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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.0 操作ガイド
ServerView

8.1 管理IPアドレスの変更

以下の手順で、管理サーバの管理IPアドレスを変更します。

  1. OSの管理者権限で管理サーバにログインします。

  2. マネージャーを停止します。

    「運用ガイド VE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照し、マネージャーを停止してください。

  3. マネジメントブレードとLANスイッチブレードのSNMPトラップ送信先を変更します。

    SNMPトラップ送信先を変更後の管理サーバの管理IPアドレスに変更してください。

    注意

    使用するLANスイッチブレードによっては、SNMPトラップの送信先を設定することで、LANスイッチに対するSNMPアクセスが制限される場合があります。
    マネージャーをクラスタで運用して、このようなLANスイッチブレードを管理対象にする場合、SNMPトラップの送信先としてプライマリーノードとセカンダリノードの物理IPアドレスをそれぞれ設定してください。
    また、LANスイッチブレードに送信元IPアドレスによってアクセス制限を行う場合、SNMPトラップの送信先と同様にプライマリーノードとセカンダリノードの物理IPアドレスをそれぞれ設定してください。
    詳細は、使用するLANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。

  4. OSのIPアドレスを変更します。

    OSのマニュアルに従って、IPアドレスを変更してください。
    管理LANが冗長化されている場合、以下のLAN冗長化ソフトウェアの設定手順に従って変更します。

    • PRIMECLUSTER GLS

    • BACS

    • Intel PROSet

    使用方法については、それぞれの製品のマニュアルを参照してください。

    マネージャーをクラスタで運用している場合、「マネージャーをクラスタで運用している場合のIPアドレス変更」を参照して、OSのIPアドレスを変更してください。

  5. マネージャーのIPアドレスの設定を変更します。

    変更後のIPアドレスを指定してrcxadm mgrctl modifyコマンドを実行してください。

    【Windowsマネージャー】

    >"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

    【Linuxマネージャー】

    # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

    マネージャーをクラスタで運用している場合、「マネージャーをクラスタで運用している場合の設定」を参照し、マネージャーのIPアドレスの設定を変更してください。

  6. OSの管理者権限で管理対象サーバにログインします。

  7. 管理対象サーバのServerView Agentsの設定を変更します。

    ServerView Agentsのマニュアルを参照し、SNMP TRAPの送信先を変更してください。

  8. 管理対象サーバのエージェントを停止します。【Windows】【Hyper-V】【Linux】【Xen】【KVM】

    「運用ガイド VE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照し、エージェントを停止してください。

  9. エージェントの設定を変更します。【Windows】【Hyper-V】【Linux】【Xen】【KVM】

    変更後のマネージャーのIPアドレスを指定してrcxadm agtctl modifyコマンドを実行してください。

    【Windows】【Hyper-V】

    >"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" agtctl modify -manager IPアドレス <RETURN>

    【Linux】【Xen】【KVM】

    # /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl modify -manager IPアドレス <RETURN>

  10. 管理対象サーバのエージェントを再起動します。【Windows】【Hyper-V】【Linux】【Xen】【KVM】

    「運用ガイド VE」の「2.2 エージェントの起動と停止」を参照し、エージェントを起動してください。

  11. マネージャーを再起動します。

    「運用ガイド VE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照し、マネージャーを起動してください。

    エージェントが動作しているすべての管理対象サーバについて、手順6.~11.を繰り返し行ってください。

  12. HBA address rename設定サービスを変更します。

    HBA address renameを利用している場合、「導入ガイド VE」の「第6章 HBA address rename設定サービスの設定」を参照し、HBA address rename設定サービスに設定している管理サーバのIPアドレスを変更してください。

  13. 管理対象サーバをバックアップします。

    管理対象サーバのシステムイメージを採取している場合、設定変更を保存するために、「運用ガイド VE」の「9.2 バックアップ」の手順に従って、バックアップを採取してください。

    管理サーバの管理IPアドレスを変更したあとは、変更する前に採取したシステムイメージを配付できなくなります。変更する前に採取したシステムイメージが不要になった場合、削除してください。

  14. クローニングイメージを採取します。【物理サーバ】

    管理対象サーバのクローニングイメージを採取している場合、設定変更を反映するために、「17.2 採取」の手順に従ってクローニングイメージを採取してください。

    管理サーバの管理IPアドレスを変更したあとは、変更する前に採取したクローニングイメージを配付できなくなります。変更する前に採取したクローニングイメージが不要になった場合、削除してください。

    注意

    • 登録済みの管理LANサブネットに属するIPアドレスには変更できません。

    • 管理サーバと同一サブネットに属する管理対象サーバが存在していた場合、その管理対象サーバを削除するか、管理対象サーバの管理IPアドレスを手動で変更する必要があります。管理対象サーバのIPアドレスを変更せずに、そのサーバが属するサブネット情報を登録することや、そのサーバが属するサブネットへのサブネット情報の変更はできません。


マネージャーをクラスタで運用している場合のIPアドレス変更

マネージャーをクラスタで運用している場合、以下の手順でIPアドレスを変更します。

【Windowsマネージャー】
[フェールオーバー クラスタ管理]画面で変更してください。

【Linuxマネージャー】

  1. マネージャーのクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を停止します。

    クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャーのクラスタサービスを停止してください。

  2. プライマリーノードの管理サーバにログインします。

    OSの管理者権限でプライマリーノードの管理サーバにログインしてください。

  3. 共用ディスクをプライマリーノードにマウントします。

    管理サーバ用の共用ディスクをプライマリーノードにマウントしてください。

  4. 引継ぎ論理IPアドレスを変更します。

    PRIMECLUSTER GLSの仮想インターフェース情報を、PRIMECLUSTER用のリソースから削除し、PRIMECLUSTER GLSの構成情報を変更してください。

    詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。

  5. 引継ぎ論理IPアドレスを活性化します。

    PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、引継ぎ論理IPアドレスを活性化してください。

    詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。


マネージャーをクラスタで運用している場合の設定

マネージャーをクラスタで運用している場合、以下の手順で変更します。

【Windowsマネージャー】

  1. レジストリーのレプリケーション設定を削除します。

    プライマリーノードで、マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをオンライン、その他のクラスタリソースはすべてオフラインにしてください。
    そのあと、クラスタリソースに登録されている[PXE Services]リソースのレジストリーのレプリケーション設定から、以下のレジストリーキーを削除してください。

    • x64の場合

      SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

    • x86の場合

      SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

    以下の手順で、削除を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される[RC-manager の概要]の[その他のリソース]の [PXE Services]リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [PXE Servicesのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブで、上記のレジストリーキーを選択します。

    3. <削除(R)>ボタンをクリックします。

      [ルート レジストリ キー]から削除されます。

    4. レジストリーキーの削除が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    5. <OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  2. プライマリーノードで、マネージャーのIPアドレスの設定を変更します。

    プライマリーノードで、変更後のIPアドレスを指定してrcxadm mgrctl modifyコマンドを実行してください。

    >"インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm" mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

  3. レジストリーのレプリケーション設定を行います。

    手順1.で削除した上記のレジストリーキーを、[PXE Services]リソースのレジストリーのレプリケーション設定に再設定します。
    以下の手順で設定を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される[RC-manager の概要]の[その他のリソース]の [PXE Services]リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [PXE Servicesのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブの<追加(D)>ボタンをクリックします。

      [レジストリ キー]画面が表示されます。

    3. [ルート レジストリ キー(R)]に上記のレジストリーキーを設定します。

    4. <OK>ボタンをクリックします。

    5. レジストリーキーの設定が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    6. <OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  4. マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをセカンダリノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。
    ノード名には、セカンダリノードの名前が表示されます。

  5. セカンダリノードで、マネージャーのIPアドレスの設定を変更します。

    セカンダリノードで、変更後のIPアドレスを指定してrcxadm mgrctl modifyコマンドを実行します。
    手順2.で指定したIPアドレスと同じIPアドレスを指定します。

  6. マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをプライマリーノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。
    ノード名には、プライマリーノードの名前が表示されます。

  7. プライマリーノードで、マネージャーの共有ディスクとIPアドレスをオフラインにします。

【Linuxマネージャー】

  1. 管理LANのIPアドレスを変更

    プライマリーノードで、変更後のIPアドレスを指定して以下を実行してください。

    # /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm mgrctl modify -ip IPアドレス <RETURN>

  2. 管理サーバ用の引継ぎ論理IPアドレスを非活性化します。

    PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、引継ぎ論理IPアドレスを非活性化してください。

    詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。

  3. 引継ぎ論理IPアドレスをPRIMECLUSTERのリソースとして登録します。

    PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、仮想インターフェースをPRIMECLUSTERのリソースとして登録してください。

    詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。

  4. 共用ディスクをマウントします。

    マネージャー用の共用ディスクをマウントしていない場合、プライマリーノードからマウントしてください。

  5. DHCPサービスの設定を変更します。(管理LANサブネットを登録している場合)

    管理LANサブネットを登録している場合、以下のファイルを変更し、変更後の引継ぎ論理IPアドレスをDHCPサーバに設定します。

    • ファイル名

      • Red Hat Enterprise Linux 5 の場合

        /etc/dhcpd.conf

      • Red Hat Enterprise Linux 6 の場合

        /etc/dhcp/dhcpd.conf

    以下の行で設定されている引継ぎ論理IPアドレスを、変更後の引継ぎ論理IPアドレスに変更してください。

    option dhcp-server-identifier 引継ぎ論理IPアドレス;

    変更前の引継ぎ論理IPアドレスが192.168.4.100の場合

    #
    # DHCP Server Configuration file
    # see /usr/share/doc/dhcp*/dhcpd.conf.sample
    #
    ddns-update-style none;
    option vendor-class-identifier "PXEClient";
    option dhcp-server-identifier 192.168.4.100; (注)
    subnet 192.168.4.0 netmask 255.255.255.0 {

    注) この行に記載されているIPアドレスを、変更後の引継ぎ論理IPアドレスに変更します。

  6. 共用ディスクをアンマウントします。

    共用ディスクをプライマリーノードからアンマウントしてください。

  7. セカンダリノードの管理サーバにログインします。

    OSの管理者権限でセカンダリノードの管理サーバにログインしてください。

  8. 引継ぎ論理IPアドレスを変更します。

    PRIMECLUSTER GLSのCLIを使用して、仮想インターフェース情報をPRIMECLUSTER用のリソースから削除したあと、リソースを登録し、PRIMECLUSTER GLSの構成情報を変更してください。

    詳細は、PRIMECLUSTER Global Link Servicesのマニュアルを参照してください。

  9. コンフィグレーションを変更します。

    クラスタシステムのRMS Wizardを使用して、クラスタを構成するどれかのノードに対してクラスタサービス(クラスタアプリケーション)内のGLSリソースを変更してください。

    設定の変更が完了したあと、変更を保存して以下の操作を行ってください。

    • Configuration-Generate

    • Configuration-Activate

  10. マネージャーのクラスタサービスを起動します。

    クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャーのクラスタサービスを起動してください。