ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。
ホスト名の確認
「ホスト名の確認」を参照してください。
SMTPサーバの確認
「SMTPサーバの確認」を参照してください。
システム時刻の確認
「システム時刻の確認」を参照してください。
排他ソフトウェアの確認
「排他ソフトウェアの確認」を参照してください。
必須ソフトウェアの準備と確認
「必須ソフトウェアの準備と確認」を参照してください。
必須パッチの確認
「必須パッチの確認」を参照してください。
必須パッケージの確認【Linuxマネージャー】
「必須パッケージの確認【Linuxマネージャー】」を参照してください。
必要な情報の収集と確認
「2.1.1.2 必要な情報の収集と確認」を参照してください。
構築条件の確認
「2.1.1.3 構築条件の確認」を参照してください。
使用ポートの確認
「2.1.1.4 使用ポートの確認」を参照してください。
ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。
本製品をインストールする前に準備と確認が必要な項目について説明します。
管理サーバが正しく動作するためには、ホスト名(FQDN)の設定が必要です。256文字以内のホスト名をhostsファイルに記述してください。hostsファイルには、管理サーバのIPアドレスに対して、ホスト名(FQDN)、コンピュータ名の順番で設定してください。
【Windowsマネージャー】
システムドライブ\Windows\System32\drivers\etc\hosts |
【Linuxマネージャー】
/etc/hosts |
注意
hostsファイル設定時には以下に注意してください。
"127.0.0.1"にホスト名(FQDN)およびコンピュータ名を設定しないでください。
"localhost"がIPv4形式(127.0.0.1)で設定されていることを確認してください。IPv6形式で設定されている場合、IPv4形式(127.0.0.1)の設定に変更してください。(Linuxマネージャーの場合)
例
IPアドレスが"10.10.10.10"、ホスト名(FQDN)が"remote1.example.com"、コンピュータ名が"remote1"である管理サーバを設定した場合
10.10.10.10 remote1.example.com remote1 |
管理クライアントについても、管理サーバにホスト名(FQDN)でアクセスできるようにhostsファイル、またはDNSサーバによる名前解決の設定を行ってください。
SMTPサーバの確認
本製品では、電子メールを利用します。SMTPサーバの設定を行い、電子メールを利用できる環境を構築してください。
システム時刻の確認
管理サーバと管理対象サーバのシステム時刻は、同じ時刻に設定してください。
時刻が異なる場合、RORコンソールの[稼動状況]タブで正しい値を確認できません。
排他ソフトウェアの確認
本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のマネージャーがインストールされていないか確認してください。
以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。
【Windowsマネージャー】
Windowsのコントロール パネルで[プログラムの追加と削除]を開きます。
[プログラムの追加と削除]画面が表示されます。
「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のマネージャーを示す以下が表示されていないか確認します。
"ServerView Resource Orchestrator Manager"
排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。
本製品の旧バージョンのマネージャーがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.2 マネージャー」を参照してください。
本製品の同じバージョンのマネージャーがインストールされていて、再インストールする場合、「20.1 マネージャーのアンインストール」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。
参考
Windows Server 2008の場合、Windowsのコントロール パネルで[プログラムと機能]を開いてください。
【Linuxマネージャー】
「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のマネージャーを示す情報が表示されていないか確認します。
以下のコマンドを実行して、本製品のマネージャーがインストールされているか確認してください。
# rpm -q FJSVrcvmr <RETURN> |
排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。
本製品の旧バージョンのマネージャーがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.2 マネージャー」を参照してください。
本製品の同じバージョンのマネージャーがインストールされていて、再インストールする場合、「20.1 マネージャーのアンインストール」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。
注意
排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしていることがあるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。
Red Hat Enterprise Linux 5以降の標準の設定では、DVD-ROMを自動マウントする際に、DVD-ROM上のプログラムを実行できないように設定されています。自動マウントの設定を解除して、手動でマウントするか、DVD-ROMの内容をハードディスク上にコピーしてからインストールを開始してください。
DVD-ROMの内容をコピーした場合、本書の手順の中で"DVD-ROMマウントポイント"になっている箇所を、コピーしたディレクトリに読み替えてください。
必須ソフトウェアの準備と確認
