資源配付をクラスタサービスとして運用している場合のリストア手順を以下に示します。
注意
ディスク破損で共有ディスクを交換したなど、共有ディスクの内容が刷新されている場合は、配付系のリストアを実施する前に、“共有ディスクを交換した場合”の手順を行ってください。
資源配付以外のリストアは、プライマリノード、セカンダリノードそれぞれで行います。資源配付のリストアは、プライマリノードだけで行います。
配付系以外のリストア
配付系以外の資源をリストアする手順を説明します。配付系以外の資源は、プライマリノード、セカンダリノードで、それぞれリストアします。
クラスタサービスを停止します。停止方法については、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。
共有ディスクをオンライン化します。
詳細については、“共有ディスクのオンライン化”を参照してください。
[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を起動します。
→[運用環境保守ウィザード]ダイアログボックスが表示されます。
[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[実施する処理]
[運用環境の復元]を指定します。
[退避データ格納先]
バックアップデータの格納先を指定します。
→[退避データ復元方法の選択]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。
[復元方法]
[選択した機能の運用データのみ待避する]を選択し、資源配付機能のチェックをはずしてください。
[復元する情報]
以下の項目から復元する情報を指定します。
[ログ情報と定義情報]
[ログ情報]
[定義情報]
[共有DISK上のデータを復元する]
退避データに共有ディスク上のデータが含まれている場合、プライマリノードを構築するときは、選択してください。
ポイント
クラスタ未構築の環境にリストアを行う場合には、[運用形態の設定]ダイアログボックスが表示されます。ここでクラスタ環境の設定を行うことで、クラスタ環境を構築してからリストアを行うことができます。
クラスタ環境を構築する場合は、以下の指定を行ってください。
設定する項目 | 説明 |
---|---|
[運用形態] | プライマリノードを構築する場合は、“クラスタ運用 - プライマリノード”を指定し、セカンダリノードを構築する場合は、“クラスタ運用 - セカンダリノード”を指定します。 |
[物理DISKリソース名] | 共有ディスクとして使用する物理ディスクリソース名を指定します。クラスタシステムに登録したQuorumディスク用のリソースは指定しないでください。セカンダリノードを構築する場合には、プライマリノードで指定した物理ディスクリソース名を指定してください。 |
IPv4設定情報 | IPv4用の情報を入力するために“ON”にします。“ON”にしないと、入力フィールドが編集できません。 |
[論理IPアドレス] | Systemwalker Centric Manager用グループの仮想アドレスとして任意のIPアドレス(IPv4)を指定します。すでに使用されているIPアドレスは指定しないでください。 |
[サブネットマスク] | 部門管理サーバのあるネットワークのサブネットマスクを指定します。 |
[論理ホスト名] | Systemwalker Centric Manager用グループのネットワーク名として任意の名前を指定します。すでに使用されているネットワーク名は指定しないでください。 |
IPv6設定情報 | IPv6用の情報を入力するために“ON”にします。“ON”にしないと、入力フィールドが編集できません。 |
[論理IPアドレス] | Systemwalker Centric Manager用グループの仮想アドレスとして任意のIPアドレス(IPv6)を指定します。すでに使用されているIPアドレスは指定しないでください。 |
[プレフィックス長] | 部門管理サーバのあるネットワークのプレフィックス長を指定します。IPv6用のサブネットアドレスに対するプレフィックス長を指定します。 |
[論理ホスト名] | Systemwalker Centric Manager用グループのネットワーク名として任意の名前を指定します。すでに使用されているネットワーク名は指定しないでください。 |
[クラスタ名] | MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのセットアップ時に設定したクラスタ名を指定します。 |
[外部接続用ネットワーク名] | MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのセットアップ時に設定した外部通信用ネットワークを指定します。 |
ポイント
セカンダリノード構築時には、プライマリノード構築時に指定した、共有ディスクのドライブ名を指定することで、プライマリ構築設定値が自動的に表示されます。
注意
セカンダリノードの退避データでは、プライマリノードを構築することはできません。
→[設定内容の確認]ダイアログボックスが表示されます。
[設定内容の一覧]で設定内容を確認し、[次へ]ボタンをクリックします。
→[処理の実行]ダイアログボックスが表示され、処理を実行します。
[処理完了]ダイアログボックスが表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
Systemwalker Centric Managerの起動
プライマリノード、セカンダリノードのリストア後に、Systemwalker Centric Managerの起動を行います。詳細は、“クラスタシステム上の部門管理サーバを起動する”を参照してください。
配付系のリストア
配付系の資源をリストアする手順を説明します。配付系の資源は、プライマリノードで、リストアします。
資源配付のクラスタサービスの停止
クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを停止します。停止方法については、クラスタのマニュアルを参照してください。
共有ディスクのオンライン化
資源配付で使用する共有ディスクをオンラインにします。オンラインにする方法については、クラスタのマニュアルを参照してください。
配付系のリストア
資源配付に関する資源をリストアします。
[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。「運用環境保守ウィザード」画面で「運用環境の復元」を選択し、資源配付の資源を復元してください。
共有ディスクのオフライン化
資源配付で使用する共有ディスクをオフラインにします。オフラインにする方法については、クラスタのマニュアルを参照してください。
資源配付のクラスタサービスの起動
クラスタ運用管理ビューを起動し、資源配付のクラスタサービスを起動します。起動方法については、クラスタのマニュアルを参照してください。
構成情報の配付
構成情報を一括配付するため、運用管理サーバで、以下のコマンドを実行します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\MpNetmgr\bin\mpdrpspm.exe -a |
ポリシーの配付
ネットワーク管理のポリシーを一括配付するため、運用管理サーバで、以下のコマンドを実行します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.DM\MpNetmgr\bin\mpnmpref.bat [ポリシーを配付する管理サーバのIPアドレス] |
mpnmpref(ネットワーク管理ポリシー反映コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
注意
mpnmpref.batコマンドを実行する前に、ネットワーク管理のポリシーを配付する管理サーバが起動状態であり、ネットワーク接続可能な状態であるかを確認してください。