Internet Navigware Enterprise LMS Server V9.0
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目次

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22.1.1 Interstageのチューニング
Interstageでは、以下をチューニングすることで性能を向上させたり、エラーを回避させたりすることができます。
- Webサーバの同時接続数
- Webコンテナの同時処理数と接続数
- Java VMのヒープ領域サイズ
- タイムアウト
22.1.1.1 Webサーバの同時接続数
クライアントからの要求を同時に受け付けられる数を増やすことができます。
Interstage管理コンソールを使用して、以下の設定値を増やしてください。
- [サービス]−[Webサーバ]−[FJapache]の[環境設定]タブにおける[詳細設定]−[クライアントの同時接続数]
推奨値は以下で算出できます。
- シングルサーバ時は、50またはクライアントライセンス数の大きい方の値
- マルチサーバ時は、50またはクライアントライセンス数をサーバ数で割った結果の大きい方の値
この値を大きくすることにより同時アクセス可能な数は多くなりますが、メモリ資源や一時ファイルなどの消費に伴いシステム全体の性能が劣化する可能性があります。
22.1.1.2 Webコンテナの同時処理数と接続数
Webコンテナの同時処理数と接続数を増やすことにより、同時アクセス可能な数を増やすことができます。
Interstage Java EE管理コンソールを使用して、以下の二つの設定値を増やしてください。
- [設定]−[inavi9_cluster-config]−[HTTP サービス]の[要求処理]タブにおける[スレッド数]
- [設定]−[inavi9_cluster-config]−[HTTP サービス]の[接続プール]タブにおける[キューサイズ]
推奨値は以下で算出できます。
この値を大きくすることにより同時アクセス可能な数は多くなりますが、メモリ資源や一時ファイルなどの消費に伴いシステム全体の性能が劣化する可能性があります。
22.1.1.3 Java VMのヒープ領域サイズ
Webコンテナの同時処理数を増やした場合や、java.lang.OutOfMemoryErrorやISJEE_OM1018メッセージが多発する場合には、本定義項目でJava VMのヒープ領域を増加させてください。
Interstage Java EE管理コンソールを使用して、以下の二つの設定値を増やしてください。
- [設定]−[inavi9_cluster-config]−[JVM 設定]の[JVM オプション]タブにおける[-Xmx“サイズ”]
- [設定]−[inavi9_cluster-config]−[JVM 設定]の[JVM オプション]タブにおける[-Xms“サイズ”]
“サイズ”は数字+単位で指定します。単位は、メガバイトを表す文字「m」または「M」を指定します。
-Xmxや-Xmsが定義されていない場合は、新たにJVM オプションを追加して設定してください。
ヒープ領域サイズの例を次に示します。
例)Java VMのヒープ領域を256メガバイトとする場合の設定
-Xmx256m
-Xms256m
推奨値は以下で算出できます。
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180MB+(Webコンテナの同時処理数×1MB)+200MB(*1)
*1:メール発行サービスを動作させる場合に必要です。
「Webコンテナの同時処理数」については、“22.1.1.2 Webコンテナの同時処理数と接続数”を参照してください。
22.1.1.4 タイムアウト
タイムアウトの設定値を増やすことにより、処理中にタイムアウトが発生するのを回避できます。ユーザの一括処理などで多数のデータを処理することが予想される場合、値を増やしてください。
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Interstage管理コンソールを使用して、以下の設定値を増やしてください。
- [サービス]−[Webサーバ]−[FJapache]の[環境設定]タブにおける[詳細設定]−[タイムアウト]
単位は秒です。
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Interstage Java EE管理コンソールを使用して、以下の設定値を増やしてください。
- [クラスタ]−[inavi9_cluster]の[Webサーバコネクタ]タブにおける[送受信タイムアウト]
単位は秒です。
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Interstage Java EE管理コンソールを使用して、以下のプロパティを追加してください。
- [設定]−[inavi9_cluster-config]−[HTTP サービス]−[HTTP リスナー]−[default]の[HTTP リスナーを編集]タブにおける[追加プロパティ]
名前:connectionUploadTimeout
値:タイムアウト時間
すでに名前にconnectionUploadTimeoutプロパティが定義されている場合は、値を修正してください。
単位はミリ秒です。また、Webコンテナは指定した値を使用してタイムアウトのチェックを2回行いますので、指定する値は1.や2.で指定した値の半分としてください。
例えばタイムアウトを30分(=1800秒=1800000ミリ秒)としたい場合には、半分の値、900000と指定します。
タイムアウトを変更した場合は、“19.2.4 タイムアウト時間の設定”の値も合わせて変更してください。
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