クラスタアプリケーションの作成を行う前に、クラスタアプリケーションに登録するリソースの作成を行う必要があります。
リソースの作成は“3.4.16 リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成”を参照してください。
クラスタアプリケーションの作成は、以下の2つの手順で行ってください。
スタンバイ型のクラスタアプリケーションの作成
スケーラブル型のクラスタアプリケーションの作成
userApplicationの作成を起動する
[userApplication Configuration Wizard]画面を起動し、[userApplicationの作成]を選択します。
クラスタアプリケーション名と運用形態を設定する
[userApplication名]には作成するクラスタアプリケーション名を指定し、[運用形態]には、Standbyを選択します。
SysNode(ノード)を選択する
クラスタアプリケーションを作成するノードを選択します。
選択されたノードの順番によって上から運用ノード、待機ノード1、待機ノード2として設定されます。なおN:1およびN:M運用待機の場合は以下のように設定してください
N:1運用待機の場合
運用ノード、待機ノード、その他のノードという順番で選択してください。
N:M運用待機の場合(以下の例は2:2運用待機を示す)
運用ノード、待機ノード1、待機ノード2、その他のノードという順番で選択してください。なお、各スタンバイ型のクラスタアプリケーションの待機ノードの優先度が同じものを同一ノード上に配置しないように設定してください。
クラスタアプリケーションの属性を設定する
クラスタアプリケーションの属性を選択します。
クラスタアプリケーションの属性の詳細は“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。なお、属性については、以下のように設定してください。
属性 | 値 |
---|---|
AutoStartUp | No |
AutoSwitchOver | HostFailure|ResourceFailure|ShutDown |
PersistentFault | 1 |
ShutdownPriority | 生き残る優先度の高いクラスタアプリケーションが動作しているノードに1~20の範囲で大きな優先度を設定します。動作するアプリケーションの優先度で決めてください。 |
StandbyTransitions | ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest |
OnlinePriority (全クラスタを再起動したときにOnlineのノードを再起動前のノードにするかノードの設定順序に従うか選択します。 | 1 |
HaltFlag | Yes |
リソースを選択する
クラスタアプリケーションで使用するリソース(GDSリソースおよびRDBリソース)を選択します。
クラスタアプリケーションを登録する
[登録情報の確認]画面で、設定した内容の確認を行います。設定した内容が正しければ、[登録]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。
ポイント
パトロール診断を設定することを推奨します。パトロール診断は、クラスタアプリケーションの切替え先ノードに接続されたハードウェアを定期的に診断する機能です。パトロール診断についての詳細は“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。
手順1から手順6までを繰り返し、すべてのスタンバイ型クラスタアプリケーションを作成します。
[userApplicationの作成]を起動する
[userApplication Configuration Wizard]画面を起動し、[userApplicationの作成]を選択します。
クラスタアプリケーション名と運用形態を設定する
[userApplication名]には作成するクラスタアプリケーション名を指定し、[運用形態]には、Scalableを選択します。
クラスタアプリケーションの属性を設定する
[AutoStartUp属性]が“No”であることを確認します。
クラスタアプリケーションを選択する
利用するクラスタアプリケーションを選択します。
クラスタアプリケーションの起動優先度を設定する
クラスタアプリケーションの起動優先度を指定します。Capitalシステムには、1を設定します。Satelliteシステムには、2以上の値を設定します。
クラスタアプリケーションを登録する
[登録情報の確認]画面で、設定した内容の確認を行います。設定した内容が正しければ、[登録]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。