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Symfoware Server V11.0.1 セットアップガイド
Symfoware

I.10 監査ログの見積り式

監査ログの見積りについて以下に示します。

要素ごとの見積り

監査ログデータベースに取得する情報は、以下の6種類です。

監査ログを取得する利用者を選択している場合、以下の情報は出力される監査ログの量で見積もってください。

各情報ごとの見積り式を以下に示します。

利用者のアプリケーション実行に関する情報

1時間当たりに発生するコネクション数、1時間当たりに終了するコネクション数の合計を想定します。想定数をXとすると、求める量は以下となります。

利用者のアプリケーション実行に関する情報 = 590 × X        (バイト) … A
利用者の資源アクセスに関する情報

1時間当たりに実行されるすべてのSQL文の数を想定します。想定するSQL文数をYとすると、求める量は以下となります。

利用者の資源アクセスに関する情報 = 1055 × Y         (バイト) … B
管理者によるシステムの保守および運用に関する情報

1時間当たりに管理者によって実行される、RDBコマンドおよびSQL文の数を想定します。なお、RDBコマンドは、RDBコマンド開始時と終了時の2つの監査ログが出力されるため、RDBコマンドの実行数を2倍にしてください。

ただし、rdbddlex、rdbexecsql、rdbunlsqlおよびrdbuptの各コマンドを実行する場合、指定したファイルに記述されているSQL文または入力データの個数を加えてください。

また、アプリケーションを実行する場合、アプリケーション中で実行するSQL文の個数を加えてください。

想定する数をZとすると、求める量は以下となります。

管理者によるシステムの保守および運用に関する情報 = 1614 × Z        (バイト) … C
システムが検出した異常事象に関する情報

1時間当たりに発生するエラー事象に応じて指定します。

最低値は、10000バイトとします。

システムが検出した異常事象に関する情報 = 10000            (バイト) … D
SQL文に関する情報

1時間当たりに実行されるすべてのSQL文の数と平均のSQL文の文字列長を想定します。想定するSQL文数をV、平均のSQL文の文字列長をUとすると、求める量は以下となります。

SQL文に関する情報 = (590 + U) × V         (バイト) … E
SQL文の入力データに関する情報

1時間当たりに実行されるすべてのSQL文の数を想定します。想定するSQL文数をWとすると、求める量は以下となります。

SQL文の入力データに関する情報 = 1614 × W         (バイト) … F

監査ログエレメントサイズ

1時間当たりに必要となる監査ログエレメント容量に、退避間隔時間を掛け合わせた値がrdbauditコマンドで指定する監査ログエレメントサイズとなります。

退避間隔時間をH(時間)とすると、求める監査ログエレメントサイズは以下となります。

監査ログエレメントサイズ = (A + B + C + D + E + F + 10000) × H     (バイト)