ページの先頭行へ戻る
Interstage Service Integrator V9.4.1 運用ガイド
Interstage

1.2.4 実行モニタ

実行モニタでは、シーケンスの実行結果とキューの滞留件数を確認できます。

  


  

シーケンス実行結果の表示

シーケンスの実行結果についての情報が表示されます。
シーケンス名、サービスエンドポイント名は、ISIサーバに配置されて実行できる状態のものが表示されます。(シーケンスが一度も実行されていない場合でも表示されます。)
[シーケンス実行結果]画面の画面例と項目について説明します。

図1.27 [シーケンス実行結果]画面(シーケンス名で表示)の例

図1.28 [実行モニタ]画面(インバウンドサービスエンドポイント名で表示)の例

図1.29 [実行モニタ]画面(アウトバウンドサービスエンドポイント名で表示)の例

表示内容
モニタ開始時刻

シーケンスの実行結果をリセット後、シーケンスエンジンを最初に実行した時刻が、「YYYY/MM/DD HH:MM:SS」の形式で表示されます。
モニタが開始されていない場合は、「-」が表示されます。

積算時間

モニタ開始時刻から、最後に実行した時刻までの積算値が、「HH:MM:SS」の形式で表示されます。
[リセット]ボタンをクリックすると、積算時間が「0」となります。
モニタが開始されていない場合は、「-」が表示されます。

サーバ

実行結果を表示するISIサーバ、またはSOAPアダプタをドロップダウンリストボックスから選択します。
選択したISIサーバ、またはSOAPアダプタで実行されたシーケンス実行結果が表示されます。デフォルトは、「すべて」です。

シーケンス名

シーケンス名をクリックすると、そのシーケンスの実行結果の詳細が表示されます。詳細情報は“シーケンス実行結果の詳細表示”を参照してください。

インバウンドサービスエンドポイント名

インバウンドのサービスエンドポイント名です。

アウトバウンドサービスエンドポイント名

アウトバウンドのサービスエンドポイント名です。

ISIサーバ名

ISI構成単位で定義を分けた運用を行っている場合、シーケンスが実行されたISIサーバ名が表示されます。
ISI構成単位で定義を分けた運用の詳細については“ISI 導入ガイド”の“他のISIサーバの処理に影響を与えない定義の操作”を参照してください。

実行件数
総件数

すべてのシーケンスおよび各シーケンスの実行総件数を表示します。シーケンスが実行されていないときは、「0」と表示されます。

正常

実行が成功したすべてのシーケンスおよび各シーケンスの実行件数が表示されます。

異常

実行が失敗したすべてのシーケンスおよび各シーケンスの実行件数が表示されます。

実行時間(ミリ秒)
平均

シーケンスの実行時間の平均(ミリ秒)が表示されます。

最小

シーケンスの実行時間の最小(ミリ秒)が表示されます。

最大

シーケンスの実行時間の最大(ミリ秒)が表示されます。

ペイロードサイズ(バイト)
平均

シーケンス開始時のペイロードサイズの平均(バイト)が表示されます。

最小

シーケンス開始時のペイロードサイズの最小(バイト)が表示されます。

最大

シーケンス開始時のペイロードサイズの最大(バイト)が表示されます。

順番保証状態

[インバウンドサービスエンドポイント名で表示]タブをクリックし、インバウンドのサービスエンドポイント名で[シーケンス実行結果]画面を表示している場合に表示されます。互換モードのISIサーバで順番保証機能を使用した運用を行っている場合に、順番保証状態を表示します。互換モードのISIサーバで順番保証機能を使用した運用以外の場合、順番保証状態は正常が表示されます。

  • 正常
    通常運用中、またはサービスエンドポイント単位の順番保証を使用していない。

  • 受信中断
    異常を検出したため、メッセージの順番を保証するために受信を中断中。

    順番保証において、異常を検出しているサービスエンドポイントは、「受信中断」と表示されます。
    「受信中断」をクリックすると、[順番保証状態表示]画面が表示されます。

ボタン操作
[キューの滞留件数を表示]ボタン

キューの滞留件数が表示されます。
キューの滞留件数については、“キュー滞留件数の表示”を参照してください。

[リセット]ボタン

シーケンスの実行結果をリセットします。すべてのサーバが対象です。

[状態再取得]ボタン

最新の状態が表示されます。

タブ操作
[シーケンス名で表示]タブ

シーケンス名をキーに、シーケンスの実行結果が表示されます。

[インバウンドサービスエンドポイント名で表示]タブ

インバウンドのサービスエンドポイント名をキーに、シーケンスの実行結果が表示されます。

[アウトバウンドサービスエンドポイント名で表示]タブ

アウトバウンドのサービスエンドポイント名をキーに、シーケンスの実行結果が表示されます。

注意

  • インバウンドサービスエンドポイント名をキーにシーケンスの実行結果を表示する場合、インバウンドサービスエンドポイントから実行したシーケンスの実行結果を表示します。

