ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.10.9 サーバの監視抑止を解除

機能説明

監視対象となっているサーバの監視抑止を解除します。

Systemwalker Centric Managerなどの運用管理製品により監視を行っているサーバを指定し、監視抑止の解除の操作をします。

監視対象サーバのメンテナンス等で、監視対象の抑止を解除する場合に使用します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

管理サーバで運用操作部品を実行する場合、以下を指定します。

  • IPv4の場合: 'localhost'または'127.0.0.1'

  • IPv6の場合: 'localhost'または'::1'

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。

(2) deterrenceipaddress

監視抑止の解除をするIPアドレスです。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、監視抑止の解除をするIPアドレスを指定します。

IPアドレスは複数指定できます。指定する順番は、deterrencehostnameに指定した監視抑止の解除をするホスト名と同じ順番にします。

本オプションおよびdeterrencehostnameオプションの両方を省略した場合、引数エラーとなります。

本オプションの入力を省略した場合、deterrencehostnameオプションを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

IPアドレスの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(3) deterrencehostname

監視抑止の解除をするホスト名です。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、監視抑止の解除をするホスト名を指定します。

ホスト名は複数指定できます。指定する順番は、deterrenceipaddressに指定した監視抑止の解除をするIPアドレスと同じ順番にします。

本オプションおよびdeterrenceipaddressオプションの両方を省略した場合、引数エラーとなります。

本オプションの入力を省略した場合、deterrenceipaddressオプションを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ホスト名の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

拡張オプション

(1) ostype

運用操作部品を実行する対象のホストのOS種別です。

Windows、Linux、Solarisを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) username

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、接続ユーザー名は以下のようになり変更できません。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

  • 業務サーバがWindowsの場合: Administrator

  • 業務サーバがLinux、Solarisの場合: root

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) password

運用操作部品を実行する対象のホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(4) execusername

運用操作部品を実行する対象のホストでコマンドを実行するユーザー名です。

実行ユーザー名およびexecpasswordの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。

hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、Administratorユーザーで実行します。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5) execpassword

本運用操作部品ではexecpasswordの値を使用しません。execpasswordの値を指定した場合、無効となります。

(6) mwtype

本運用操作部品の連携対象となるイベント監視を行っている運用管理製品名を指定します。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、"CMGR"を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

本運用操作部品の連携対象はSystemwalker Centric Managerだけです。

運用管理製品名の指定を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

指定できる運用管理製品名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(7) mwinstallpath

本運用操作部品と連携するコマンドのインストールパスを指定します。

Systemwalker Centric Managerでイベント監視を行っている場合は、mpmonresumeコマンドのインストールディレクトリの絶対パス名を指定します。

mwtypeの設定により、本運用操作部品の連携対象である運用管理製品がSystemwalker Centric Managerである場合は、省略することができます。

本運用操作部品の連携対象はSystemwalker Centric Managerだけです。

指定できるインストールパスの上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(8) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(9) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(10) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

監視抑止の解除に成功しました。

失敗

161

監視抑止の解除に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

187

運用操作部品による操作を実施する際、イベント監視サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

188

RBAエージェントが導入されていないイベント監視サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、イベント監視サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断しました。

189

運用操作部品による操作を実施する際、イベント監視サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、イベント監視サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

オプションの指定に誤りがありました。もしくは、構成管理データベース(CMDB)の登録情報に問題があります。

200

監視抑止の解除が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

監視抑止の解除に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

監視抑止の解除に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項