以下の手順で、管理サーバの管理IPアドレスを変更します。
OSの管理者権限で管理サーバにログインします。
マネージャーを停止します。
「運用ガイド VE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照し、マネージャーを停止してください。
マネジメントブレードとLANスイッチブレードのSNMPトラップ送信先を変更します。
SNMPトラップ送信先を変更後の管理サーバの管理IPアドレスに変更してください。
注意
使用するLANスイッチブレードによっては、SNMPトラップの送信先を設定することで、LANスイッチに対するSNMPアクセスが制限される場合があります。
マネージャーをクラスタで運用して、このようなLANスイッチブレードを管理対象にする場合、SNMPトラップの送信先としてプライマリーノードとセカンダリノードの物理IPアドレスをそれぞれ設定してください。
また、LANスイッチブレードに送信元IPアドレスによってアクセス制限を行う場合、SNMPトラップの送信先と同様にプライマリーノードとセカンダリノードの物理IPアドレスをそれぞれ設定してください。
詳細は、使用するLANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。
OSのIPアドレスを変更します。
OSのマニュアルに従って、IPアドレスを変更してください。
管理LANが冗長化されている場合、以下のLAN冗長化ソフトウェアの設定手順に従って変更します。
PRIMECLUSTER GLS
BACS
Intel PROSet
使用方法については、それぞれの製品のマニュアルを参照してください。
マネージャーをクラスタで運用している場合、「マネージャーをクラスタで運用している場合のIPアドレス変更」を参照して、OSのIPアドレスを変更してください。
マネージャーのIPアドレスの設定を変更します。
変更後のIPアドレスを指定してrcxadm mgrctl modifyコマンドを実行してください。
【Windowsマネージャー】
>"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN> |
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN> |
マネージャーをクラスタで運用している場合、「マネージャーをクラスタで運用している場合の設定」を参照し、マネージャーのIPアドレスの設定を変更してください。
OSの管理者権限で管理対象サーバにログインします。
管理対象サーバのServerView Agentsの設定を変更します。
ServerView Agentsのマニュアルを参照し、SNMP TRAPの送信先を変更してください。
管理対象サーバのエージェントを停止します。【Windows】【Hyper-V】【Linux】【Xen】【KVM】
「運用ガイド VE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照し、エージェントを停止してください。
エージェントの設定を変更します。【Windows】【Hyper-V】【Linux】【Xen】【KVM】
変更後のマネージャーのIPアドレスを指定してrcxadm agtctl modifyコマンドを実行してください。
【Windows】【Hyper-V】
>"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" agtctl modify -manager IPアドレス <RETURN> |
【Linux】【Xen】【KVM】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl modify -manager IPアドレス <RETURN> |
管理対象サーバのエージェントを再起動します。【Windows】【Hyper-V】【Linux】【Xen】【KVM】
「運用ガイド VE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照し、エージェントを起動してください。
マネージャーを再起動します。
「運用ガイド VE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照し、マネージャーを起動してください。
エージェントが動作しているすべての管理対象サーバについて、手順6.~11.を繰り返し行ってください。
HBA address rename設定サービスを変更します。
HBA address renameを利用している場合、「導入ガイド VE」の「第6章 HBA address rename設定サービスの設定」を参照し、HBA address rename設定サービスに設定している管理サーバのIPアドレスを変更してください。
管理対象サーバをバックアップします。
管理対象サーバのシステムイメージを採取している場合、設定変更を保存するために、「運用ガイド VE」の「9.2 バックアップ」の手順に従って、バックアップを採取してください。
管理サーバの管理IPアドレスを変更したあとは、変更する前に採取したシステムイメージを配付できなくなります。変更する前に採取したシステムイメージが不要になった場合、削除してください。
クローニングイメージを採取します。【物理サーバ】
管理対象サーバのクローニングイメージを採取している場合、設定変更を反映するために、「17.2 採取」の手順に従ってクローニングイメージを採取してください。
管理サーバの管理IPアドレスを変更したあとは、変更する前に採取したクローニングイメージを配付できなくなります。変更する前に採取したクローニングイメージが不要になった場合、削除してください。
注意
登録済みの管理LANサブネットに属するIPアドレスには変更できません。
管理サーバと同一サブネットに属する管理対象サーバが存在していた場合、その管理対象サーバを削除するか、管理対象サーバの管理IPアドレスを手動で変更する必要があります。管理対象サーバのIPアドレスを変更せずに、そのサーバが属するサブネット情報を登録することや、そのサーバが属するサブネットへのサブネット情報の変更はできません。
マネージャーをクラスタで運用している場合のIPアドレス変更
マネージャーをクラスタで運用している場合、以下の手順でIPアドレスを変更します。
【Windowsマネージャー】
[フェールオーバー クラスタ管理]画面で変更してください。
【Linuxマネージャー】
マネージャーのクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を停止します。
クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャーのクラスタサービスを停止してください。
プライマリーノードの管理サーバにログインします。
OSの管理者権限でプライマリーノードの管理サーバにログインしてください。
共用ディスクをプライマリーノードにマウントします。
管理サーバ用の共用ディスクをプライマリーノードにマウントしてください。
引継ぎ論理IPアドレスを変更します。
PRIMECLUSTER GLSの仮想インターフェース情報を、PRIMECLUSTER用のリソースから削除し、PRIMECLUSTER GLSの構成情報を変更してください。
詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。
引継ぎ論理IPアドレスを活性化します。
PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、引継ぎ論理IPアドレスを活性化してください。
詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。
マネージャーをクラスタで運用している場合の設定
マネージャーをクラスタで運用している場合、以下の手順で変更します。
