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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.13.4 ソフトウェアをインストール

機能説明

指定したサーバにソフトウェアをインストールします。

サイレントインストールが可能なソフトウェアを対象として、インストールを行います。

オプション

基本オプション

(1) hostname

運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。

管理サーバで運用操作部品を実行する場合、以下を指定します。

  • IPv4の場合: 'localhost'または'127.0.0.1'

  • IPv6の場合: 'localhost'または'::1'

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) commandline

ソフトウェアをインストールするコマンド名と引数です。

コマンド名と引数には、絶対パスまたは相対パスが利用できます。

コマンド名にパスの情報が含まれている場合は、以下のとおり指定してください。なお、コマンド名で指定したコマンドの引数にパスの情報が含まれる場合は、コマンドの仕様に従って指定してください。

  • パスの区切り文字を'\'から'/'に変更する。

  • パスの情報をダブルクォーテーションで囲む。

  • 業務サーバがWindowsかつ、ファイル転送基盤を利用して接続するかつ、パスに'%'を含む場合、'%'を2つ繰り返す。

拡張子が.batおよび、.cmdのコマンド名には、拡張子を指定してください。拡張子を指定しない場合の動作は保証されません。

コマンド名と引数を省略した場合、引数エラーとなります。

コマンド名と引数の文字数の上限は、8000文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

対話型のコマンドが実行された場合、エラーとなります。

拡張オプション

(1) sourcehostname

ソフトウェアのインストールファイルの転送元のホスト名またはIPアドレスです。

管理サーバを転送元に設定する場合、以下を指定します。

  • IPv4の場合: 'localhost'または'127.0.0.1'

  • IPv6の場合: 'localhost'または'::1'

本オプションを指定する場合は、sourcefileオプションおよびdestinationfileオプションの指定が必要です。

インストールを行うホストにすでにインストールファイルが存在する場合は、本オプション、および、sourcefileオプション、destinationfileオプションの指定を省略できます。省略する場合は、3つを省略します。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) sourcefile

ソフトウェアのインストールファイルの名前(絶対パス)です。

インストールファイルが複数ある場合は、インストールファイルが格納されているフォルダ(ディレクトリ)の名前(絶対パス)を指定します。

本オプションを指定する場合は、sourcehostnameオプションおよびdestinationfileオプションの指定が必要です。

インストールを行うホストにすでにインストールファイルが存在する場合は、本オプション、および、sourcehostnameオプション、destinationfileオプションの指定を省略できます。省略する場合は、3つを省略します。

ファイル名の文字数の上限は、255文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) destinationfile

インストール先のソフトウェアのインストールファイルの名前(絶対パス)です。

転送元のインストールファイルにフォルダ(ディレクトリ)名を指定した場合は、フォルダ(ディレクトリ)の名前(絶対パス)を指定します。

本オプションを指定する場合は、sourcehostnameオプションおよびsourcefileオプションの指定が必要です。

インストールを行うホストにすでにインストールファイルが存在する場合は、本オプション、および、sourcehostnameオプション、sourcefileオプションの指定を省略できます。省略する場合は、3つを省略します。

ファイル名の文字数の上限は、255文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(4) ostype

運用操作部品を実行する対象のホストのOS種別です。

Windows、Linux、Solarisを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5) username

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、接続ユーザー名は以下のようになり変更できません。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

  • 業務サーバがWindowsの場合: Administrator

  • 業務サーバがLinux、Solarisの場合: root

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(6) password

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(7) execusername

運用操作部品を実行する対象のホストでコマンドを実行するユーザー名です。

実行ユーザー名およびexecpasswordの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。

hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、Administratorユーザーで実行します。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(8) execpassword

本運用操作部品ではexecpasswordの値を使用しません。execpasswordの値を指定した場合、無効となります。

(9) sourceostype

ファイル転送元のホストのOS種別です。

Windows、Linux、Solarisを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(10) sourceusername

ファイル転送元のホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードを省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、sourceusernameは以下のようになり変更できません。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

  • 業務サーバがWindowsの場合: Administrator

  • 業務サーバがLinux、Solarisの場合: root

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(11) sourcepassword

ファイル転送元のホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードを省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(12) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(13) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(14) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

ソフトウェアのインストールに成功しました。

失敗

161

ソフトウェアのインストールに失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

177

インストールファイルのアクセスに失敗しました。

178

コマンドにより実行中のプログラムが異常終了しました。

187

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

188

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、業務サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断されました。

189

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

オプションの指定に誤りがありました。もしくは、構成管理データベース(CMDB)の登録情報に問題があります。

200

ソフトウェアのインストールが異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

失敗

上記以外

コマンドの復帰値です。

出力情報

変数

意味

message

ソフトウェアのインストールに成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

ソフトウェアのインストールに失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

install_command_stdout

インストールコマンドの標準出力を設定します。

install_command_stderr

インストールコマンドの標準エラー出力を設定します。

install_command_rcode

インストールコマンドの復帰値を設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項