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Symfoware Server V11.0.0 アップデート情報
Symfoware

1.1.1 運用

Symfoware Serverの運用に関する新機能および改善項目について説明します。

1.1.1.1 表のデータ圧縮

表に格納されるデータを圧縮する機能を提供します。

本機能を利用すると、データアクセス時の読み込み回数が減少し、データへのアクセスが高速化されます。また、データを圧縮するため非圧縮データに比べてディスク容量を削減できます。

参照

詳細は、“解説書”の“表のデータ圧縮”を参照してください。

1.1.1.2 データの暗号化

データを暗号化し、盗難や盗聴という脅威から情報を守るための機能を提供します。

データの暗号化には、以下の2つの機能があります。

参照

詳細は、“RDB運用ガイド”の“暗号化”を参照してください。

1.1.1.3 PCIe Flashのサポート

データを記憶するデバイスとして、新たにPCI Express接続型SSDであるPCIe Flashをサポートします。

PCIe Flashはデータアクセスが高速であるため、データベースアクセスを高速化できます。

参照

詳細は、“解説書”の“PCIe Flashの利用”および“セットアップガイド”の“Symfoware/RDB資源のディスク配置”を参照してください。

1.1.1.4 データベース二重化

データベース二重化における新機能について説明します。

スケーラブルログ運用への対応

ログ環境を分散して運用するSymfoware Serverのスケーラブルログ運用に対応します。

本機能を利用することで、ロググループごとに二重化を実施することができるようになり、DBミラーリングシステムにおいてもI/O負荷分散が可能となります。

参照

詳細は、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DBミラーリング Control Unit”を参照してください。

DBミラーリングサービス運用中のDSIの初期化

従来、DBミラーリングシステム運用中にDSIを初期化する場合は、二重化を停止し、正系ノードおよび副系ノードで初期化を実施(rdbfmtコマンドを実行)する必要がありました。本V/Lでは、二重化運用中に、正系ノードでrdbfmtコマンドを実行可能とする機能を提供します。また、正系ノードでDSIに対する初期化が行われた場合には、自動的に、副系ノード側の該当するDSIに対しても初期化が実行されます。

本機能を利用することで、定期的にデータをバックアップしてからDSIを初期化して再利用するような運用を行う場合など、両ノードでDSIの初期化を行うためのジョブ開発が不要となります。

参照

詳細は、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DBミラーリングサービス運用中のDSIの初期化”または“サポート対象操作”を参照してください。

DCUの再構築の改善

RLPを再作成した場合に、BC管理DBのDBスペース名やDSI名に使用しているRLPのIDが変更されないように改善を実施しました。データベース二重化の資源をバックアップするシェスクリプトなどでは、DCUの再構築のたびにBC管理DBのDBスペース名やRLPのIDの変更を実施する必要がありましたが、本V/Lでの改善により、この作業が不要になります。

参照

詳細は、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DCUの再構築”を参照してください。

データベース管理者による運用

従来、DBミラーリングシステムでの以下の運用は、スーパユーザのみ実施可能でしたが、本V/Lでは、データベース管理者(スーパユーザ以外の一般ユーザ)でも実施することができるようになります。

参照

詳細は、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DBミラーリングシステムをセットアップまたは運用するユーザ”を参照してください。

簡易セットアップコマンドによるDBミラーリングシステムの環境構築簡易化

従来のDBミラーリングシステム環境の構築は、手順が多く、また、データベース定義やデータの同期操作を正系ノードと副系ノードの両方で実施するなど、DBミラーリングシステムの知識があることを前提とした複雑なセットアップ手順となっていました。本V/Lでは、環境構築手順を削減し、容易な操作での構築を実現するコマンドベースの環境構築簡易化の機能を提供します。

本機能を利用することで、データベース二重化機能の前提知識がなくても、DBミラーリングシステム環境を構築することができるようになります。また、本機能は、データベースの規模が小さく、簡易なデータベース運用を行うシステムが対象となります。

参照

詳細は、“データベース二重化導入運用ガイド”の“DBミラーリングシステムの簡易セットアップ”を参照してください。