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須ソフトウェア」のソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。
注意
【Windowsマネージャー】
Microsoft LAN Managerモジュール
本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。
なお、Microsoft LAN ManagerモジュールはCPUアーキテクチャー(x86, x64)に関係なく利用できます。
URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe |
ServerView Deployment Managerをインストールしてある環境に本製品をインストールする場合、Microsoft LAN Managerモジュールを入手する必要はありません。
インストール先のアーキテクチャーによって、以下の準備を行ってください。
Windows 32bit(x86)上にマネージャーをインストールする場合
入手したMicrosoft LAN Managerモジュールは、事前に展開しなくてもインストールできます。
入手したモジュールを、環境変数%SystemRoot%に設定されているフォルダーに配置してください。
Windows 64bit(x64)上にマネージャーをインストールする場合
入手したモジュールを、CPUアーキテクチャー(x86)のシステム上で、事前にExpandコマンドにより展開しておく必要があります。
入手したモジュールは、CPUアーキテクチャー(x86)用であり、CPUアーキテクチャー(x64)では展開できません。
展開方法については、以下の例を参照してください。
例
c:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN> |
フォルダー名やファイル名はWindowsの8.3形式(注)にしてください。
なお、展開したMicrosoft LAN Managerモジュールはマネージャーのインストール後は必要ありません。
注) ファイル名部分が最大で8文字、拡張子部分が最大で3文字とする規則です。
展開が完了した以下のモジュールを、環境変数%SystemRoot%に設定されているフォルダーに配置してください。
PROTMAN.DOS
PROTMAN.EXE
NETBIND.COM
ServerView Operations Managerの設定変更
ServerView Operations Manager 5.50より以前の版数を管理サーバにインストールする場合、ServerView Virtual-IO Managerのサービスが起動できない場合があります。ServerView Operations Managerの設定を変更することで対処できます。
ServerView Operations Manager 5.50以降を使用する場合、本作業は不要です。
本製品のマネージャーをインストールする前に、ServerView Operations Manager(以降、SVOM) の以下のファイルを編集してください。
SVOMインストールフォルダー\ServerView Suite\jboss\bin\run.conf.bat |
例
C:\Program Files (x86)\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\bin\run.conf.bat
rem set "JAVA_HOME=C:\opt\jdk1.6.0_13" |
この行のコメントを外して、正しいJRE 1.6のパスを設定してください。
例
変更前
rem set "JAVA_HOME=C:\opt\jdk1.6.0_13" |
変更後
set "JAVA_HOME=C:\Program Files (x86)\Java\jre6" |
本製品のマネージャーをインストールした後に上記の編集を行った場合、以下の手順でSVOMのサービスを再起動してください。
SVOMのサービスを停止します。
ServerView Download Services
ServerView Services
ServerView JBoss Application Server 5.1
SVOMのサービスを開始します。
ServerView JBoss Application Server 5.1
ServerView Services
ServerView Download Services
SNMP Trap Serviceの設定
本製品が正しく動作するために、Windows標準のSNMP Trapサービスに対して以下の設定が必要です。
Windowsのコントロールパネルで[管理ツール]から[サービス]を開き、[サービス]画面で、SNMP Trapサービスのスタートアップの種類を[手動]または[自動]に設定します。
ServerView Virtual-IO Managerの設定
VIOMを使用する場合、本製品が正しく動作するために、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのインストール時に以下の設定に注意してください。
I/O仮想化オプションを利用する場合
I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、[Select address ranges for IO Virtualization]チェックボックスのチェックを外してください。
I/O仮想化オプションを利用しない場合
I/O仮想化アドレス範囲の選択画面で、[Select address ranges for IO Virtualization]チェックボックスにチェックを入れ、MACアドレスとWWNのアドレス範囲を選択してください。
マネージャーが別に存在する場合、アドレス範囲が重複しないようにアドレス範囲を選択してください。
詳細は、ServerView Virtual-IO Manager for Windowsのマニュアルを参照してください。
DHCPサーバの導入
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合、Windows標準のDHCP Serverを導入する必要があります。
