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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

6.9.3 マスタ暗号化キーファイルに異常が発生した場合の対処

マスタ暗号化キーファイルは、キー管理サーバまたはキー管理ストレージ上で管理するため、異常の原因がネットワークにある可能性があります。

まず、ネットワーク経由で行っているローカルディスクへのマウント状態に問題が発生していないか、また、ネットワ―ク回線に問題が発生していないかを、システムログなどの情報を元に確認してください。

その後、キー管理サーバまたはキー管理ストレージ上のマスタ暗号化キーファイルを確認してください。

マスタ暗号化キーファイルが破損していた場合は、退避しておいたマスタ暗号化キーファイルを格納先ディレクトリへ配置してください。

マスタ暗号化キーファイルを復旧しても異常が取り除けない場合は、RDBディクショナリが破壊されている可能性があります。メッセージログファイルやシステムログの内容を確認して、必要であれば、“6.2 RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリ”を参照して復旧してください。


リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

★マスタ暗号化キーファイルの破損を検出

(1) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “5.6 クラスタアプリケーションの保守のための停止”を
    参照してください。
(2) 破損したマスタ暗号化キーファイルをリカバリします。
    退避しておいたファイルをコピーして戻してください。
(3) GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“3.4.1 GDSリソースの活性”を
    参照してください。
(4) Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                           ―――― rdbstartコマンド
(5) Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                           ―――― rdbstopコマンド
(6) GDSリソースを非活性状態にします。
    GDSリソースの非活性手順は、“3.4.15 GDSリソースの非活性”を
    参照してください。
(7) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止
     を解除します。
     クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
     “5.7 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”を
     参照してください。