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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.9.7 ワークユニットを再起動

機能説明

アプリケーションサーバのワークユニットまたは、IJServerクラスタを再起動します。対象となるアプリケーションサーバは、Interstageです。操作対象がワークユニットとして登録されている場合はワークユニットを再起動します。ワークユニットとして登録されていない場合はIJServerクラスタを再起動します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

ワークユニットまたは、IJServerクラスタを再起動するホスト名またはIPアドレスです。

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) wuname

再起動するワークユニットまたは、IJServerクラスタの名前です。

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの名前の指定を省略した場合、引数エラーとなります。

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの名前の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

拡張オプション

(1) operationtype

再起動するワークユニットまたは、IJServerクラスタの種類です。

"wu"、"ijs"を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

"wu"を指定した場合、ワークユニットを再起動します。

"ijs"を指定した場合、IJServerクラスタを再起動します。

指定を省略した場合、初めにワークユニットを再起動します。再起動するワークユニットが存在しなかった場合、次にIJServerクラスタを再起動します。

文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

IJServerクラスタの場合、対象となるミドルウェアのバージョンはV9.2.0以降です。V9.2.0より前のミドルウェアに対して操作をした場合、エラーとなります。

(2) systemname

ワークユニットを再起動する対象のシステムの名前です。

システム名を省略した場合、デフォルトシステムが対象となります。

システム名の指定はワークユニットを再起動するサーバがSolarisシステムの場合のみ有効です。

WindowsおよびLinuxシステムではシステム名を指定しても無効になります。

wunameオプションでIJServerクラスタを指定した場合、無効になります。

システム名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) stopmode

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの再起動モードです。

“gen”、“syn”、“fc”を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

“gen”を指定した場合、通常停止をします。

“syn”を指定した場合、同期停止をします。

“fc”を指定した場合、強制停止をします。

ワークユニットの場合、指定を省略した場合、“syn”が設定されます。

IJServerワークユニットに対して通常停止を指定した場合、同期停止と同じ動作となります。

IJServerクラスタの場合、指定を省略した場合または、“syn”が指定された場合、“gen”が設定されます。

各停止モードの詳細は、Interstage のマニュアルを参照してください。

(4) mwtype

連携するアプリケーションサーバ製品名です。

“IAPS”、“IBAS”、“IWS”のいずれかを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

IAPS: Interstage Application Server

IBAS: Interstage Business Application Server

IWS : Interstage Web Server

アプリケーションサーバ製品名の指定を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5) mwinstalledpath

連携対象製品のコマンドインストールパスを指定します。

mwtypeの設定により、本運用操作部品の連携対象製品がInterstageである場合は、省略することができます。

本運用操作部品の連携対象はInterstageだけです。

指定できるインストールパスの上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(6) ostype

ワークユニットまたは、IJServerクラスタを再起動するホストのOS種別です。

Windows、Linux、Solarisを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(7) username

ワークユニットまたは、IJServerクラスタを再起動するホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、接続ユーザー名は以下のようになり変更できません。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

  • 業務サーバがWindowsの場合: Administrator

  • 業務サーバがLinux、Solarisの場合: root

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(8) password

ワークユニットまたは、IJServerクラスタを再起動するホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(9) execusername

ワークユニットまたは、IJServerクラスタを再起動するホストでワークユニットまたは、IJServerクラスタの停止/起動コマンドを実行するユーザー名です。

実行ユーザー名およびexecpasswordの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。

hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、Administratorユーザーで実行します。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(10) execpassword

本運用操作部品ではexecpasswordの値を使用しません。execpasswordの値を指定した場合、無効となります。

(11) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(12) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(13) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの再起動に成功しました。

失敗

159

指定されたワークユニットまたは、IJServerクラスタが見つかりませんでした。

または、IJServerクラスタの操作に必要なサービスが起動されていませんでした。

161

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの再起動に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

187

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

188

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、業務サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断されました。

189

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

入力情報に誤りがありました。

198

オプションの指定に誤りがありました。

200

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの再起動が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの再起動に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

ワークユニットまたは、IJServerクラスタの再起動に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項