利用する機能によっては、ルータの設定が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「9.2.4.2 管理LANの設定情報」を参照してください。
以下の手順で、DHCP Serverを導入します。
サーバの役割にDHCP Serverを追加します。
管理LANとして使用するNICのネットワーク接続にバインディングしてください。
追加方法とバインディング方法については、Windowsのマニュアルを参照してください。
Windowsのコントロール パネルで[管理ツール]から[サービス]を開き、[サービス]画面で、DHCP Serverサービスのスタートアップの種類を[手動]に設定します。
[サービス]画面で、DHCP Serverサービスを停止します。
管理サーバがドメインに参加している場合、手順4.を行ってください。
DHCPサーバを承認します。
Windowsのコントロール パネルで[管理ツール]から[DHCP]を開き、[DHCP]画面で[操作(A)]-[承認されたサーバーの管理(M)]を選択します。
[承認されたサーバーの管理]画面が表示されます。
<承認(A)>ボタンをクリックします。
[DHCP サーバーの承認]画面が表示されます。
[名前または IP アドレス(N)]に、管理サーバの管理IPアドレスを入力します。
<OK>ボタンをクリックします。
[承認の確認]画面が表示されます。
[名前(N)]と[IP アドレス(P)]を確認します。
<OK>ボタンをクリックします。
[承認されたサーバーの管理]画面の[承認された DHCP サーバー(D)]に設定されます。
ETERNUS SF Storage Cruiser
ESCを利用する場合、事前にファイバーチャネルスイッチの設定を行ってください。
BMC BladeLogic Server Automationサービスの停止【Solarisコンテナ】
管理ツールのサービス画面で[BladeLogic Application Server]サービスを停止してください。
【Linuxマネージャー】
Microsoft LAN Managerモジュール
本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。
なお、Microsoft LAN ManagerモジュールはCPUアーキテクチャー(x86, x64)に関係なく利用できます。
URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe |
ServerView Deployment Managerをインストールしてある環境に本製品をインストールする場合、Microsoft LAN Managerモジュールを入手する必要はありません。
入手したモジュールを、CPUアーキテクチャー(x86)のWindows上で、事前にExpandコマンドにより展開しておく必要があります。展開方法については、以下の例を参照してください。
例
c:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN> |
フォルダー名やファイル名はWindowsの8.3形式(注)にしてください。
なお、展開したMicrosoft LAN Managerモジュールはマネージャーのインストール後は必要ありません。
注) ファイル名部分が最大で8文字、拡張子部分が最大で3文字とする規則です。
展開が完了した以下のモジュールを、インストールするシステムの作業フォルダー(/tmp)に設定されているフォルダーに配置してください。
PROTMAN.DOS
PROTMAN.EXE
NETBIND.COM
SNMPトラップデーモンの設定
本製品が正しく動作するために、net-snmpパッケージのインストールと共に、/etc/snmp/snmptrapd.confファイルに以下の設定を追記してください。ファイルが存在しない場合、ファイルを作成したあと、以下の設定を追記してください。
disableAuthorization yes |
なお、snmptrapdを自動起動するよう設定する必要があります。
DHCPサーバの導入
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合、Linux標準のDHCPサーバを導入する必要があります。
利用する機能によっては、ルータの設定が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「9.2.4.2 管理LANの設定情報」を参照してください。
以下の手順で、DHCPサーバを導入します。
dhcpパッケージをインストールします。
以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)の起動設定を変更します。
# chkconfig dhcpd off <RETURN> |
以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)を停止します。
# /etc/init.d/dhcpd stop <RETURN> |
ETERNUS SF Storage Cruiser
ESCを利用する場合、事前にファイバーチャネルスイッチの設定を行ってください。
BMC BladeLogic Server Automationサービスの停止【Solarisコンテナ】
以下のコマンドを実行して、BladeLogic Server Automationのサービスを停止してください。
# /etc/init.d/blappserv stop <RETURN> |
必須パッチの確認
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.1 基本ソフトウェア」のマネージャーの必須パッチが適用されているか確認してください。
必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。
必須パッケージの確認【Linuxマネージャー】
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.1 基本ソフトウェア」のマネージャーの必須パッケージ【Linuxマネージャー】が適用されているか確認してください。
