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FUJITSULinkexpress Replication option 説明書

2.4.1 抽出定義コマンド

抽出定義を行うには、テキストファイルに各種定義項目を記述し、抽出定義コマンド(lxrepcreコマンド)を実行します。コマンドの詳細については、“6.1 lxrepcreコマンド”を参照してください。

なお、抽出定義コマンドを実行するには、Symfoware/RDBを起動する必要があります。

説明

指定したデータベースをレプリケーションの抽出対象にします。

操作方法

lxrepcre  入力ファイル名

以下に、抽出定義の入力ファイルの記述方法について説明します。

以下の2つの場合について説明します。

2.4.1.1 表単位のレプリケーションでの抽出定義

表単位のレプリケーションでの抽出定義の方法を、以下の運用例に基づいて説明します。

なお、ここで説明するもの以外にも抽出定義の定義項目は存在します。詳細については、“6.1 lxrepcreコマンド”を参照してください。

レプリケーション運用例

抽出定義コマンドの入力ファイルの記述例

# 抽出定義
REPNAME  = 社員管理抽出定義                                              → 1
REPTYPE  = COPY                                                          → 2

DBMSKIND = SYMFO                                                         → 3
INCODE   = EUC-S90                                                       → 4
DATABASE = 社員管理データベース                                          → 5
SCHEMA   = 社員スキーマ                                                  → 6
TABLE    = 社員表                                                        → 7
WHERE    = (支店名)
           =(?)
           USING(N’大阪’)                                              → 8

LOGPATH  = /home/work/logdata_db01/                                      → 9
LOGSIZE  = 1024                                                          →10
LOGWARN  = 70                                                            →11

OUTCODE  = EUC-S90                                                       →12
DIFFTYPE = OPEN                                                          →13
NULLIND  = YES                                                           →14
BYTESWAP = NO                                                            →15

備考:「#」で始まる行はコメント行です。

以下に表単位のレプリケーションに対する抽出定義のオペランドについて説明します。各オペランドの番号は、入力ファイルの記述例の番号と対応します。

  1. REPNAME(抽出定義名

    抽出定義名を指定します。

  2. REPTYPE(運用種別

    レプリケーションの運用種別を指定します。

  3. DBMSKIND(データベース種別

    複写元のデータベースシステムの種別を指定します。

    Symfoware抽出レプリケーションの場合は“SYMFO”を指定します。

  4. INCODE(データベースコード系

    複写元のデータベースシステムのコード系を指定します。

  5. DATABASE(データベース名

    レプリケーション対象となる複写元のデータベース名を指定します。

  6. SCHEMA(スキーマ名

    レプリケーション対象となる複写元のスキーマ名を指定します。

  7. TABLE(表名

    レプリケーション対象となる複写元の表名を指定します。

  8. WHERE(条件指定

    レプリケーション対象となる複写元の条件を指定します。

  9. LOGPATH(差分ログファイル格納ディレクトリパス名

    差分ログファイルを格納する任意のディレクトリパス名を指定します。

  10. LOGSIZE(差分ログファイルサイズ

    差分ログファイルのサイズを指定します。

  11. LOGWARN(差分ログファイル警告率

    差分ログファイルに蓄積されたデータ量が指定した割合を超えたときに、コンソールに対して警告メッセージが通知されます。なお、コンソールについては、“はじめに”を参照してください。

  12. OUTCODE(抽出コード系

    抽出するコード系を指定します。

  13. DIFFTYPE(抽出差分形式

    抽出データの形式を指定します。

    オープンサーバ間で表単位のレプリケーションの場合は、“OPEN”(オープン独自形式)を指定します。

  14. NULLIND(ナル表示域の有無

    抽出データにナル表示域を含むか、含まないかを指定します。

  15. BYTESWAP(バイトスワップの指定

    データの抽出時にバイトスワップを行うか、行わないかを指定します。

2.4.1.2 グループ単位のレプリケーションでの抽出定義

グループ単位のレプリケーションでの抽出定義の方法を、以下の運用例に基づいて説明します。

なお、ここで説明するもの以外にも抽出定義の定義項目は存在します。詳細については、“6.1 lxrepcreコマンド”を参照してください。

レプリケーション運用例

  

抽出定義コマンドの入力ファイルの記述例

以下にグループ単位のレプリケーションに対する抽出定義のオペランドについて説明します。各オペランドの番号は、入力ファイルの記述例の番号と対応します。

なお、入力ファイルの記述例に*印として表したオペランドは、表単位のレプリケーションの場合と同じです。“2.4.1.1 表単位のレプリケーションでの抽出定義”を参照してください。

  1. REPTYPE(運用種別

    レプリケーションの運用種別を指定します。

    レプリケーショングループ(抽出グループともいいます)を定義する場合は“COPY”を指定します。

    レプリケーショングループに属する抽出定義(メンバ抽出定義)を定義する場合は“MEMBER”を指定します。

  2. GRPNAME(レプリケーショングループ名

    レプリケーショングループ名(抽出グループ名ともいいます)を指定します。

  3. MEMBER(レプリケーショングループに属する抽出定義名

    レプリケーショングループに属する抽出定義名(メンバ抽出定義名)を指定します。

  4. DIFFTYPE(抽出差分形式

    抽出データの形式を指定します。

    グループ単位のレプリケーションの場合は、“JNL”(ジャーナル形式)を指定します。