マスタ暗号化キーファイルは、キー管理サーバまたはキー管理ストレージ上で管理するため、異常の原因がネットワークにある可能性があります。
まず、ネットワーク経由で行っているローカルディスクへのマウント状態に問題が発生していないか、また、ネットワ―ク回線に問題が発生していないかを、システムログなどの情報を元に確認してください。
その後、キー管理サーバまたはキー管理ストレージ上のマスタ暗号化キーファイルを確認してください。
マスタ暗号化キーファイルが破損していた場合は、退避しておいたマスタ暗号化キーファイルを格納先ディレクトリへ配置してください。
マスタ暗号化キーファイルを復旧しても異常が取り除けない場合は、RDBディクショナリが破壊されている可能性があります。メッセージログファイルやシステムログの内容を確認して、必要であれば、“6.2 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ”を参照して復旧してください。
リカバリ操作の手順
運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。
★マスタ暗号化キーファイルの破損を検出 (1) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “5.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を 参照してください。 (2) 破損したマスタ暗号化キーファイルをリカバリします。 退避しておいたファイルをコピーして戻してください。 (3) GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を 参照してください。 (4) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (5) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (6) GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を 参照してください。 (7) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止 を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “5.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を 参照してください。