必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。
ユーザーアカウントの確認
本製品のデータベース接続用として利用するOSのユーザーアカウント名は"rcxdb"固定です。"rcxdb"というOSのユーザーアカウントを利用しているアプリケーションが存在する場合は、アプリケーションに影響がないことを確認したあと、削除してください。
シングルサインオンの準備と確認
本製品をインストールする前に、ServerView Operations Managerをインストールします。
このとき、ディレクトリサービスの設定をします。
また、証明書の準備と、ディレクトリサービスへのユーザー登録が必要です。
詳細は、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。
本製品のセットアップではマネージャーとディレクトリサーバ間で、SSLによって保護されたTCP/IPプロトコルのLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)を使用して通信するため、事前に通信の確立が必要です。
通信の確認には、各種ツールやコマンドなどを使用してください。
ディレクトリサーバがMicrosoft Active Directoryの場合
詳細は、以下のMicrosoft社のWebサイトを参照してください。
サードパーティの証明機関がSSL経由でLDAPを有効にする方法
URL: http://support.microsoft.com/kb/321051/ |
言語設定について
本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。
このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。
言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。
例
Windowsの場合
コントロール パネルから、[日付、時刻、地域と言語のオプション]を開き、[地域オプション]を選択します。
Red Hat Enterprise Linux5の場合
デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。
システムパラメーターのチューニング(管理サーバ)【Linuxマネージャー】
インストール前に、管理サーバのシステムパラメーターのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメーターとその値については、以下の表を参照してください。
ポイント
パラメーターの"種別"により、以下のように設定してください。
種別が最大の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。表の値より小さい場合は、表の値に変更してください。
種別が加算の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)に表の値を加算してください。加算する前にシステム上限値を確認し、加算した値がシステム上限値を超える場合は、システム上限値を設定してください。
詳細については、Linuxのマニュアルなどを参照してください。
共有メモリ
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
shmmax | 共有メモリの最大セグメントサイズ | 2684354560 | 最大 |
shmall | 使用可能な共有メモリの総数 | 655360 | 最大 |
shmmni | 共有メモリセグメントの最大数 | 113 | 加算 |
セマフォ
セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
para1 | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 | 512 | 最大 |
para2 | システム全体のセマフォ数 | 14862 | 加算 |
para3 | セマフォコールあたりの最大演算子数 | 50 | 最大 |
para4 | システム全体のセマフォ演算子数 | 2208 | 加算 |
メッセージキュー
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
msgmax | メッセージの最大サイズ | 16384 | 最大 |
msgmnb | 1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 | 114432 | 最大 |
msgmni | メッセージキューIDの最大値 | 1578 | 加算 |
〔チューニング作業手順〕
以下の手順でチューニング作業を実施します。
以下のコマンドを使用して、現在システムに設定されている該当するパラメーターの設定値を確認します。
# /sbin/sysctl -a
例
# /sbin/sysctl -a ・・・ (省略) ・・・ kernel.sem = 250 32000 32 128 kernel.msgmnb = 65536 kernel.msgmni = 16 kernel.msgmax = 65536 kernel.shmmni = 4096 kernel.shmall = 4294967296 kernel.shmmax = 68719476736 ・・・ (省略) ・・・
上記の表を参照し、現在の設定値と比較を行い、パラメーターごとに最大、加算の種別を考慮して、適切な設定値を算出します。
/etc/sysctl.confを編集します。以下の例のように編集します。
例
kernel.sem = 512 13325 50 1358 kernel.msgmnb = 114432 kernel.msgmni = 1041 kernel.shmmni = 4154
/etc/sysctl.confへ編集内容が反映されていることを、以下のコマンドで確認します。
# /bin/cat /etc/sysctl.conf
以下のどちらかの方法で、4.の設定を有効にします。
システムをリブートして設定を反映
# /sbin/shutdown -r now
/sbin/sysctl -p を使用して設定を反映
# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf (注)
注) このコマンドを使用した場合は、リブートの必要がありません。
以下のコマンドを使用して、設定したパラメーターが反映されていることを確認します。
# /sbin/sysctl -a
例
# /sbin/sysctl -a ・・・ (省略) ・・・ kernel.sem = 512 13325 50 1358 kernel.msgmnb = 114432 kernel.msgmni = 1041 kernel.msgmax = 65536 kernel.shmmni = 4154 kernel.shmall = 4294967296 kernel.shmmax = 68719476736 ・・・ (省略) ・・・
本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。
インストールフォルダー
本製品のインストールフォルダーを決定します。
ただし、リムーバブルディスク上のフォルダーは指定できません。
インストールフォルダー配下にファイルやフォルダーがないか確認してください。
インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
本製品で必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 静的ディスク容量」と「2.4.2.5 動的ディスク容量」を参照してください。
イメージファイル格納フォルダー
イメージファイルの格納先はインストールフォルダー配下です。
格納先フォルダーを配置するドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 動的ディスク容量」を参照してください。
イメージファイル格納フォルダーの変更方法については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.9 rcxadm imagemgr」を参照してください。
ポート番号
ポート番号については、「2.1.1.4 使用ポートの確認」を参照してください。
シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの接続情報
シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの設定を確認します。
ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSの場合は、以下のマニュアルを参照してください。
ServerView Operations Managerのマニュアル「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「LDAP ディレクトリサービスを使用する ServerView ユーザ管理」
インストール時のパラメーター
インストール時のパラメーターについて説明します。
【Windowsマネージャー】
項番 | 画面 | 入力項目 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | インストール先の選択 | インストールフォルダー | 本製品のインストール先のフォルダーです。 (注)
インストール先のフォルダーは、ドライブ文字と"\"を含めて、45文字以内になります。 "\\"で開始するパス、および相対パス表記での指定はできません。 |
2 | 特権ユーザーの作成 | ユーザーアカウント名 | 本製品に特権ユーザーとしてログインするためのユーザーアカウント名です。 ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSを利用する場合、ServerView Operations Managerの管理者アカウント"administrator"を指定すると、この管理者アカウントでServerView Operations Managerとシングルサインオン連携できます。 先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を指定してください。また、大文字と小文字は区別されます。 |
3 | 管理LANの選択 | 管理LANとして使用するネットワーク | 管理LANとして使用するネットワークです。リストから選択できます。 |
4 | ポート番号の設定 | Interstage管理コンソール | Interstage管理コンソールのポート番号です。 初期値: 12000 |
Webサーバ(Interstage HTTP Server) | Webサーバのポート番号です。 初期値: 80 | ||
CORBAサービス | 本製品が使用するCORBAサービスのポート番号です。 初期値: 8002 | ||
5 | 管理サーバの設定 | 管理サーバのFQDN | 本製品が使用する認証サーバのFQDNです。認証サーバのFQDNは、管理サーバのFQDNにしてください。 |
注) NTFS形式のディスクを指定してください。
【Linuxマネージャー】
項番 | 画面 | 入力項目 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 特権ユーザーの作成 | ユーザーアカウント名 | 本製品に特権ユーザーとしてログインするためのユーザーアカウント名です。 ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSを利用する場合、ServerView Operations Managerの管理者アカウント"administrator"を指定すると、この管理者アカウントでServerView Operations Managerとシングルサインオン連携できます。 先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を指定してください。また、大文字と小文字は区別されます。 |
2 | 管理LANの選択 | 管理LANとして使用するネットワーク | 管理LANとして使用するネットワークです。リストから選択できます。 |
3 | ポート番号の設定 | Interstage管理コンソール | Interstage管理コンソールのポート番号です。 初期値: 12000 |
