ここでは、発生した問題の原因を切り分けるために必要な、調査資料の採取方法について説明します。
調査資料の採取コマンド(ctmg_collectinfoまたはrcxadm agtctl snap)を実行して資料を採取する方法、およびVM管理製品の調査資料を採取する方法を以下に示します。
採取コマンドの詳細については、ctmg_collectinfoコマンドは「5.7 ctmg_collectinfo(調査資料の採取)」、rcxadm agtctl snapコマンドは「コマンドリファレンス VE」の「rcxadm agtctl」を参照してください。
採取方法
以下の手順で、サーバ上の資料を採取します。
OSの管理者権限でサーバにログインします。
調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。
ctmg_collectinfoコマンドまたはrcxadm agtctl snap -fullコマンドを実行します。
資料を採取するサーバに応じて実行するコマンドが異なるため注意してください。
管理サーバの場合
【Windows】
>"インストールフォルダー\RCXCTMG\bin\ctmg_collectinfo" dir <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVctmg/bin/ctmg_collectinfo.sh dir <RETURN> |
管理対象サーバの場合
【Windows/Hyper-V】
>"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" agtctl snap [-dir dir] -full <RETURN> |
>"インストールフォルダー\RCXCTMGA\bin\pmdiag <RETURN> (注1) |
【Linux】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full <RETURN> |
# /opt/FJSVssqc/bin/pmdiag <RETURN> (注2) |
【VMware】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full <RETURN> |
注意
VMware ESXiでは、本製品のエージェントがインストールできないため、調査資料の採取コマンドは実行できません。
注1) ダイアログが表示されますので、出力先フォルダーを指定して、をクリックします。「Processing Completed Successfully~」のメッセージが表示されたら、出力先フォルダーの以下のファイルを採取してください。
PMDiag?.cab
「?」には作成されたファイル数が表示されます。ファイルが1つの場合は何も表示されません。
注2) 実行結果は、/tmp 配下に作成されますので、以下のファイルを採取してください。
pmdiag_*.tar.gz
pmdiag_*.log
「*」にはホスト名_タイムスタンプが表示されます。タイムスタンプは環境によって表示内容が異なります。
ストレージ管理製品とVM管理製品の調査資料を採取します。
採取方法については、ストレージ管理製品とVM管理製品のマニュアルを参照してください。
【VMware】
VM管理製品がVMware vCenter Serverの場合、以下の操作を行ってください。調査資料はファイルサイズが大きいため、保存場所の空き容量が十分あるか確認してから実行してください。
VMware vSphere(TM) Clientを起動し、システム管理者権限があるユーザーでVMware vCenter Serverに接続します。
メニューから[管理]-[システムログのエクスポート]を選択します。
採取対象として、VMware vCenter Serverを指定します。
保存場所を指定して、[OK]ボタンをクリックします。
採取した調査資料を当社技術員に送付してください。
調査資料については、「運用ガイド VE」の「トラブルシューティング」を参照してください。
また、本章に記述されていないトラブルが発生した場合、「運用ガイド VE」の「トラブルシューティング」を参照してください。