ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.4.21 ファイル内の文字列検索

機能説明

テキストファイル内の文字列を検索します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

文字列を検索するファイルが存在するホスト名またはIPアドレスです。

管理サーバに存在するファイル内の文字列を検索する場合、以下を指定します。

  • IPv4の場合: 'localhost'または'127.0.0.1'

  • IPv6の場合: 'localhost'または'::1'

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) searchfile

文字列を検索するファイルの名前(絶対パス)です。

ファイル名を省略した場合、引数エラーとなります。

ファイル名の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) searchstring

検索する文字列を指定します。

文字列を省略した場合、引数エラーとなります。

検索する文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

拡張オプション

(1) outputmode

文字列を検索した結果を出力する形式です。

line(行番号のみ出力)、text(行の内容のみ出力)、all(行番号と行の内容を出力)を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

上記以外の出力形式を指定した場合、引数エラーとなります。

出力形式を省略した場合、行の内容のみを出力します。

(例)

テキストの内容

2010/01/01 00:00:00 rba:message1

2010/01/01 00:00:00 rba:message2

2010/01/01 00:00:00 other:message1

2010/01/01 00:00:00 rba:message3

検索する文字列:rba

・lineを指定した場合の出力例。

1

2

4

・textを指定した場合の出力例。

2010/01/01 00:00:00 rba:message1

2010/01/01 00:00:00 rba:message2

2010/01/01 00:00:00 rba:message3

・allを指定した場合の出力例。

1, 2010/01/01 00:00:00 rba:message1

2, 2010/01/01 00:00:00 rba:message2

4, 2010/01/01 00:00:00 rba:message3

(2) searchscope

文字列のファイル内の検索範囲です。

検索範囲はファイルの行番号で指定します。

開始位置と終了位置の番号は-(ハイフン)で区切ります。

開始位置を省略した場合、開始位置はファイルの先頭となります。

終了位置を省略した場合、終了位置はファイルの最後となります。

開始位置と終了位置を省略した場合、ファイルを全検索します。

(例)10行目から20行目を検索する場合:10-20

ファイルの先頭から20行目を検索する場合:-20

10行目からファイルの最後までを検索する場合:10-

指定行数がファイルに存在しない場合、その行数の指定は無視します。

入力内容の指定行数に重複があった場合、引数エラーとなります。

(3) searchmode

文字列の検索方法です。

first(指定文字列が初めに検出できるまで検索)、all(指定された範囲を全検索)を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

上記以外の検索方法を指定した場合、引数エラーとなります。

検索方法を省略した場合、指定範囲を全検索します。

(4) exclusionsearch

排他検索をするか指定します。

off(通常の検索)、on(排他検索)を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

上記以外を指定した場合、引数エラーとなります。

指定を省略した場合、デフォルトでoffが指定されます。

(5) outputfile

文字列を検索した結果を出力するファイルの名前(絶対パス)です。

ファイル名を省略した場合、検索結果は出力情報:search_resultにのみ出力されます。

既存ファイルをoutputfileオプションに指定する場合、書き込み権限が設定されているファイルを指定してください。書き込み権限が設定されていないファイルを指定した場合の動作は保証されません。

searchfileと同じファイル名を指定した場合、引数エラーとなります。

ファイル名の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(6) overwrite

出力するファイルがすでに存在する場合、上書きする“on”かまたは上書きしない“off”を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

“on”を指定した場合、ファイルがすでに存在する場合は上書きします。

“off”を指定した場合、ファイルがすでに存在する場合はエラーを返します。

指定を省略した場合、“off”が設定されます。

(7) ostype

文字列を検索するファイルが存在するホストのOS種別です。

Windows、Linux、Solarisを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(8) username

文字列を検索するファイルが存在するホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、接続ユーザー名は以下のようになり変更できません。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

  • 業務サーバがWindowsの場合: Administrator

  • 業務サーバがLinux、Solarisの場合: root

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(9) password

文字列を検索するファイルが存在するホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(10) execusername

文字列を検索するファイルが存在するホストで文字列を検索するユーザー名です。

実行ユーザー名およびexecpasswordの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。

hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、Administratorユーザーで実行します。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(11) execpassword

本運用操作部品ではexecpasswordの値を使用しません。execpasswordの値を指定した場合、無効となります。

(12) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(13) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(14) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

検出

0

ファイル内の文字列の検索に成功しました。文字列が見つかりました。

未検出

1

ファイル内の文字列の検索に成功しました。文字列が見つかりませんでした。

失敗

161

ファイル内の文字列の検索に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

177

ファイルのアクセスに失敗しました。

187

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

188

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、業務サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断されました。

189

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

入力情報に誤りがありました。

198

オプションの指定に誤りがありました。

200

ファイル内の文字列の検索が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

ファイル内の文字列の検索に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

ファイル内の文字列の検索に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

search_result

ファイル内の文字列の検索結果を設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項