ロードシェア運用では、システムダウンが発生した場合、縮退し、運用を継続します。
システムダウンが発生したノードの復旧後、以下の操作を行い、ユーザロググループを初期状態に切り戻ししてください。
ノードを復旧します。
システムダウンしたノードを復旧して、ノードの起動を行います。
すべての業務およびRDBコマンドを停止します。
注意
業務を停止しない場合、以下の振る舞いとなります。
切り戻し対象のユーザロググループへアクセスしたコネクションがトランザクション実行中の場合は、当該トランザクションをロールバックします。
なお、切り戻し対象ユーザロググループへアクセスし、かつ、切り戻し対象ユーザロググループの偏在先RDBシステムへ接続しているコネクションは、強制切断します。
切り戻し対象のユーザロググループ資源を対象とするコマンドの終了を待ち、切り戻しを行います。
RDBシステムを組み込みます。
CapitalシステムおよびSatelliteシステムのRDBシステムのリソースが[Fault]状態の場合は、[Cluster Admin]画面で[Fault のクリア]を行います。Satelliteシステムは、[Cluster Admin]画面で、組込みを行うスタンバイ型のクラスタアプリケーションを選択して起動を行います。
これにより、RDBシステムの起動およびユーザロググループの切り戻しが自動的に行われます。
ただし、以下の異常が発生している場合は、切り戻しに失敗します。
切り戻しの確認は、qdg14196eまたはqdg14197wのメッセージが出力されていないか確認してください。
ロググループ管理ファイルの破壊
ログ管理ファイルの破壊
テンポラリログファイルの破壊
インダウトログファイル破壊
ユーザロググループ用のRDBディレクトリファイルの破壊
切り戻しに失敗すると、ユーザロググループは、どのノードにも引き継がれない状態となります。この場合は、システムファイルのリカバリを行います。
リカバリ操作はCapitalシステムで実施してください。
リカバリ方法の詳細は、“10.3 システムファイルのリカバリ”の“Symfoware/RDBの停止中のリカバリ”を参照してください。
なお、ユーザロググループの状態は、rdbloggroupコマンドのpオプション、かつ、aオプションで表示することが可能です。
注意
他ノードのRDBシステムで、以下が実行中の場合、RDBシステムの組込みができません。
CREATE DBSPACE文
DROP DBSPACE文
CREATE DSI文
DROP DSI文
rdbddlfixコマンド
業務を再開します。