  • アウトバウンドサービスエンドポイント名をキーにシーケンスの実行結果を表示する場合、送信側サービスに処理を転送したシーケンスの実行件数だけが表示されます。(送信側サービスの実行時間、ペイロードサイズは表示対象外です。)

  • ISI運用管理コンソール操作中に、シーケンスやサービスエンドポイントなどの定義情報が変更された場合は、ログアウト後、再度ログインすると実行モニタに最新の状態が反映されます。

  • 各件数が0件と表示される場合は、シーケンスの実行結果をリセットした、またはISIサーバのシーケンスの実行結果のデータが格納されているフォルダ「<INSDIR>\var\log」のアクセス権がない可能性があります。

  • 各件数が0件と表示される場合は、シーケンスの実行結果をリセットした可能性があります。

ポイント

  • シーケンス名、サービスエンドポイント名にカーソルを合わせると、定義の説明が表示されます。

  • キー名でソート(昇順)された順に、一覧表示されます。

    • シーケンス名が表示されている場合は、シーケンス名でソート(昇順)されます。

    • インバウンドサービスエンドポイント名が表示されている場合は、インバウンドサービスエンドポイント名でソート(昇順)されます。

    • アウトバウンドサービスエンドポイント名が表示されている場合は、アウトバウンドサービスエンドポイント名でソート(昇順)されます。


キュー滞留件数の表示

キューに滞留しているメッセージの件数を表示します。
[キュー滞留件数]画面の画面例と項目について説明します。

図1.30 [キュー滞留件数]画面の例

表示内容
キュー名

キュー名が表示されます。
キュー名をクリックすると、昇順、降順が切り替わります。

キュー読み込みの稼働状態

キュー読み込みの稼働状態が表示されます。

  • 起動
    キュー読み込みは、起動しています。[停止]ボタンをクリックすると、キュー読み込みを停止します。

  • 停止
    キュー読み込みは、停止しています。[起動]ボタンをクリックすると、キュー読み込みを起動します。

キュー読み込みは、以下の機能を動作させるため特定のキューに付随して動作しています。

  • キューにメッセージが格納されたのを契機にISIを動作させる機能(サービス利用側から非同期でISIを呼び出す機能)

  • キューにメッセージが格納されたのを契機にサービス提供側にメッセージを送信する機能(ISIからサービス利用側を非同期で呼び出す機能)

キュー読み込みの起動/停止により、上記機能が起動/停止されます。キューが再起動された場合、キュー読み込みは起動状態になります。

種別

キューの種別が表示されます。
種別をクリックすると、昇順、降順が切り替わります。

件数

キューに滞留しているメッセージの件数が表示されます。
件数をクリックすると、昇順、降順が切り替わります。

順番保証状態

互換モードのISIサーバで順番保証機能を使用した運用を行っている場合に、順番保証状態を表示します。互換モードのISIサーバで順番保証機能を使用した運用以外の場合、順番保証状態は正常が表示されます。

  • 正常
    通常運用中、またはキュー単位の順番保証を使用していない。

  • 受信中断
    異常を検出したため、メッセージの順番を保証するために受信を中断中。

順番保証において、異常を検出しているキューは、「受信中断」と表示されます。
「受信中断」をクリックすると、[順番保証状態表示]画面が表示されます。

ボタン操作
[シーケンスの実行結果を表示]ボタン

シーケンスの実行結果が表示されます。
シーケンスの実行結果については、“シーケンス実行結果の表示”を参照してください。

[状態再取得]ボタン

最新の状態が表示されます。

注意

以下の条件が重なった場合、件数の表示応答が悪くなることがあります。

  • キューの滞留件数が大量に存在する場合

  • ISIが高負荷で運用されている場合

ポイント

初期表示は、キューの滞留件数でソート(昇順)された順に表示されます。


シーケンス実行結果の詳細表示

指定した日のシーケンスの実行結果の詳細を表示します。

[シーケンス実行結果]画面で、「シーケンス名で表示」をしているときに、シーケンス名をクリックすると、本画面が表示されます。本画面では、[シーケンス実行結果]画面で指定したシーケンスの、ESIMessageIDとその処理日時、処理ルート、およびステータスを見ることができます。

ESIMessageIDごとに、日時でソートして古いほうから新しいほうへ時系列に、最大10件までが表示されます。前後の状況を見るには、処理日時を指定し直して、検索します。
検索条件の[ステータス]を[エラー]にすることで、エラーのシーケンス実行結果詳細だけを表示することもできます。

図1.31 [シーケンス実行結果詳細]画面の例

表示内容
モニタ開始時刻

シーケンスの実行結果をリセット後、シーケンスエンジンを最初に実行した時刻が、「YYYY-MM-DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。
モニタが開始されていない場合は、「-」が表示されます。

