以下の手順で、マネージャーをインストールします。
インストールする前に、「2.1.1 事前準備」が行われているか確認してください。
システムにOSの管理者(root)でログインします。
本製品をインストールする管理サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。
本製品の1枚目のDVD-ROMをセットし、以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROMの自動マウントを行うと、マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。
DVDのマウントポイントには、DVD-ROMの1枚目から3枚目まで同じ値を設定してください。
# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
マネージャーのインストールコマンド(RcSetup.shコマンド)を実行します。
# DVD-ROMマウントポイント/RcSetup.sh <RETURN> |
"2. Manager(Cloud Edition) installation"を選択してください。
インストーラの対話指示に従って、インストールします。
「2.1.1.2 必要な情報の収集と確認」の「インストール時のパラメーター」で設計および確認したパラメーターを適宜入力します。
ディスク入れ替えのメッセージが出力されます。
別のターミナル(Gnome端末など)を起動し、コマンドでDVD-ROMを取り出します。
# eject DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
DVD-ROM(2枚目)に入れ替え、automountの完了を待ちます。
DVD-ROMの再マウントを行います。
# umount DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
[Enter]キーを入力してインストールを続行します。
DVD-ROM(3枚目)も手順8.~10.と同じ操作を行い、インストールを続行します。
ポイント
【Solarisコンテナ】
BMC BladeLogic Server Automationが管理サーバにインストールされている場合、および本製品インストール後にBMC BladeLogic Server Automationをインストールする場合は、以下の手順を実施してください。
OSの管理者(root)で以下のコマンドを実行して、Interstage data storeのサービスを停止します。
# /opt/FJSVena/Enabler/server/bin/enablerstop <RETURN> |
OSの管理者(root)で以下のコマンドを実行して、Interstage data storeのサービスを無効化します。
# /sbin/chkconfig --del Enabler <RETURN> |
インストール完了後、マネージャーのセットアップが必要です。詳細は、「2.1.4 セットアップ」を参照してください。
注意
カレントディレクトリの設定
ディスク入れ替えができなくなるため、カレントディレクトリをDVD-ROM上に設定しないでください。
シングルユーザーモードの場合
シングルユーザーモードの場合、X Windowsが起動されていないため、以下のどれかが必要です。
仮想コンソールの切替え([Ctrl] + [Alt] + [Fn]キー操作での切替え)
コマンドのBG化
インストール失敗時の対処
インストールに失敗した場合、OSの再起動後にインストールを行ったユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンインストールしてください。
そのあと、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再インストールしてください。
インストール時に内部不整合があると、"The problem occurred while installing it"または"It failed in the installation"というメッセージが表示され、インストールに失敗します。その場合、マネージャーをアンインストール後、再インストールしてください。問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。
本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化
ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャー、エージェント、およびクライアント間の通信が問題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。
本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号を、インストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。
インストール時に使用済みのポートが存在していると"The specified port number Port Number selected for ServerView Resource Orchestrator is already used."というメッセージが表示され、インストールに失敗します。その場合、当社技術員に連絡してください。
インストール先ディレクトリ
インストール先ディレクトリは、以下で固定されているため変更できません。
/opt
/etc/opt
/var/opt
/root/InstallShield
以下のユーザーが追加されます。
swrbadbuser
swrbadbuserは、プロセス管理用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。
swrbajobuser
swrbajobuserは、ジョブ実行制御のサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。
本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。
rcxctdbchg
rcxctdbchgは、メータリング用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。