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Interstage Application Server 運用ガイド
Interstage

4.2.3 SSLの利用

SSL設定画面

EclipseのProjectのコンテキストメニューから[Interstage Application Server]-[Security]-[SSL/TLS]を選択してセキュリティ機能の設定を行います。

[SSL/TLS]画面の詳細は、「3.2.6 Eclipseプラグインによる定義」の「SSL/TLS定義」を参照してください。

SSL利用手順

本製品にて公開するサービスにSSL通信を利用するには以下の手順に従って設定をしてください。


注意

SSL通信を利用する場合、電子証明書とそれに対応する秘密鍵が必要です。


  1. キーストアファイルの準備

    SSL通信に利用する電子証明書と秘密鍵を格納するキーストアを作成します。

    詳細は、「キーストアファイルの準備」を参照してください。

  2. SSL通信の設定

    Eclipseプラグインの[SSL/TLS]画面より、SSL通信の設定を行います。

    EclipseのProjectのコンテキストメニューから[Interstage Application Server]- [Security]-[SSL/TLS]を選択してセキュリティ機能の各設定を行います。

    詳細は、「Security」を参照してください。

キートアファイル準備

SSL通信を行うには、秘密鍵、および電子証明書(認証局の発行証明書)を格納するキーストアファイルを準備する必要があります。

キーストアにはJDKのkeytoolコマンドで作成したキーストアを使用します。JDKのkeytoolコマンドの詳細は、JDKの情報を参照してください。

以下に、認証局の発行証明書を使用する手順を示します。コマンド例はJDK7の場合です。

  1. 既存の別名を使用する場合は、キーストアに登録されている、該当する証明書を削除します。(別名newcert、キーストアファイル名keystore.jksの場合)

    keytool -delete -alias newcert -keystore keystore.jks

  2. キーストアに対し、任意の別名で、新しい公開鍵と非公開鍵のペアを生成します。(アルゴリズムRSA、別名newcert、キーストアファイル名keystore.jks、有効期間365日の場合)

    keytool -genkeypair -keyalg RSA -keystore keystore.jks -validity 365 -alias newcert

    ポイント

    • キーストアのパスワードと秘密鍵のパスワードは同じ値にしてください。別の値を設定した場合、SSL通信を利用することができません。

      • キーストアのパスワードの変更方法(キーストアのパスワードをchangeitから、newpasswordに変更する場合)

        keytool -storepasswd -new newpassword -storepass changeit -keystore keystore.jks

      • 秘密鍵のパスワードの変更方法(秘密鍵のパスワードをchangeitから、newpasswordに変更する場合)

        keytool -keypasswd -alias newcert -keypass changeit -new newpassword -keystore keystore.jks

    • ここで作成したキーストアファイルとキーストアファイルのパスワードは、Eclipseプラグインの[SSL/TLS]画面の「Key Store File」、「Key Store Password」で利用します。

    注意

    キーストアにアクセスするためには、ここで設定したパスワードが必要です。

    キーストアに関する設定変更の際に必要となります。また、キーストア内のデータを保護するためにも、パスワードを厳重に管理し忘れないようにしてください。

  3. キーストアで、証明書署名要求(CSR)を生成します。(別名newcert、キーストアファイル名keystore.jks、証明書署名要求ファイル名newcert.csrの場合)

    keytool -certreq -alias newcert -file newcert.csr -keystore keystore.jks

  4. 認証局にサーバ証明書への署名を依頼します。

  5. 認証局証明書および、必要であれば中間認証局証明書を、キーストアに登録します。(別名ca、キーストアファイル名keystore.jks、認証局証明書ファイル名ca.cerの場合)

    keytool -import -alias ca -keystore keystore.jks -trustcacerts -file ca.cer

  6. 取得したサーバ証明書をキーストアに登録します。(別名newcert、キーストアファイル名keystore.jks、サーバ証明書ファイル名myserver.cerの場合)

    keytool -import -alias newcert -keystore keystore.jks -trustcacerts -file myserver.cer

    ポイント

    ここで設定した別名(alias)を、Eclipseプラグインの[SSL/TLS]画面の「Certificate Nickname」で利用します。

認証局(証明書発行局)

証明書を作成するためには、認証局が必要です。

本製品の証明書環境では、以下で発行された証明書・CRLをサポートしています。


Systemwalker PkiMGRについては、Systemwalker PkiMGRのカタログやマニュアルを参照してください。


参考

上記以外の認証局が発行する証明書については、以下の条件を満たす証明書を扱うことができます。

しかし、証明書の申請方法や入手方法などが原因で導入が困難な場合もあります。

その場合は、担当の営業やSEにご相談ください。

  • X.509またはRFC2459に準拠

  • RSA暗号アルゴリズムを利用し、その鍵長が4096bit以下

  • ハッシュアルゴリズムには下記のものを利用

    • MD5

    • SHA-1

    • SHA-256

    • SHA-384

    • SHA-512