ファイルを配置するときに考慮する点を、以下に説明します。
共用ディスク上のファイルシステムに配置した場合の注意
ロードシェア運用の場合、ファイルシステムのマウントポイントは、各ノードに1つずつ用意してください。ファイルシステムへアクセスするときは、どれか1つのノードからマウントして使用してください。
RDBコマンドで扱う各種ファイルは、運用に応じて共用ディスク装置またはローカルディスクに配置します。
rdbgcdsiコマンドの中間退避ファイルおよび再編成制御ファイルは、共用ディスク装置に配置します。
共用ディスク装置を用意していない場合は、rdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドによるデータベースの再配置によりDSIの再配置を実施することができます。コマンドで指定する出力データ格納ファイルおよび入力データ格納ファイルは、ローカルディスクに配置します。DSIの再配置の手順については、“4.5 共用ディスク装置を使用しない場合のDSIの再配置手順”を参照してください。
以下のファイルはローカルディスクに配置します。その他のRDBコマンドで扱うファイルについては、運用により配置先を決定してください。
rdbsloaderコマンドのsオプションで指定する作業用ディレクトリパス名
rdbgcdsiコマンドのwオプションで指定する作業用ディレクトリパス名
rdbsaloaderコマンドのsオプションで指定する作業用ディレクトリパス名
rdbsuloaderコマンドのsオプションで指定する作業用ディレクトリパス名
rdbsuloaderコマンドのwオプションで指定する作業用ディレクトリパス名
rdbrcvコマンドのwオプションで指定するワークファイルパス名
rdbadjrcvコマンドのwオプションで指定するワークファイルパス名
rdbrcvdicコマンドのwオプションで指定するワークファイルパス名
rdbmrrcvコマンドのwオプションで指定するワークファイルパス名
rdbtaisコマンドのwオプションで指定するワークディレクトリパス名
rdbgcdicコマンド実行前に、コマンドの異常終了に備えてOS機能を利用してRDBディクショナリとRDBディレクトリファイルをバックアップします。
これらの退避ファイルは、共用ディスク装置またはローカルディスクに配置します。
ローカルディスクに配置した場合は、rdbgcdicコマンド実行中の切替えに備えてテープ媒体にバックアップするか、または、切替え先ノードにファイル転送します。rdbgcdicコマンド実行中に切替えが発生した場合は、切替え先ノードでこれらの退避ファイルを使用してRDBディクショナリとRDBディレクトリファイルをリカバリし、その後、rdbgcdicコマンドを再実行します。
rdbaldicコマンド実行前に、コマンドの異常終了に備えてOS機能を利用してRDBディクショナリとRDBディレクトリファイルをバックアップします。
これらの退避ファイルは、共用ディスク装置またはローカルディスクに配置します。
ローカルディスクに配置した場合は、rdbaldicコマンド実行中の切替えに備えてテープ媒体にバックアップするか、または、切替え先ノードにファイル転送します。rdbaldicコマンド実行中に切替えが発生した場合は、切替え先ノードでこれらの退避ファイルを使用してRDBディクショナリとRDBディレクトリファイルをリカバリし、その後、rdbaldicコマンドを再実行します。
rdbsuloaderコマンド実行前に、コマンドの異常終了に備えてrdbunlコマンドを使用して対象の表のDSIのデータをバックアップします。
この退避ファイルは、共用ディスク装置またはローカルディスクに配置します。
ローカルディスクに配置した場合は、rdbsuloaderコマンド実行中の切替えまたは縮退に備えてテープ媒体にバックアップするか、または、待機ノードまたは引継ぎ先ノードにファイル転送します。rdbsuloaderコマンド実行中に切替えまたは縮退が発生した場合は、待機ノードまたは引継ぎ先ノードでこれらの退避ファイルを使用してrdbsloaderコマンドによりDSIをリカバリし、その後、rdbsuloaderコマンドを再実行します。
RDBディクショナリ、RDBディレクトリファイルおよびデータベースの異常時に備えたバックアップ用のファイルは、運用に応じて共用ディスク装置またはローカルディスクに配置します。
エクステント形式のバックアップ時に指定するバックアップ制御ファイルは、ローカルディスクに配置します。
なお、待機ノードまたは引継ぎ先ノードでのバックアップに備えて、どのノードにも同じ内容のバックアップ制御ファイルを用意しておく必要があります。
rdbdmpdicコマンドで取得するRDBディクショナリの退避データは、共用ディスク装置またはローカルディスクに配置することができます。
rdbdmpdicコマンドで取得するRDBディクショナリの退避データは、共用ディスク装置に配置することを推奨します。
ローカルディスクに配置する場合は、切替え先ノードでのリカバリに備えて、あらかじめテープ媒体などにバックアップしておくか、切替え先ノードへ転送する必要があります。
rdbdmpコマンドで取得するデータベースの退避データは、共用ディスク装置またはローカルディスクに配置することができます。
rdbdmpコマンドで取得するデータベースの退避データは、共用ディスク装置に配置することを推奨します。
ローカルディスクに配置する場合は、待機ノードまたは引継ぎ先ノードでのリカバリに備えて、あらかじめテープ媒体などにバックアップしておくか、待機ノードまたは引継ぎ先ノードへ転送する必要があります。
rdblogコマンドで取得するアーカイブログの退避ファイルは、共用ディスク装置またはローカルディスクに配置することができます。
rdblogコマンドで取得するアーカイブログの退避ファイルは、共用ディスク装置に配置することを推奨します。
ローカルディスクに配置する場合は、待機ノードまたは引継ぎ先ノードでのリカバリに備えて、あらかじめテープ媒体などにバックアップしておくか、待機ノードまたは引継ぎ先ノードへ転送する必要があります。
Advanced Backup Controller(ストレージ管理製品と連携しない運用)では、以下の退避データを取得します。
退避データベーススペース
リカバリ制御ファイル
退避データベーススペースは、データベーススペースを割り付けたボリュームのため、種別および配置先はデータベーススペースと同じです。
リカバリ制御ファイルは、共用ディスク装置またはローカルディスクに配置することができます。
リカバリ制御ファイルは、共用ディスク装置に配置することを推奨します。
ローカルディスクに配置する場合は、待機ノードまたは引継ぎ先ノードでのリカバリに備えて、あらかじめテープ媒体などにバックアップしておくか、待機ノードまたは引継ぎ先ノードへ転送する必要があります。
Advanced Backup Controller(ストレージ管理製品と連携する運用) では、以下の退避データを取得します。
退避データベーススペース
リカバリ制御ファイル
バックアップ管理簿
退避データベーススペースは、ストレージ管理製品と連携しない運用の場合と同じです。リカバリ制御ファイルおよびバックアップ管理簿は縮退時における運用継続のためにニ次退避する必要があります。
ストレージ管理製品と連携する場合の、縮退時における運用継続についての詳細は、“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用手引書”または“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。