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Symfoware Server V11.0.1 セキュリティ運用ガイド
Symfoware

7.2.2 マシンの移行

マシンの移行で、移行元の不要になったSymfoware/RDBシステム全体のデータベース資源を削除して、データが漏洩しないようにする必要があります。

不要になったSymfoware/RDBシステム全体のデータベース資源の削除

マシンの移行で、移行元のSymfoware/RDBシステム全体のデータベース資源を削除する場合、管理者は、SQL文やRDBコマンドを用いてデータベースやログファイルを削除します。

データベースやログファイルを削除した後は、残っているRDBディクショナリ、RDBディレクトリファイル、各種ファイルなどは、rdbclrfコマンドで削除します。

マシンの移行時にすべてのデータベースの資源やファイルの内容を削除することにより、媒体上に残ったデータを不正にアクセスできないようにします。

マシンの移行で、不要になったSymfoware/RDBシステム全体のデータベース資源を削除するための作業手順を以下の図に示します。

図7.1 Symfoware/RDBシステム全体のデータベース資源の削除手順

1) RDBコマンドでデータベース資源を削除

RDBコマンドで、データベース資源を削除します。

参照

RDBコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

rdbddlexコマンドで、以下の資源を削除します。

rdblogコマンドで、以下の資源を削除します。なお、rdblogコマンドを実行する前には、rdbstopコマンドでSymfoware/RDBを停止させてください。

rdbscldirコマンドで、以下の資源を削除します。

2) rdbauditコマンドで監査ログデータベースを削除

rdbauditコマンドで監査ログデータベースを削除します。

使用例

監査ログデータベース資源を削除する例を以下に示します。

$ rdbaudit -d 

3) rdbclrfコマンドで管理者または利用者が獲得したデータベース資源を削除

rdbclrfコマンドで、以下の管理者または利用者が獲得したデータベース資源を削除します。

rdbclrfコマンド

rdbclrfコマンドは、ファイルの内容を消去してから削除します。通常の運用では削除されないファイルは、このコマンドを使用して削除してください。

参照

rdbclrfコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

注意

ファイルへのシンボリックリンクを指定した場合、rdbclrfコマンドはリンクの参照先ファイルの内容を消去し、指定されたシンボリックリンクを削除します。リンクの参照先ファイルは削除されません。

使用例

SolarisSolarisの場合

例1

利用者が獲得したデータベース資源を削除する例を以下に示します。

$ rdbclrf /dev/rdsk/c0t2d0s1               … RDBディクショナリ
$ rdbclrf /dev/rdsk/c3t1d0s3               … RDBディレクトリファイル
$ rdbclrf /dev/rdsk/c0t1d0s3               … 退避ディスク
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/etc/rdblogmanage  … ログ管理ファイル
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/etc/rdbloggroup   … ロググループ管理ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/unl_file         … アンロードファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/input_file1      … 管理者用RDBコマンドの入力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/output_file1     … 管理者用RDBコマンドの出力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/input_file2      … 利用者用RDBコマンドの入力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/output_file2     … 利用者用RDBコマンドの出力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/cmd_result       … コマンド出力を保存したファイル
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/etc/rdbsys1.cfg   … RDB構成パラメタファイル
$ rdbclrf /home/client/fssqlenvc           … クライアント用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/etc/rdbsys1.env   … システム用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/fssqlenvs            … サーバ用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/performance/*        … パフォーマンスデータ格納ファイル
$ rdbclrf /etc/init.d/rc_symfosv           … 自動起動停止スクリプト
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/etc/RDBSYS.cfg    … ひな型RDB構成パラメタファイル
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/demo/fssqlenvc    … ひな型クライアント用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/etc/fssqlenv      … ひな型システム用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /opt/FSUNrdb2b/demo/rc_symfosv   … ひな型自動起動停止スクリプト
$ rdbclrf /home/symfo/core/core_17825.000804.104642  … COREファイル
$ rdbclrf /home/symfo/core/pageinf_952085862  … ページダンプ
$ rdbclrf /home/symfo/msg/rdbreprt.log     … メッセージログファイル
$ rdbclrf /home/symfo/msg/rdbreprt.old     … メッセージログファイル
$ rdbclrf /home/symfo/core/trouble         … 障害調査資料
$ rdbclrf /ssl/cert/cert.pem               … サーバ証明書ファイル(注1)
$ rdbclrf /ssl/privkey/privkey.pem         … サーバ秘密鍵ファイル(注1)
$ rdbclrf /home/rdb/KEY/master.key         … マスタ暗号化キーファイル(注2)

注1)通信データを暗号化し、サーバ認証を行っている場合

注2) 格納データの暗号化を行っている場合


LinuxLinuxの場合

例2

利用者が獲得したデータベース資源を削除する例を以下に示します。

$ rdbclrf /dev_symfoware/raw5              … RDBディクショナリ
$ rdbclrf /dev_symfoware/raw19             … RDBディレクトリファイル
$ rdbclrf /dev_symfoware/raw10             … 退避ディスク
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/etc/rdblogmanage  … ログ管理ファイル
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/etc/rdbloggroup   … ロググループ管理ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/unl_file         … アンロードファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/input_file1      … 管理者用RDBコマンドの入力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/output_file1     … 管理者用RDBコマンドの出力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/input_file2      … 利用者用RDBコマンドの入力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/output_file2     … 利用者用RDBコマンドの出力ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/cmd/cmd_result       … コマンド出力を保存したファイル
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/etc/rdbsys1.cfg   … RDB構成パラメタファイル
$ rdbclrf /home/client/fssqlenvc           … クライアント用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/etc/rdbsys1.env   … システム用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/fssqlenvs            … サーバ用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /home/symfo/performance/*        … パフォーマンスデータ格納ファイル
$ rdbclrf /etc/rc.d/init.d/rc_symfosv      … 自動起動停止スクリプト
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/etc/RDBSYS.cfg    … ひな型RDB構成パラメタファイル
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/demo/fssqlenvc    … ひな型クライアント用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/etc/fssqlenv      … ひな型システム用の動作環境ファイル
$ rdbclrf /opt/FJSVrdb2b/demo/rc_symfosv   … ひな型自動起動停止スクリプト
$ rdbclrf /home/symfo/core/core_17825.000804.104642  … COREファイル
$ rdbclrf /home/symfo/core/pageinf_952085862  … ページダンプ
$ rdbclrf /home/symfo/msg/rdbreprt.log     … メッセージログファイル
$ rdbclrf /home/symfo/msg/rdbreprt.old     … メッセージログファイル
$ rdbclrf /home/symfo/core/trouble         … 障害調査資料
$ rdbclrf /ssl/cert/cert.pem               … サーバ証明書ファイル(注1)
$ rdbclrf /ssl/privkey/privkey.pem         … サーバ秘密鍵ファイル(注1)
$ rdbclrf /home/rdb/KEY/master.key         … マスタ暗号化キーファイル(注2)

注1)通信データを暗号化し、サーバ認証を行っている場合

注2) 格納データの暗号化を行っている場合


4) Symfoware Serverのアンインストール

Symfoware Serverをアンインストールし、以下のファイルを削除します。