ここでは、グローバルプール、ローカルプールの選択指針について説明します。
リソース活用の観点におけるグローバルプール、ローカルプールの選択指針は以下のとおりです。
リソースプール | メリット | デメリット |
---|---|---|
グローバルプール | システム全体で共通利用できるものを配置することで、リソースを有効活用できます。 テナント管理者は、リソースの空き状況を気にせずにすみます。 | 特定のテナントがリソースを大幅に消費した場合、システム全体のリソースが枯渇する可能性があります。 インフラ管理者は、システム全体のリソース容量を監視する必要があります。 |
ローカルプール | 特定のテナントが急激にリソースを消費したとしてもシステム全体には影響を与えません。 | テナント間で共通に利用できるリソースもテナントごとに用意する必要があります。このため、グローバルプールよりも多くのリソースを用意する必要があります。 テナントごとにテナント管理者がリソースの空き状況を監視する必要があります。 |
テナント作成時の初期値として、ローカルプールの有無や、テナントで利用するグローバルプールを指定できます。テナント作成時の初期値を指定するには、テナント作成初期定義ファイルを修正します。
テナント作成初期定義ファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.10 テナント」を参照してください。