Webサーバ(Interstage HTTP Server) | Webサーバのポート番号です。 初期値: 80 | ||
CORBAサービス | 本製品が使用するCORBAサービスのポート番号です。 初期値: 8002 | ||
4 | 管理サーバの設定 | 管理サーバのFQDN | 本製品が使用する認証サーバのFQDNです。認証サーバのFQDNは、管理サーバのFQDNにしてください。 |
以下の手順で構築条件の確認を行います。
【Windowsマネージャー】
管理者権限(Administrator)でログインします。
インストーラを起動します。
DVD-ROM(1枚目)をセットすると、自動的にインストーラが起動します。起動しない場合、"RcSetup.exe"を実行し、インストーラを起動してください。
ツールを選択し、表示された画面で"構築条件チェックツール"をクリックしてください。構築条件の確認が開始されます。
"ポートの状態"の結果で"使用されています。"と表示されたポートについて、C:\Windows\System32\drivers\etc\servicesを確認し、本製品が使用する用途で当該ポートが使用されることを確認してください。
本製品が使用するポートの情報については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
本製品が使用する以外の用途でポートが使用されている場合、使用ポートを変更してください。
使用ポートの変更方法については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
構築条件の確認が完了すると、確認結果が以下に格納されます。
C:\temp\ror_precheckresult-YYYY-MM-DD-hhmmss.txt
確認結果を参照して、エラーがないか確認します。エラーがあった場合、エラーの原因を取り除いてください。
また、確認結果のファイルは、本製品のインストールなどでは自動的に削除されません。不要になったタイミングで削除してください。
【Linuxマネージャー】
システムにOSの管理者(root)でログインします。
構築条件を確認する管理サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。
本製品の1枚目のDVD-ROMをセットします。
以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)によりDVD-ROMの起動マウントを行うと、マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。
# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
エージェントのインストールコマンド(RcSetup.shコマンド)を実行します。
# cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
メニューから"Environment setup conditions check tool"を選択し、構築条件ツールを実行します。
"ポートの状態"の結果で"使用されています。"と表示されたポートについて、/etc/servicesを確認し、本製品が使用する用途で当該ポートが使用されることを確認してください。
本製品が使用するポートの情報については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
本製品が使用する以外の用途でポートが使用されている場合、使用ポートを変更してください。
使用ポートの変更方法については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
構築条件の確認が完了すると、確認結果が標準出力されます。
本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、通常はポート番号を意識する必要はありません。
本製品が使用するポート番号がほかのアプリケーションで使用されている場合、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用されていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。
その場合、本製品が使用する以下のポート番号のエントリーを、ほかと重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあとインストーラを起動してください。
例
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 nfdomain 23455/tcp nfagent 23458/tcp rcxmgr 23460/tcp rcxweb 23461/tcp rcxtask 23462/tcp rcxmongrel1 23463/tcp rcxmongrel2 23464/tcp rcxdb 23465/tcp rcxmongrel3 23466/tcp rcxmongrel4 23467/tcp rcxmongrel5 23468/tcp |
マネージャーのポート番号変更の詳細は、以下を参照してください。
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.2 ポート番号の変更」
「運用ガイド CE」の「8.3 管理サーバのポート番号の変更」
ephemeralポート【Windowsマネージャー】
Windowsでephemeralポート番号の範囲を変更している場合、ephemeralポートと使用するポートが競合する可能性があります。この場合も、ポート番号を変更し、ephemeralポートの範囲に含まれない値にしてください。
ephemeralポート番号の範囲は以下のとおりです。
Windows 2008以降の場合
49152から65535
その他のポート
以下のポートが使用されていないこと、およびephemeralポートの範囲に含まれないことを確認してください。
以下のポートが使用されている場合や、ephemeralポートの範囲に含まれる場合は、当社技術員に連絡してください。
7676
8015
8686
12001
23600
23601
23602
23700
28080