ここでは、通信プロトコルにTCP/IPのFTP+プロトコルを使用して、オープンサーバからグローバルサーバまたはPRIMEFORCEへのレプリケーションを行う場合の運用手順について説明します。説明は、以下の場合について行います。
全複写
一括差分複写
レプリケーションの運用を開始するためには、以下を起動する必要があります。
また、レプリケーションの運用を停止する場合は、以下を停止する必要があります。
オープンサーバ(複写元システム)
Symfoware/RDBまたはOracle
Linkexpress
グローバルサーバまたはPRIMEFORCE(複写先システム)
Linkexpress File Transfer
参照
Symfoware/RDB、OracleとLinkexpressの起動と停止の方法については、“2.7 レプリケーションの運用”または“3.8 レプリケーションの運用”を参照してください。
Linkexpress File Transferの起動と停止の方法については、“Linkexpress File Transfer運用手引書”を参照してください。
なお、通信プロトコルがFNAのHICSプロトコルの場合は、Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用してレプリケーションを行います。
Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用する場合の運用手順については、“Linkexpress File Transfer運用手引書 分散型システム連携編”ならびに“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
オープンサーバからグローバルサーバまたはPRIMEFORCEへ全複写を行う場合の操作方法を以下に示します。
操作手順
複写元システム | 複写先システム |
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1. 利用者プログラムの完了待ち |
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2. 差分ログの取得終了 |
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3. 差分ログの追出し |
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4. 差分ログの破棄 |
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5. 全件データの抽出 |
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| 6. ファイル受信 |
| 7. 全件データの格納 |
8. 業務の確定 |
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9. 差分ログの取得開始 |
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10. 利用者プログラムの実行 |
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説明
複写元データベースを更新する利用者プログラムが実行中でないことを確認します。実行中の場合は、利用者プログラムの完了を待ってから操作を始めてください。
“差分ログの取得終了”の操作を行って、差分ログがトランザクションログファイルまたはトランザクションログデータベースに蓄積されないようにします。
“差分ログの追出し”の操作を行って、トランザクションログファイルまたはトランザクションログデータベースに蓄積されている差分ログを差分ログファイルに追い出します。
“差分ログの破棄”の操作を行って、差分ログファイルにすでに蓄積されている差分ログを削除します。
“データベース抽出コマンド”を実行して、抽出データを抽出データ格納ファイルに格納します。このとき、データベース抽出コマンドの-mオプションは、“all”(全件抽出)を指定します。
Linkexpress File Transferのファイル受信(RECEIVEコマンドまたはRECEIVE制御文)により、抽出データ格納ファイルの抽出データをグローバルサーバまたはPRIMEFORCEに転送します。
DB-EXPRESS/BのRDBII格納機能により、抽出データを複写先データベースに格納します。このとき、抽出データに付加されている“差分反映操作(@DBOP)”は格納対象としないでください。
“業務確定コマンド”を実行して、全複写の業務を確定します。このとき、業務確定コマンドの-mオプションは、“all”(全複写業務の確定)を指定します。
“差分ログの取得開始”の操作を行って、差分ログの取得を再開します。
必要に応じて利用者プログラムを実行してください。
参照
オープンサーバ側の操作については、“2.7 レプリケーションの運用”または“3.8 レプリケーションの運用”を参照してください。
データベース抽出コマンドおよび差分反映操作の詳細については、“6.14 lxextdbコマンド”または“6.31 lxrpoextコマンド”を参照してください。
Linkexpress File Transferの詳細については、“Linkexpress File Transfer使用手引書”を参照してください。
DB-EXPRESS/Bの詳細については、“DB-EXPRESS運用手引書 基本機能編”を参照してください。
業務確定コマンドの詳細については、“6.15 lxcmtdbコマンド”または“6.32 lxrpocmtコマンド”を参照してください。
オープンサーバからグローバルサーバまたはPRIMEFORCEへ一括差分複写を行う場合の操作方法を以下に示します。
なお、一括差分複写を開始する前に、以下の操作を行っておいてください。ただし、この操作は1度行うと、レプリケーション運用を終了させるまで再度行う必要はありません。
全複写を行って複写先データベースを創成します。
オープンサーバ側で“差分ログの取得開始”の操作を行います。この操作を行うと、差分ログがトランザクションログファイルまたはトランザクションログデータベースと差分ログファイルに蓄積されるようになります。
操作手順
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1. 利用者プログラムの実行 |
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2. 差分データの抽出 |
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| 3. ファイル受信 |
| 4. 差分データの格納 |
5. 業務の確定 |
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説明
複写元データベースを更新する利用者プログラムを実行すると、差分ログが差分ログファイルに取得されます。
“データベース抽出コマンド”を実行して、抽出データを抽出データ格納ファイルに格納します。このとき、データベース抽出コマンドの-mオプションは、“diff”(差分抽出)を指定します。
Linkexpress File Transferのファイル受信(RECEIVEコマンドまたはRECEIVE制御文)により、抽出データ格納ファイルの抽出データをグローバルサーバまたはPRIMEFORCEに転送します。
DB-EXPRESS/Dの差分DB反映機能により、抽出データを複写先データベースに格納します。
“業務確定コマンド”を実行して、一括差分複写の業務を確定します。このとき、業務確定コマンドの-mオプションは、“diff”(一括差分複写業務の確定)を指定します。
参照
オープンサーバ側の操作については、“2.7 レプリケーションの運用”または“3.8 レプリケーションの運用”を参照してください。
データベース抽出コマンドの詳細については、“6.14 lxextdbコマンド”または“6.31 lxrpoextコマンド”を参照してください。
Linkexpress File Transferの詳細については、“Linkexpress File Transfer使用手引書”を参照してください。
DB-EXPRESS/Dの詳細については、“DB-EXPRESS運用手引書 差分DB反映機能編”を参照してください。
業務確定コマンドの詳細については、“6.15 lxcmtdbコマンド”または“6.32 lxrpocmtコマンド”を参照してください。