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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 導入ガイド
ServerView

C.6.9 RHEL-KVM利用時の注意点

ここでは、RHEL-KVM利用時の注意点について説明します。


VM種別の表示

RORコンソールでは、RHEL-KVMのVMホスト、およびVMゲストのVM種別は"RHEL-KVM"と表示されます。


スナップショット

RHEL-KVMを利用する場合、スナップショットは利用できません。


ゲストOS自動設定

RHEL-KVMを利用する場合、ゲストOSの自動設定は、OS種別がLinuxおよびWindowsの場合に利用できます。

注意

OS種別がWindowsの場合、以下に記載されているOSの版数だけOSの自動設定が利用できます。

C.6.7 クローニングイメージの採取

  • OS種別がWindowsのクローニングイメージを使用する場合

    • OS自動設定機能をサポートするOS版数


ディスクの削減、およびL-Serverの削除

定義ファイルによって仮想L-Serverに対するディスクの内容消去を有効にした場合を除いて、仮想L-Server用のディスクリソースは、ディスクの削減、およびL-Serverの削除でディスク内のデータは削除されません。

そのため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。

ディスク内のデータを削除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.5 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。

定義ファイルの指定方法については、「C.6.1 定義ファイルの作成」を参照してください。


ホストOSのスワップ領域の設定

ホストOSのスワップ領域の設定の目安は、VMホストの搭載メモリ量の2倍です。
ホストOSのスワップ領域の確保が不十分な場合、仮想L-Serverの起動に失敗する可能性があります。
スワップ領域の確保が難しい場合、ゲストOSのカーネルパラメーター(/proc/sys/vm/overcommit_memory)を設定することで、仮想L-Serverのメモリ領域不足による起動失敗を回避できます。

詳細は、「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」の以下を参照してください。

L-Serverのライブマイグーションのための設定

本製品のRHEL-KVM環境では、仮想L-ServerのライブマイグレーションでSSHを使用します。

マネージャーでL-Serverをライブマイグレーションする各ホスト間に、以下の設定が必要です。

「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」の以下を参照し、設定してください。

注意

KVMのvirsh migrateコマンドを使用してライブマイグレーションを行う場合、--undefinesourceと--persistentオプションの2つを指定してください。

2つのオプションを指定せずに実行した場合、移動先および移動元VMホスト上で同一VMゲストが存在する状態になる可能性があります。この状態で本製品からVMゲストの電源をオンにできません。同じVMゲストが複数のVMホスト上に存在した状態でVMゲストの二重起動を防ぐためです。

電源をオンにする場合、virshコマンドを使用し、同一VMゲストが複数存在しないようにしてください。
virshコマンドは、以下のRedHatのマニュアルのコマンドリファレンスを参照してください。

  • 15.1. virsh command quick reference

    URL: http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html

性能情報収集用ディレクトリ

リソースを登録すると、性能監視を行うために必要なディレクトリおよびファイルが登録したサーバ上に作成されます。
ディレクトリおよびファイルが作成される場所は、以下のとおりです(同じディレクトリ配下に同じ名称のファイルが存在する場合は上書きされます)。

 /{リソース登録時に指定したUser IDのホームディレクトリ}/dsa_temp_*

リソースを削除するまでは、上記のディレクトリを削除しないでください。
ディレクトリを削除すると、性能情報が収集されなくなります。ディレクトリを削除してしまった場合は、マネージャーを再起動してください。
リソースを削除したときに、上記のディレクトリは自動的に削除されません。手動で削除してください。