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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.4.15 ディレクトリのアクセス権限変更

機能説明

ディレクトリのアクセス権限を変更します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

権限を変更するディレクトリが存在するホスト名またはIPアドレスです。

管理サーバに存在するディレクトリのアクセス権限を変更する場合、以下を指定します。

  • IPv4の場合: 'localhost'または'127.0.0.1'

  • IPv6の場合: 'localhost'または'::1'

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) directoryname

アクセス権限を変更するするディレクトリの名前(絶対パス)です。

ディレクトリ名を省略した場合、引数エラーとなります。

ディレクトリ名の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3)ownerauthority

変更するディレクトリの所有者のアクセス権限内容です。

実行権限(X)、読み込み(R)、書き込み(W)、すべての権限解除(C)を指定します。

アクセス権限の複数指定が可能です。

アクセス権限を指定する場合は、以下のように指定します。

権限内容

OS種別:Linux、Solaris

OS種別:Windows(※)

C

すべての権限解除

読み取り専用

X

実行権限のみ

読み取り専用

W

書き込み権限のみ

書き込み可能

WX

書き込み権限と実行権限

書き込み可能

R

読み込み権限のみ

読み取り専用

RX

読み込み権限と実行権限

読み取り専用

RW

読み込み権限と書き込み権限

書き込み可能

RWX

フルコントロール

書き込み可能

※ファイル転送基盤を利用してディレクトリのアクセス権限を変更する場合は、ディレクトリの属性が変更となります。SSHを利用してディレクトリのアクセス権限を変更する場合はセキュリティの許可が変更となります。

権限内容は、半角大文字で文字の順序も上記のとおり入力してください。

上記の権限内容以外を指定した場合、引数エラーとなります。

アクセス権限の内容を省略した場合、引数エラーとなります。

アクセス権限の内容の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(4)groupauthority

変更するディレクトリの所有グループのアクセス権限内容です。

実行権限(X)、読み込み(R)、書き込み(W)、すべての権限解除(C)を指定します。

アクセス権限の複数指定が可能です。

アクセス権限を指定する場合は、以下のように指定します。

権限内容

OS種別:Linux、Solaris

OS種別:Windows

C

すべての権限解除

X

実行権限のみ

W

書き込み権限のみ

WX

書き込み権限と実行権限

R

読み込み権限のみ

RX

読み込み権限と実行権限

RW

読み込み権限と書き込み権限

RWX

フルコントロール

権限内容は、半角大文字で文字の順序も上記のとおり入力してください。

上記の権限内容以外を指定した場合、引数エラーとなります。

OS種別がWindowsの環境に存在するディレクトリのアクセス権限を変更する場合、指定した内容は無効となります。

アクセス権限の内容を省略した場合、引数エラーとなります。

アクセス権限の内容の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5)otherauthority

変更するディレクトリのその他のユーザーのアクセス権限内容です。

実行権限(X)、読み込み(R)、書き込み(W)、すべての権限解除(C)を指定します。

アクセス権限の複数指定が可能です。

アクセス権限を指定する場合は、以下のように指定します。

権限内容

OS種別:Linux、Solaris

OS種別:Windows

C

すべての権限解除

X

実行権限のみ

W

書き込み権限のみ

WX

書き込み権限と実行権限

R

読み込み権限のみ

RX

読み込み権限と実行権限

RW

読み込み権限と書き込み権限

RWX

フルコントロール

権限内容は、半角大文字で文字の順序も上記のとおり入力してください。

上記の権限内容以外を指定した場合、引数エラーとなります。

OS種別がWindowsの環境に存在するディレクトリのアクセス権限を変更する場合、指定した内容は無効となります。

アクセス権限の内容を省略した場合、引数エラーとなります。

アクセス権限の内容の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

拡張オプション

(1) ostype

アクセス権限を変更するディレクトリが存在するホストのOS種別です。

Windows、Linux、Solarisを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) username

アクセス権限を変更するディレクトリが存在するホストへSSHを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、接続ユーザー名は以下のようになり変更できません。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

  • 業務サーバがWindowsの場合: Administrator

  • 業務サーバがLinux、Solarisの場合: root

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) password

アクセス権限を変更するディレクトリが存在するホストへSSHを利用して接続するユーザーのパスワードです。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、パスワードを指定しても無効になります。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(4) execusername

アクセス権限を変更するディレクトリが存在するホストでアクセス権限を変更するユーザー名です。

実行ユーザー名およびexecpasswordの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した管理者ユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。CMDBに登録されていない場合は、接続ユーザー名で実行します。

hostnameに指定したホストがWindowsで、ファイル転送基盤を利用して接続する場合は、Administratorユーザーで実行します。このため、ユーザー名を指定しても無効になります。

実行ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5) execpassword

本運用操作部品ではexecpasswordの値を使用しません。execpasswordの値を指定した場合、無効となります。

(6) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(7) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(8) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

ディレクトリのアクセス権限変更に成功しました。

失敗

161

ディレクトリのアクセス権限変更に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

177

ディレクトリのアクセスに失敗しました。

187

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)時の認証に失敗しました。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

188

RBAエージェントが導入されていない業務サーバに対して運用操作部品による操作を実施中に、業務サーバとのネットワーク通信(SSH)が切断されました。

189

運用操作部品による操作を実施する際、業務サーバにネットワーク接続(SSH)できませんでした。

または、運用操作部品による操作を実施する際に、業務サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。実行結果にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

入力情報に誤りがありました。

198

オプションの指定に誤りがありました。

200

ディレクトリのアクセス権限変更が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

ディレクトリのアクセス権限の変更に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

ディレクトリのアクセス権限の変更に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項