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FUJITSULinkexpress Replication option 説明書

3.12.1 ログファイルの再作成

入出力障害などで、トランザクションログデータベースおよび差分ログファイルが破壊された場合は、トランザクションログデータベースおよび差分ログファイルが使用不可能な状態になります。この場合、それぞれのログファイルの再作成を行ってください。また、トランザクションログデータベースおよび差分ログファイルの容量を拡張する場合にも、再作成が必要になります。

ここでは、各ログファイルの再作成の方法について説明します。

3.12.1.1 トランザクションログデータベースの再作成

トランザクションログデータベースの再作成の手順は、以下のとおりです。

  1. 複写元システムのすべての利用者プログラムが実行中でないことを確認してください。実行中の場合は、利用者プログラムの終了を待ってから操作を始めてください。

  2. 複写元システムのすべてのレプリケーション業務が処理中でないことを確認します。処理中の場合は、業務の完了を待ってから操作を始めてください。

  3. 複写元システムのすべての一括差分複写業務を中止します。

  4. 複写元システムのすべての抽出定義に対して、差分ログの取得を終了します。

  5. 複写元システムのすべての抽出定義に対して、差分ログの追出しを行います。

  6. 複写元システムのすべての抽出定義に対して、差分ログの破棄を行います。

  7. Linkexpress Replication optionの停止操作を行います。

  8. トランザクションログデータベースを削除します。削除の方法については、“付録F トランザクションログデータベースの作成”を参照してください。

  9. トランザクションログデータベースを再作成します。トランザクションログデータベースの容量を増やす場合などは、このときに容量を大きく指定します。作成の方法については、“付録F トランザクションログデータベースの作成”を参照してください。

  10. Linkexpress Replication optionの再起動を行います。

  11. 複写元システムのすべての抽出定義に対して全複写業務を行います。これにより、すべての複写元データベースと複写先データベースの同期をとることができます。

  12. 停止したすべての抽出定義に対して、差分ログの取得を開始します。

  13. 中止した一括差分複写業務を開始します。

  14. 利用者プログラムを開始します。

各操作の詳細については、以下の参照項目を参照してください。

3.12.1.2 差分ログファイルの再作成

差分ログファイルの再作成の手順は、以下のとおりです。

再作成の対象となる差分ログファイルを定義した抽出定義に対して以下の操作を行います。

  1. 複写元データベースを更新する利用者プログラムが実行中でないことを確認してください。実行中の場合は、利用者プログラムの終了を待ってから操作を始めてください。

  2. 対象の抽出定義を指定したレプリケーション業務が処理中でないことを確認します。処理中の場合は、業務の完了を待ってから操作を始めてください。

  3. 対象の抽出定義を指定した一括差分複写業務を中止します。

  4. 対象の抽出定義に対して、差分ログの取得を終了します。

  5. 対象の抽出定義に対して、差分ログの追出しを行います。(注)

  6. 対象の抽出定義に対して、差分ログの破棄を行います。(注)

  7. 対象の抽出定義を削除します。削除の方法については、“3.5 抽出定義”および“6.21 lxrpodroコマンド”を参照してください。

  8. 削除した抽出定義と同じ名前で、抽出定義を再定義します。差分ログファイルの容量を増やす場合などは、このときに容量を大きく指定します。定義の方法については、“3.5 抽出定義”および“6.20 lxrpocreコマンド”を参照してください。

  9. 再定義した抽出定義に対して全複写業務を行います。これにより、複写元データベースと複写先データベースの同期をとることができます。

  10. 停止したすべての抽出定義に対して、差分ログの取得を開始します。

  11. 中止した一括差分複写業務を開始します。

  12. 利用者プログラムを開始します。

注)上記の5.または6.処理でエラーになった場合には、7.処理での強制削除(-eオプション)を実行してください。

各操作の詳細については、以下の参照項目を参照してください。