を超えたり、エラーが発生した場合、メッセージが通知されます。

さらに、異常の詳細を確認するために、Systemwalker Centric ManagerからServerViewコンソールを起動することができます。なお、ServerViewで提供される各種MIBデータをあらかじめSystemwalker Centric Managerに登録しておくことにより、ServerViewコンソールがない場合でも、Systemwalker Centric Managerから詳細なハードウェア状態を確認できます。

LANDesk Server Managerバンドルモデル

LANDesk Server Managerを使って、PRIMERGYのハードウェアの異常、しきい値を超えた時に通知するアラートを監視することができます。

以下のハードウェア異常を監視することができます。

Systemwalker Centric Managerで、LANDesk Server Managerコンソールを登録することにより、PRIMERGYで異常が発生した時に、LANDesk Server Managerコンソールで異常の詳細確認、対処ができます。

また、Desktop Management Interface(以降、DMIと略しています。)ブラウザから、LANDesk Server ManagerをインストールしているノードのDMI情報を参照することができます。


PSAバンドルモデル

PSA、およびPRIMEQUEST筐体内のハードウェア監視機能(Management Board、以降、MMBと略しています。)やネットワークスイッチ(Giga-bit Switch Board、以降、GSWBと略しています。)を使って、PRIMEQUESTのパーティション上にあるハードウェアのコンポーネントの異常や、OSやファームウェアが検出した、CPU、メモリ、チップセットおよびチップ間バスなどの各種のエラー記録を監視することができます。

以下のハードウェア異常や状態を管理/監視することができます。

Systemwalker Centric ManagerでMMBのWEB-GUIを登録することにより、PRIMEQUESTで異常が発生した時に、PSAの監視画面で異常の詳細確認や対処ができます。


一括インストール

複数存在するPRIMERGYにSystemwalker Centric Managerをインストールする場合、SystemcastWizard Professionalを使って、一括でOSのインストール/セットアップ、およびSystemwalker Centric Managerのインストールを簡単に行うことができます。


ノードの自動検出

ブレードサーバに内蔵されている、サーバブレード、スイッチブレード、およびマネジメントブレードのネットワーク構成図が自動的に作成されます。

マネジメントブレード、およびスイッチブレードは、[Systemwalkerコンソール]に専用のアイコンで表示することができます。

Systemwalker Centric Managerで、ノードの自動検出を行った場合の画面イメージを以下に示します。

VM環境で使用可能な機能

VM環境で使用可能なSystemwalker Centric Managerの機能について、以下のVM製品ごとに一覧を示します。

表1.1 VMware(R) Infrastructure 3 (PRIMERGY)

機能分類

機能

VMware(R) Infrastructure 3

説明

管理OS

ゲストOS

構成の管理

ネットワークの構成情報の管理

ノード検出

システムの構成情報の管理

インベントリ情報表示・検索

×(※1)

インベントリ収集では、CPUの「1次キャッシュ・2次キャッシュ」情報は採取されません。

アプリケーションの構成情報の管理

アプリケーション検出

×

ポリシー配付

×

資源の配付

資源配付・状況検索

×

配付結果通知

×

インベントリ情報の収集

×(※1)

インベントリ収集では、CPUの「1次キャッシュ・2次キャッシュ」情報は採取されません。

ネットワーク/システムの監視

稼働監視

稼働状態の監視

障害監視

SNMPトラップの監視

MIBしきい値監視

システムのイベント監視

×(※2)

性能監視

システム性能監視

×(※2)

ネットワーク性能監視

×(※2)

性能情報の表示

×(※2)

アプリケーションの監視

稼働監視

アプリケーションの稼働状態の表示

×

アプリケーションの稼働状態の監視

×

障害監視

アプリケーションのイベント監視

×

性能監視

アプリケーションしきい値監視

×

アプリケーション性能表示

×

業務の監視

業務監視

業務構成の管理

×

リソースの関係管理

×

ノードの変更監視

未登録固定IPノードの接続検知

固定IPノードの削除/追加/アドレス変更の検知

障害の対処

リモートからの操作

リモート操作

×(※3)

・リモート操作クライアント機能を動作させるためには、管理OS、およびゲストOSのIPアドレスは一意に設定しておく必要があります。

・ゲストOSをリモート操作する場合は、ゲストOSにインストールされているリモート操作クライアントに対して、リモート操作エキスパートまたはモニタから接続する必要があります。このとき、管理OSの画面をリモート操作することはできません。

・リモート操作されているゲストOSを管理OS上で確認した場合、マウスが移動せず、マウスの操作状況が反映されていないように見えることがあります。

リモートコマンド

×(※3)

リモートからの電源投入・切断

サーバの電源投入・切断

×(※1)

×(※1)

ブレードサーバやVM機能で複数のOSを起動している場合は電源制御機能は使用できません。

障害対処の自動化

自動アクション

×(※2)

サービスレベルの評価

ネットワークの評価

性能情報グラフ表示

×

システムの評価

レポーティング

×

Systemwalker自身の監視

イベントトレース

イベントトレース

×

プロセス監視

Systemwalkerのプロセス監視

×

ダウン監視

Systemwalkerセルフチェック

×

スローダウン監視

イベントのスローダウン監視

×

IPC資源の一元管理

×

インテリジェントサービス

×

ソフトウェア修正管理

×

監査ログ管理

×

監視抑止

×

トラブルシューティング

調査資料の採取

保守情報収集ツール

×

○:使用可能
△:一部使用可能
×:使用不可能
※1 VMware(R) 管理ツールで管理することができます。
※2 ServerView を使用して(異常メッセージ監視、異常時の自動対処を)行うことができます。
※3 TELNETやSSHなどのリモート接続でコマンドを実行することができます。

