ここでは、通信プロトコルにTCP/IPのFTP+プロトコルを使用して、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへのレプリケーションを行う場合の運用手順について説明します。説明は、以下の場合について行います。
全複写
一括差分複写
レプリケーションの運用を開始するためには、以下を起動する必要があります。
また、レプリケーションの運用を停止する場合は、以下を停止する必要があります。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCE(複写元システム)
Linkexpress File Transfer
PowerAIM/TJNLのTJNLジョブ
オープンサーバ(複写先システム)
Symfoware/RDBなどのデータベース
Linkexpress
Linkexpress File Transferの起動と停止の方法については、“Linkexpress File Transfer運用手引書”を参照してください。
PowerAIM/TJNLのTJNLジョブの起動と停止の方法については、“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。
Symfoware/RDBなどのデータベースとLinkexpressの起動と停止の方法については、“2.7 レプリケーションの運用”および各データベースのマニュアルを参照してください。
なお、通信プロトコルがFNAのHICSプロトコルの場合は、Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用してレプリケーションを行います。
Linkexpress File Transferの分散型システム連携を使用する場合の運用手順については、“Linkexpress File Transfer運用手引書 分散型システム連携編”ならびに“Linkexpress 運用ガイド”を参照してください。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへ全複写を行う場合の操作方法を以下に示します。
操作手順
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1. ジャーナルの破棄 |
|
2. 全件データの抽出 |
|
3. ファイル送信 |
|
| 4. 全件データの格納 |
説明
すでに、PowerAIM/TJNLのジャーナル取得機能で、ジャーナル(差分ログ)を取得している場合は、取得済みのジャーナルを破棄してください。
以下のどれかの方法により、複写元データベースの全件データをSAMデータセットに抽出します。
複写元データベース | 抽出方法 |
---|---|
Symfoware/RDB | DB-EXPRESS/BとDB-EX/RDBIIのデータベース抽出機能とSAMデータセット格納機能 |
AIM/DB | DB-EXPRESS/BとDB-EX/NDBのデータベース抽出機能とSAMデータセット格納機能 DB-EXPRESS/Dの差分SAM機能の初期抽出 |
VSAM | DB-EXPRESS/BのVSAMデータセット抽出機能とSAMデータセット格納機能 DB-EXPRESS/Dの差分SAM機能の初期抽出 |
Linkexpress File Transferのファイル送信(SENDコマンドまたはSEND制御文)により、SAMデータセットの抽出データをオープンサーバに転送します。
参照
オープンサーバ側の操作については、“2.7 レプリケーションの運用”を参照してください。
PowerAIM/TJNLの詳細については、“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。
DB-EXPRESS/Bの詳細については、“DB-EXPRESS運用手引書 基本機能編”を参照してください。
DB-EXPRESS/Dの詳細については、“DB-EXPRESS運用手引書 差分DB反映機能編”を参照してください。
Linkexpress File Transferの詳細については、“Linkexpress File Transfer使用手引書”を参照してください。
データベース格納コマンド(lxstrdbコマンド)の詳細については、“Linkexpress コマンドリファレンス”を参照してください。
グローバルサーバまたはPRIMEFORCEからオープンサーバへ一括差分複写を行う場合の操作方法を以下に示します。
なお、一括差分複写を開始する前に、全複写を行って複写先データベースを創成しておいてください。ただし、複写先データベースの創成は1度行うと、レプリケーション運用を終了させるまで再度行う必要はありません。
操作手順
複写元システム | 複写先システム |
---|---|
1. ジャーナルの取得 |
|
2. ジャーナルの一括配付 |
|
3. ファイル送信 |
|
| 4. 差分データ(ジャーナル)の格納 |
説明
複写元データベースを更新する利用者プログラムを実行すると、PowerAIM/TJNLのジャーナル取得機能により、差分データ(ジャーナル)が自動的に取得されます。
PowerAIM/TJNLのジャーナル配付機能の一括配付サービスを使用して、差分データをSAMデータセットに抽出します。
Linkexpress File Transferのファイル送信(SENDコマンドまたはSEND制御文)により、SAMデータセットの抽出データをオープンサーバに転送します。
参照
オープンサーバ側の操作については、“2.7 レプリケーションの運用”を参照してください。
PowerAIM/TJNLの詳細については、“PowerAIM/TJNL説明書”を参照してください。
Linkexpress File Transferの詳細については、“Linkexpress File Transfer使用手引書”を参照してください。
データベース格納コマンド(lxstrdbコマンド)の詳細については、“Linkexpress コマンドリファレンス”を参照してください。