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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

D.4.17 リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成

クラスタアプリケーションの作成を行う前に、クラスタアプリケーションに登録するリソースの作成を行う必要があります。

リソースの作成は“3.4.16 リソースの作成とクラスタアプリケーションの作成”を参照してください。

クラスタアプリケーションの作成は、以下の2つの手順で行ってください。

D.4.17.1 スタンバイ型のクラスタアプリケーションの作成

  1. userApplicationの作成を起動する

    [userApplication Configuration Wizard]画面を起動し、[userApplicationの作成]を選択します。


  2. クラスタアプリケーション名と運用形態を設定する

    [userApplication名]には作成するクラスタアプリケーション名を指定し、[運用形態]には、Standbyを選択します。


  3. SysNode(ノード)を選択する

    クラスタアプリケーションを作成するノードを選択します。

    選択されたノードの順番によって上から運用ノード、待機ノード1、待機ノード2として設定されます。なおN:1およびN:M運用待機の場合は以下のように設定してください

    • N:1運用待機の場合

      運用ノード、待機ノード、その他のノードという順番で選択してください。

    • N:M運用待機の場合(以下の例は2:2運用待機を示す)

      運用ノード、待機ノード1、待機ノード2、その他のノードという順番で選択してください。なお、各スタンバイ型のクラスタアプリケーションの待機ノードの優先度が同じものを同一ノード上に配置しないように設定してください。


  4. クラスタアプリケーションの属性を設定する

    クラスタアプリケーションの属性を選択します。

    クラスタアプリケーションの属性の詳細は“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。なお、属性については、以下のように設定してください。

    属性

    AutoStartUp
    (RMS起動時にクラスタアプリケーションを自動起動します)

    No

    AutoSwitchOver
    (クラスタアプリケーションで障害が発生したときに自動的に切り替えます)

    HostFailure|ResourceFailure|ShutDown

    PersistentFault
    (RMS再起動後にクラスタアプリケーションのFaulted状態を継続するかどうか選択します。1を選択した場合、Faulted状態は継続されます。)

    1

    ShutdownPriority
    (クラスタインタコネクトに障害が発生したときに生き残るノードの優先度を決定します)

    生き残る優先度の高いクラスタアプリケーションが動作しているノードに1~20の範囲で大きな優先度を設定します。動作するアプリケーションの優先度で決めてください。

    StandbyTransitions
    (Standby状態遷移の実行時期)

    ClearFaultRequest|StartUp|SwitchRequest

    OnlinePriority

    (全クラスタを再起動したときにOnlineのノードを再起動前のノードにするかノードの設定順序に従うか選択します。
    1を選択した場合、再起動前のノードをOnlineにします。)

    1

    HaltFlag
    (Fault処理中にさらに故障が発生した場合、ノードを強制停止するかどうか選択します)

    Yes



  5. リソースを選択する

    クラスタアプリケーションで使用するリソース(GDSリソースおよびRDBリソース)を選択します。


  6. クラスタアプリケーションを登録する

    [登録情報の確認]画面で、設定した内容の確認を行います。設定した内容が正しければ、[登録]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。


ポイント

パトロール診断を設定することを推奨します。パトロール診断は、クラスタアプリケーションの切替え先ノードに接続されたハードウェアを定期的に診断する機能です。パトロール診断についての詳細は“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。


手順1から手順6までを繰り返し、すべてのスタンバイ型クラスタアプリケーションを作成します。

D.4.17.2 スケーラブル型のクラスタアプリケーションの作成

  1. [userApplicationの作成]を起動する

    [userApplication Configuration Wizard]画面を起動し、[userApplicationの作成]を選択します。


  2. クラスタアプリケーション名と運用形態を設定する

    [userApplication名]には作成するクラスタアプリケーション名を指定し、[運用形態]には、Scalableを選択します。


  3. クラスタアプリケーションの属性を設定する

    [AutoStartUp属性]が“No”であることを確認します。


  4. クラスタアプリケーションを選択する

    利用するクラスタアプリケーションを選択します。


  5. クラスタアプリケーションの起動優先度を設定する

    クラスタアプリケーションの起動優先度を指定します。Capitalシステムには、1を設定します。Satelliteシステムには、2以上の値を設定します。


  6. クラスタアプリケーションを登録する

    [登録情報の確認]画面で、設定した内容の確認を行います。設定した内容が正しければ、[登録]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。