表1.2 Linux 仮想マシン機能

機能分類

機能

Linux 仮想マシン機能

説明

管理OS

ゲストOS

構成の管理

ネットワークの構成情報の管理

ノード検出

システムの構成情報の管理

インベントリ情報表示・検索

△(※1)

インベントリ収集では、CPUの「1次キャッシュ・2次キャッシュ」情報は採取されません。

アプリケーションの構成情報の管理

アプリケーション検出

ポリシー配付

資源の配付

資源配付・状況検索

配付結果通知

インベントリ情報の収集

△(※1)

インベントリ収集では、CPUの「1次キャッシュ・2次キャッシュ」情報は採取されません。

ネットワーク/システムの監視

稼働監視

稼働状態の監視

障害監視

SNMPトラップの監視

MIBしきい値監視

システムのイベント監視

性能監視

システム性能監視

ネットワーク性能監視

性能情報の表示

アプリケーションの監視

稼働監視

アプリケーションの稼働状態の表示

アプリケーションの稼働状態の監視

障害監視

アプリケーションのイベント監視

性能監視

アプリケーションしきい値監視

アプリケーション性能表示

業務の監視

業務監視

業務構成の管理

リソースの関係管理

ノードの変更監視

未登録固定IPノードの接続検知

固定IPノードの削除/追加/アドレス変更の検知

障害の対処

リモートからの操作

リモート操作

×

・リモート操作クライアント機能を動作させるためには、管理OSおよびゲストOSのIPアドレスは一意に設定しておく必要があります。

・ゲストOSをリモート操作する場合は、ゲストOSにインストールされているリモート操作クライアントに対して、リモート操作エキスパートまたはモニタから接続する必要があります。このとき、管理OSの画面をリモート操作することはできません。

・リモート操作されているゲストOSを管理OS上で確認した場合、マウスが移動せず、マウスの操作状況が反映されていないように見えることがあります。

リモートコマンド

リモートからの電源投入・切断

サーバの電源投入・切断

×(※1)

×(※1)

ブレードサーバやVM機能で複数のOSを起動している場合は電源制御機能は使用できません。

障害対処の自動化

自動アクション

サービスレベルの評価

ネットワークの評価

性能情報グラフ表示

システムの評価

レポーティング

Systemwalker自身の監視

イベントトレース

イベントトレース

プロセス監視

Systemwalkerのプロセス監視

ダウン監視

Systemwalkerセルフチェック

スローダウン監視

イベントのスローダウン監視

IPC資源の一元管理

インテリジェントサービス

ソフトウェア修正管理

監査ログ管理

監視抑止

トラブルシューティング

調査資料の採取

保守情報収集ツール

○:使用可能
△:一部使用可能
×:使用不可能
※1 Linux 仮想マシン機能の管理ツールで管理することができます。

表1.3 PRIMEQUEST 仮想マシン機能

機能分類

機能

PRIMEQUEST 仮想マシン機能

説明

管理OS

ゲストOS

構成の管理

ネットワークの構成情報の管理

ノード検出

システムの構成情報の管理

インベントリ情報表示・検索

△(※1)

インベントリ収集では、CPUの「1次キャッシュ・2次キャッシュ」情報は採取されません。

アプリケーションの構成情報の管理

アプリケーション検出

サーバ間連携(対処連携)

同一物理サーバ内のゲストOS、管理OSで運用管理サーバの二重化環境を構築できません。

ポリシー配付

資源の配付

資源配付・状況検索

配付結果通知

インベントリ情報の収集

△(※1)

インベントリ収集では、CPUの「1次キャッシュ・2次キャッシュ」情報は採取されません。

ネットワーク/システムの監視

稼働監視

稼働状態の監視

障害監視

SNMPトラップの監視

MIBしきい値監視

システムのイベント監視

性能監視

システム性能監視

ネットワーク性能監視

性能情報の表示

アプリケーションの監視

稼働監視

アプリケーションの稼働状態の表示

アプリケーションの稼働状態の監視

障害監視

アプリケーションのイベント監視

性能監視

アプリケーションしきい値監視

アプリケーション性能表示

業務の監視

業務監視

業務構成の管理

リソースの関係管理

ノードの変更監視

未登録固定IPノードの接続検知

固定IPノードの削除/追加/アドレス変更の検知

障害の対処

リモートからの操作

リモート操作

×

・リモート操作クライアント機能を動作させるためには、管理OSおよびゲストOSのIPアドレスは一意に設定しておく必要があります。

・ゲストOSをリモート操作する場合は、ゲストOSにインストールされているリモート操作クライアントに対して、リモート操作エキスパートまたはモニタから接続する必要があります。このとき、管理OSの画面をリモート操作することはできません。

・リモート操作されているゲストOSを管理OS上で確認した場合、マウスが移動せず、マウスの操作状況が反映されていないように見えることがあります。

リモートコマンド

リモートからの電源投入・切断

サーバの電源投入・切断

×(※1)

×(※1)

ブレードサーバやVM機能で複数のOSを起動している場合は電源制御機能は使用できません。

障害対処の自動化

自動アクション

サービスレベルの評価

ネットワークの評価

性能情報グラフ表示

システムの評価

レポーティング

Systemwalker自身の監視

イベントトレース

イベントトレース

プロセス監視

Systemwalkerのプロセス監視

ダウン監視

Systemwalkerセルフチェック

スローダウン監視

イベントのスローダウン監視

IPC資源の一元管理

インテリジェントサービス

ソフトウェア修正管理

監査ログ管理

監視抑止

トラブルシューティング

調査資料の採取

保守情報収集ツール

○:使用可能
△:一部使用可能
×:使用不可能

※1 PRIMEQUEST 仮想マシン機能の管理ツールで管理することができます。