モニタ最終更新時刻

モニタが最後に更新された時刻が、「YYYY-MM-DD hh:mm:ss」の形式で表示されます。
モニタが開始されていない、または開始時刻からの積算時間が「0」の場合は、「-」が表示されます。

シーケンス名

対象のシーケンス名が表示されます。すべてのシーケンスの実行結果一覧を表示する場合、半角ハイフン(「-」)が表示されます。

シーケンスの説明

シーケンスの説明が表示されます。すべてのシーケンスの実行結果一覧を表示する場合、またはシーケンス定義でシーケンス情報の[説明]が定義されていない場合は半角ハイフン(「-」)が表示されます。

サーバ名

シーケンスを処理したサーバ名が表示されます。

処理終了日時

シーケンスの実行が終了した処理日時の年月日を入力します。

モニタ開始時刻から最終更新時刻までの間で指定します。この間を越えている場合は検索できません。エラーになります。
指定された日のシーケンス実行結果を検索・表示します。日付をまたぐ結果は検索・表示されません。日付を変更して、検索し直す必要があります。
処理年月日だけで検索を実行した場合、処理時刻を「00:00:00.000」として検索します。

半角数字と半角ハイフン(「-」)を使って入力してください。
秒(「ss.SSS」)は省略できます。省略値は「00.000」です。

初期値は、[モニタ開始時刻]です。

ステータス(上の検索条件部)

シーケンスの実行ステータスをドロップダウンリストボックスから指定します。

  • すべて
    すべてのステータスのシーケンスを指定します。

  • 正常
    正常終了したシーケンスを指定します。

  • エラー
    エラー終了したシーケンスを指定します。

必ず指定してください。
デフォルトは、「すべて」です。

ESIMessageID

ESIMessageIDです。

ステータス(下の検索結果一覧部)

各ステップの実行ステータスが表示されます。

  • 正常
    正常終了しました。

  • エラー
    エラー終了しました。[エラー]文字列をクリックすると、[エラー詳細]画面が表示され、該当ESIMessageIDに関連するトレースログ、トランスレーションログを見ることができます。

エラーのときは、目立つように、背景が赤またはピンクで表示されます。
文字列「エラー」にはリンクが設定されて、クリックすると「エラー詳細」画面が表示されます。

インバウンドサービスエンドポイント名

入力元のサービスエンドポイント名が表示されます。サービスエンドポイント名が設定されていない場合は、半角ハイフン(「-」)が表示されます。

サービスエンドポイントの種別が“III連携”の場合、サービスエンドポイント名にリンクが設定され、クリックするとサービス履歴の新規ウィンドウがポップアップし、IIIの処理プロセスの実行履歴が表示されます。

サービス履歴の画面については、“1.2.8 サービス履歴”を参照してください。

アウトバウンドサービスエンドポイント名

出力先のサービスエンドポイント名が表示されます。サービスエンドポイント名が設定されていない場合は、半角ハイフン(「-」)が表示されます。

サービスエンドポイントの種別が“III連携”の場合、サービスエンドポイント名にリンクが設定され、クリックするとサービス履歴の新規ウィンドウがポップアップし、IIIの処理プロセスの実行履歴が表示されます。

サービス履歴の画面については、“1.2.8 サービス履歴”を参照してください。

ユーザデータ

ユーザデータが表示されます。
ユーザデータはログ出力項目カスタマイズ機能を利用することでトレースログおよびシーケンスログに出力することができます。ユーザデータが設定されていない場合は、半角ハイフン(「-」)が表示されます。

ボタン操作
[戻る]ボタン

遷移元の画面へ遷移します。

[検索]ボタン

処理日時に指定された日時に該当するシーケンス実行結果詳細を検索して、表示します。

[クリア]ボタン

処理終了日時、ステータスの値を初期状態に戻します。


シーケンスエラー詳細の表示

[シーケンス実行結果詳細]画面で指定したESIMessageIDに対してシーケンスが実行された時のシーケンスエラー情報をまとめて表示します。表示対象となるログは以下のとおりです。

注意

  • ログファイルの切替えサイズが大きいと、表示に時間がかかる場合があります。切替えサイズは10MB未満を推奨します。

  • ログファイルの総量が500MBまでの場合に、エラー詳細を表示できます。

  • トランスレーションログの表示には以下の条件があります。

    • ログファイル名の設定が行われていない場合、デフォルトのファイル名(feditsv.log、flxml.log)のログファイルを表示対象とします。

    • ログと同時に出力されているデータ情報部分およびバックアップログファイル内のログは表示対象外です。

[エラー詳細]画面の画面例と項目を説明します。

図1.32 [エラー詳細]画面の例

表示内容
トレースログ

対象ESIMessageIDが関連するトレースログを出力日時の古い順に表示します。

トランスレーションログ

対象ESIMessageIDが関連するトランスレーションログを出力日時の古い順に表示します。

ボタン操作
[閉じる]ボタン

画面を閉じます。