【Windowsマネージャー】
レジストリーのレプリケーション設定を削除します。
プライマリーノードで、マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをオンライン、その他のクラスタリソースはすべてオフラインにしてください。
そのあと、クラスタリソースに登録されている[PXE Services]リソースのレジストリーのレプリケーション設定から、以下のレジストリーキーを削除してください。
x64の場合
SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP
x86の場合
SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP
以下の手順で、削除を行います。
[フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される[RC-manager の概要]の[その他のリソース]の [PXE Services]リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
[PXE Servicesのプロパティ]画面が表示されます。
[レジストリのレプリケーション]タブで、上記のレジストリーキーを選択します。
<削除(R)>ボタンをクリックします。
[ルート レジストリ キー]から削除されます。
レジストリーキーの削除が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。
<OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。
プライマリーノードで、マネージャーのIPアドレスの設定を変更します。
プライマリーノードで、変更後のIPアドレスを指定してrcxadm mgrctl modifyコマンドを実行してください。
>"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN> |
レジストリーのレプリケーション設定を行います。
手順1.で削除した上記のレジストリーキーを、[PXE Services]リソースのレジストリーのレプリケーション設定に再設定します。
以下の手順で設定を行います。
[フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される[RC-manager の概要]の[その他のリソース]の [PXE Services]リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
[PXE Servicesのプロパティ]画面が表示されます。
[レジストリのレプリケーション]タブの<追加(D)>ボタンをクリックします。
[レジストリ キー]画面が表示されます。
[ルート レジストリ キー(R)]に上記のレジストリーキーを設定します。
<OK>ボタンをクリックします。
レジストリーキーの設定が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。
<OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。
マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをセカンダリノードに割り当てます。
フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。
ノード名には、セカンダリノードの名前が表示されます。
セカンダリノードで、マネージャーのIPアドレスの設定を変更します。
セカンダリノードで、変更後のIPアドレスを指定してrcxadm mgrctl modifyコマンドを実行します。
手順2.で指定したIPアドレスと同じIPアドレスを指定します。
マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをプライマリーノードに割り当てます。
フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。
ノード名には、プライマリーノードの名前が表示されます。
プライマリーノードで、マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをオフラインにします。
【Linuxマネージャー】
管理LANのIPアドレスを変更
プライマリーノードで、変更後のIPアドレスを指定して以下を実行してください。
# /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN> |
管理サーバ用の引継ぎ論理IPアドレスを非活性化します。
PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、引継ぎ論理IPアドレスを非活性化してください。
詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。
引継ぎ論理IPアドレスをPRIMECLUSTERのリソースとして登録します。
PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、仮想インターフェースをPRIMECLUSTERのリソースとして登録してください。
詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。
共用ディスクをマウントします。
マネージャー用の共用ディスクをマウントしていない場合、プライマリーノードからマウントしてください。
DHCPサービスの設定を変更します。(管理LANサブネットを登録している場合)
管理LANサブネットを登録している場合、以下のファイルを変更し、変更後の引継ぎ論理IPアドレスをDHCPサーバに設定します。
ファイル名
Red Hat Enterprise Linux 5 の場合
/etc/dhcpd.conf
Red Hat Enterprise Linux 6 の場合
/etc/dhcp/dhcpd.conf
以下の行で設定されている引継ぎ論理IPアドレスを、変更後の引継ぎ論理IPアドレスに変更してください。
option dhcp-server-identifier 引継ぎ論理IPアドレス;
例
変更前の引継ぎ論理IPアドレスが192.168.4.100の場合
# |
注) この行に記載されているIPアドレスを、変更後の引継ぎ論理IPアドレスに変更します。
共用ディスクをアンマウントします。
共用ディスクをプライマリーノードからアンマウントしてください。
セカンダリノードの管理サーバにログインします。
OSの管理者権限でセカンダリノードの管理サーバにログインしてください。
引継ぎ論理IPアドレスを変更します。
PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、仮想インターフェース情報をPRIMECLUSTER用のリソースから削除したあと、リソースを登録し、PRIMECLUSTER GLSの構成情報を変更してください。
詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。
コンフィグレーションを変更します。
クラスタシステムのRMS Wizardを使用して、クラスタを構成するどれかのノードに対してクラスタサービス(クラスタアプリケーション)内のGLSリソースを変更してください。
設定の変更が完了したあと、変更を保存して以下の操作を行ってください。
Configuration-Generate
Configuration-Activate
マネージャーのクラスタサービスを起動します。
クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャーのクラスタサービスを起動してください。