監査ログの見積りについて以下に示します。
監査ログデータベースに取得する情報は、以下の6種類です。
監査ログを取得する利用者を選択している場合、以下の情報は出力される監査ログの量で見積もってください。
利用者のアプリケーション実行に関する情報
セションに関する情報(接続成功時)
利用者の資源アクセスに関する情報
アクセスに関する情報
SQL文に関する情報
SQL文の入力データに関する情報
管理者によるシステムの保守および運用に関する情報
各情報ごとの見積り式を以下に示します。
1時間当たりに発生するコネクション数、1時間当たりに終了するコネクション数の合計を想定します。想定数をXとすると、求める量は以下となります。
利用者のアプリケーション実行に関する情報 = 590 × X (バイト) … A
1時間当たりに実行されるすべてのSQL文の数を想定します。想定するSQL文数をYとすると、求める量は以下となります。
利用者の資源アクセスに関する情報 = 1055 × Y (バイト) … B
1時間当たりに管理者によって実行される、RDBコマンドおよびSQL文の数を想定します。なお、RDBコマンドは、RDBコマンド開始時と終了時の2つの監査ログが出力されるため、RDBコマンドの実行数を2倍にしてください。
ただし、rdbddlex、rdbexecsql、rdbunlsqlおよびrdbuptの各コマンドを実行する場合、指定したファイルに記述されているSQL文または入力データの個数を加えてください。
また、アプリケーションを実行する場合、アプリケーション中で実行するSQL文の個数を加えてください。
想定する数をZとすると、求める量は以下となります。
管理者によるシステムの保守および運用に関する情報 = 1614 × Z (バイト) … C
1時間当たりに発生するエラー事象に応じて指定します。
最低値は、10000バイトとします。
システムが検出した異常事象に関する情報 = 10000 (バイト) … D
1時間当たりに必要となる監査ログエレメント容量に、退避間隔時間を掛け合わせた値がrdbauditコマンドで指定する監査ログエレメントサイズとなります。
退避間隔時間をH(時間)とすると、求める監査ログエレメントサイズは以下となります。
監査ログエレメントサイズ = (A + B + C + D + E + F + 10000) × H (バイト)