キュー間転送機能は、キューとキューを連携し、キューに格納したメッセージを、確実に相手側のサーバのキューに転送する機能です。キュー間転送機能を使用することで、サーバ間の関係を疎にしたシステムを構築することができ、サーバのメンテナンスによる停止時に、連携しているサーバを継続して運用することができます。
図2.8 キュー間転送のイメージ
キュー間転送のパターン
キュー間転送では、複数の種類のキューとの連携ができ、対向側のキューとして以下のキューと連携できます。
JMS
JMS-R
MQD
注意
ISI側のキューはJMS-Rだけが連携可能です。
ISI側と対向側のキューは1対1で連携します。
対向側サーバは、1つのサーバ上では同じ種類のキューだけが連携可能です。複数の種類のキューと連携する場合は対向側サーバを分けてください。
JMS-R キューとの連携
JMS-Rキューと連携する場合、以下の連携パターンがあります。
ISIのアプリケーションとの連携(共通APIを使用)
ISIとの連携
図2.9 対向側がJMS-Rのパターン
JMSキューとの連携
JMSキューと連携する場合、以下の連携パターンがあります。
ISIのアプリケーションとの連携(共通APIを使用)
Interstage Application Serverのアプリケーションとの連携(JMSキューにアクセスするAPIを使用)
図2.10 対向側がJMSのパターン
注意
Interstage Application Serverのアプリケーションとの連携の場合でも、対向側にISI Enterprise Editionをインストールしてください。
Interstage Application Serverで開発したJMSを読書きするアプリケーションで作成するJMSメッセージは、バイナリ型で格納してください。
キューの種類が異なるペアのキュー間転送では、ISIアプリケーションで受信APIを使用する場合、取り出したい種類のメッセージだけを受信する機能(フィルタ設定)は利用できません。
MQDキューとの連携
MQDキューとの連携する場合、以下の連携パターンがあります。
Interstage application ServerのMQDキューとの連携
グローバルサーバ上のMQDキューとの連携
図2.11 Interstage application ServerのMQDキューとの連携パターン
注意
Interstage Application Serverのアプリケーションとの連携の場合でも、対向側にISI Enterprise Editionをインストールしてください。
Interstage Application Serverで開発したMQDを読書きするアプリケーションで作成するMQDメッセージは、バイナリ型で格納してください。
図2.12 グローバルサーバ上のMQDキューとの連携パターン
注意
連携できるグローバルサーバ側のソフトウェアとバージョンについては“ISI導入ガイド”の“動作環境”を参照してください。
ISIサーバからグローバルサーバへ送信可能なメッセージサイズの上限は1999996バイトです。