ここでは、本製品の利用者の役割(ロール)と各利用者が利用できる機能について説明します。
本製品の利用者の役割(ロール)
本製品の利用者の役割(ロール) と各利用者が利用できる機能は、以下のとおりです。
「設計ガイド CE」の「5.1 ロールによるアクセス制御」を参照してください。
図2.2 本製品の利用者の役割と各利用者が利用できる機能
システム全体の運用を管理します。本製品のインストールや事前設定などを行います。
OSの管理者権限が必要です。通常は、インフラ管理者とシステム運用管理者を兼任します。
インフラ管理者は、プライベートクラウド内のICTリソース(サーバ、ストレージ、ネットワーク)の管理を行います。
本製品を使用して、ICTリソースをプール化して一元管理し、負荷状態の把握と必要に応じたICTリソースの追加、入替えおよびメンテナンスを行います。
テナント利用者、テナント管理者の用途に応じて、事前に定義したL-Platformのひな型(L-Platformテンプレート)を用意し、テナント利用者、テナント管理者に公開します。
申請プロセスに沿って、テナント利用者、テナント管理者からの申請を受理し、申請内容を審査することもあります。
テナント利用者の用途に応じて、インフラ管理者が事前に定義したL-Platformテンプレートをもとにテナント固有のL-Platformテンプレートを用意し、テナント利用者に公開します。
申請プロセスに沿って、テナント利用者からの申請を受理し、申請内容を承認することもあります。
テナント管理者は、テナント利用者の利用状況の確認や運用状況の監視ができます。
L-Platformの利用申請を行い、申請に基づいて構成されたL-Platformを利用できます。
申請する際、テナント管理部門の責任者の承認が必要な場合、申請プロセスに沿って責任者へ承認を依頼します。
インフラ管理者とテナント管理者の両方の役割を兼任します。
本製品の利用者が利用できる主な機能
本製品の利用者が利用できる主な機能は、以下のとおりです。
主な機能 | 説明 | 対象者 |
---|---|---|
L-Platformの標準化 (L-Platformテンプレート) | 複数のサーバ、ストレージ、ネットワークの論理構成のひな型(L-Platformテンプレート)を作成し、公開します。 | インフラ管理者またはテナント管理者 |
L-Platformの利用申請 | 公開されたL-Platformテンプレートから利用用途に応じたものを検索・選択し、利用申請します。 | テナント管理者またはテナント利用者 |
L-Platformの利用 | 目的に合ったL-Platformを必要に応じて利用できます。 | テナント利用者 |
利用料金の参照 | L-Platformの利用に対する利用料金情報として監視できます。 L-Platformの使用量および課金情報をもとに利用料金を算出します。算出した利用料金を参照できます。 | インフラ管理者またはテナント管理者 |
テナントによる複数部門でのICTリソースの安全な利用 | 複数部門によるICTリソースの共通利用とセキュリティの確保を実現できます。 | テナント管理者 |
ICTリソースの有効活用 | ICTリソースをまとめて管理(リソースプール)できます。利用量の変化に応じて、ICTリソースを有効に活用できます。 | インフラ管理者 |
ICTリソースの見える化 | ICTリソースの利用状況をダッシュボード(プール状況)で簡単に把握できます。ダッシュボード上でリソースプールの空き状況を監視できます。また、L-ServerやL-Platformの性能情報や構成情報の表示、リソースプールの需要予測、VMゲストの再配置シミュレーションができます。 | インフラ管理者またはテナント管理者 |