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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 設計ガイド
ServerView

6.3 グローバルプール、ローカルプールの選択指針

ここでは、グローバルプール、ローカルプールの選択指針について説明します。

リソース活用の観点におけるグローバルプール、ローカルプールの選択指針は以下のとおりです。

表6.2 グローバルプール、ローカルプールの選択指針

リソースプール

メリット

デメリット

グローバルプール

システム全体で共通利用できるものを配置することで、リソースを有効活用できます。

テナント管理者は、リソースの空き状況を気にせずにすみます。

特定のテナントがリソースを大幅に消費した場合、システム全体のリソースが枯渇する可能性があります。

インフラ管理者は、システム全体のリソース容量を監視する必要があります。

ローカルプール

特定のテナントが急激にリソースを消費したとしてもシステム全体には影響を与えません。

テナント間で共通に利用できるリソースもテナントごとに用意する必要があります。このため、グローバルプールよりも多くのリソースを用意する必要があります。

テナントごとにテナント管理者がリソースの空き状況を監視する必要があります。

テナント作成時の初期値として、ローカルプールの有無や、テナントで利用するグローバルプールを指定できます。テナント作成時の初期値を指定するには、テナント作成初期定義ファイルを修正します。

テナント作成初期定義ファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.10 テナント」を参照してください。