監査ログを使用した運用を続けていくうちに、初期の見積りと実際に発生する監査ログ量が異なっているために、監査ログエレメントを追加する、あるいは監査ログエレメントのサイズを変更するといった作業が発生することがあります。このような場合には、監査ログデータベースの容量拡張を行います。
監査ログデータベースの容量拡張には、以下の2つの方法があります。
監査ログエレメントの追加
監査ログデータベースの削除および再作成
監査ログエレメントのサイズを変更する必要がない場合は、監査ログエレメントの追加の手順によって監査ログデータベースの容量拡張を行ってください。監査ログエレメントのサイズを変更する必要がある場合は、監査ログデータベースの削除および再作成によって監査ログデータベースの容量拡張を行ってください。
監査ログエレメントの追加
監査ログエレメントの追加は、rdbauditコマンドにより行います。
監査ログエレメントの追加による容量拡張の操作例を示します。
新たにローデバイス/dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0004を割り当て、監査ログデータベースのエレメントを1つ追加して容量拡張する場合の例を示します。
$ rdbaudit -a -n 1 -r /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0004
監査ログデータベースの削除および再作成
監査ログデータベースの削除および再作成による容量拡張は、rdbauditコマンドにより行います。監査ログデータベースの削除を行うと、監査ログエレメントに格納されている監査ログは失われます。監査ログデータベースの削除を行う前には、必ず監査ログの外部媒体へのバックアップを行ってください。
監査ログデータベースの削除および再作成による容量拡張は、Symfoware/RDBシステムの利用モードを“管理者モード”に変更して行ってください。監査ログデータベースの容量拡張が完了したら、システムの利用モードを“通常モード”に戻して業務を再開してください。
監査ログデータベースの削除および再作成による容量拡張の操作手順を以下に示します。
(1) 現在のコネクションの状態および通信環境の ――― rdbcninfコマンド 状態を表示します。 sオプション (2) 現在、接続されているコネクションがある場合は、――― rdbtermコマンド そのコネクションを強制切断します。 (3) Symfoware/RDBの利用モードを“管理者モード”に ――― rdbsysstatコマンド 変更します。 c manageオプション (4) 監査ログデータベースの現在の容量を確認します。――― rdbauditコマンド lオプション (5) 監査ログの格納先を強制的に切り替えます。 ――― rdbauditコマンド eオプション (6) 監査ログを外部媒体にバックアップします。 ――― rdbunladtコマンド mcオプション (7) 監査ログデータベースを削除します。 ――― rdbauditコマンド dオプション
(1) 監査ログデータベースを再作成します。 ――― rdbauditコマンド cオプション、 nオプション、 sオプションおよび rオプション (2) Symfoware/RDBの利用モードを“通常モード”に ――― rdbsysstatコマンド 変更します。 c normalオプション